○チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
○ブラームス 間奏曲 作品117の1(アンコール)
○ショスタコーヴィチ 交響曲第12番「1917年」
マクロス・グロー(Pf)、沼尻竜典/群馬交響楽団
今年度、最初の定期演奏会。沼尻竜典さんの首席指揮者、芸術アドヴァイザー就任披露演奏会でもあります。
沼尻さんは、昨年度の定期で「英雄」を指揮しましたが、そのときは、ちょっと大人しい印象を受けましたが、今日は、パワー全開という感じでした。
チャイコは「素晴らしい」、ショスタコは「凄い」演奏でした。
チャイコフスキーは、ピアノがよかったです。一音一音がはっきりとしていて、透明感、清涼感あふれていました。1楽章は、ゆったりとスケールを大きく、大きく表出しているようでした。途中のオーケストラのみの部分も素晴らしかったです。また2楽章はとても美しかったです。ピアノも、フルートも、中間部のヴィオラも。
アンコールのブラームスは、心にしみいる思いがしました。ただ、最後の音がすーっと伸びて消え入るかどうかの時に拍手があり、ちょっと残念でした。
ショスタコーヴィチは、特に1楽章が、複雑でテンポが早く、指揮者も奏者も疲れたのではと思いました。終楽章は、盛り上がりが最高潮に達し、もう凄いの一言です。
開場まで音楽センター前のベンチで待っていた時、小さな花が可憐に咲いていたので、思わず写真を撮りました。
(群馬音楽センター)
お客さんの動員も、群響は凄い。! 在京オーケストラでは、また海外オーケストラだって、常時こうはいきません。
今年度も定期その他、群響は楽しみです。
新年度、そして就任披露を飾るにふさわしい演奏であったと思います。