○ドヴォルジャーク 交響曲第8番 ジュリーニ/フィルハーモニア管弦楽団 1962年1、4月
この演奏が収録されているCDは、ロンドン・フィルとの7番の交響曲が欲しくて購入したもので、8番については、晩年のシカゴとアムステルダムのCDを持っているので、どうせ、それに勝るような演奏ではないだろうと勝手に思い込んで、聴くこともなくしまい込んでいました。
今回、初めて聴いてみて、それは大きな間違いでした。
晩年の遅いテンポの演奏とは大違いというのは予想通りでしたが、とても素晴らしい演奏で晩年の演奏よりも良いのでは思うくらいです。
これが録音された1962年というと、私が愛好するフリッチャイはすでに病の床にあり、病に伏す前の演奏は陰影の濃い深遠なものでしたが、同年生まれのジュリーニは、まだまだ脂の乗り切った伸び盛りという感じで、好対照です。
この8番は、ジュリーニらしい折り目正しさの中で、躍動感のある若々しい演奏を繰り広げています。
そして、ジュリーニのこだわりがわかるような箇所がいたるところでみられます。
第1楽章第2主題での弦の伴奏、第3楽章中間部で弦の伴奏など、伴奏が良く聴こえます。
第2楽章第2部のヴアイオリンソロのときのフルートの伴奏は、ふつう、あまり目立つことはありませんが、この演奏ではとても心地よく聴こえます。そのソロの前のところの木管によるメロディの響きが美しいです。そして、続く第3部では、晩年の演奏と同様、テンポを少し上げています。楽章の終わりのところでの3つ和音はレガートに続けるのでなく、少し切っています。
第3楽章のワルツ風の部分では弦楽器がしっとりとした音色で奏でます。
終楽章でも、賑やかな変奏の開始部分でのトランペットの伴奏がよく聴こえ、とてもあざやかです。
この演奏が収録されているCDは、ロンドン・フィルとの7番の交響曲が欲しくて購入したもので、8番については、晩年のシカゴとアムステルダムのCDを持っているので、どうせ、それに勝るような演奏ではないだろうと勝手に思い込んで、聴くこともなくしまい込んでいました。
今回、初めて聴いてみて、それは大きな間違いでした。
晩年の遅いテンポの演奏とは大違いというのは予想通りでしたが、とても素晴らしい演奏で晩年の演奏よりも良いのでは思うくらいです。
これが録音された1962年というと、私が愛好するフリッチャイはすでに病の床にあり、病に伏す前の演奏は陰影の濃い深遠なものでしたが、同年生まれのジュリーニは、まだまだ脂の乗り切った伸び盛りという感じで、好対照です。
この8番は、ジュリーニらしい折り目正しさの中で、躍動感のある若々しい演奏を繰り広げています。
そして、ジュリーニのこだわりがわかるような箇所がいたるところでみられます。
第1楽章第2主題での弦の伴奏、第3楽章中間部で弦の伴奏など、伴奏が良く聴こえます。
第2楽章第2部のヴアイオリンソロのときのフルートの伴奏は、ふつう、あまり目立つことはありませんが、この演奏ではとても心地よく聴こえます。そのソロの前のところの木管によるメロディの響きが美しいです。そして、続く第3部では、晩年の演奏と同様、テンポを少し上げています。楽章の終わりのところでの3つ和音はレガートに続けるのでなく、少し切っています。
第3楽章のワルツ風の部分では弦楽器がしっとりとした音色で奏でます。
終楽章でも、賑やかな変奏の開始部分でのトランペットの伴奏がよく聴こえ、とてもあざやかです。