○ドヴォルジャーク 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」 ガンゼンハウザー/スロヴァキア・フィル 1990年5月
オーケストラが小編成なのか、特に弦楽器は室内楽的です。見通しが良い反面、悪く言うと隙間がある印象を受けます。弦楽器や木管楽器は素朴な響きです。また、全体的に几帳面な演奏です。
見通しが良いからか、ティンパニがくっきり聴こえ、特に1楽章で第1主題が提示された後、徐々に盛り上がってくるところでの迫力は特筆に値します。一方、ホルンやトランペットなどの金管楽器が弱弱しく残念なところです。
この演奏では、第1楽章の再現部の第2主題、そして第2楽章の中間部に入る前、ヴィオラを合奏で奏する演奏が多いのに対して、ソロで演奏していて、とても印象的です。これをやっているのは、他にペシェクだけで、特に2楽章では、ペシェク盤のソロは後半、木管楽器に隠れてしまうのに対して、ガンゼンハウザー盤は、長い間ソロが哀愁を帯びた音色を奏でます。
これが一番とは、とうてい言える演奏ではありませんが、どこか捨てられないものがあります。
頂いたお花、まだとっても綺麗に咲いています。
ちなみに、水谷君が弾いた無伴奏の曲は、
クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op. 6」
でした。
レオニードの弾いた曲は彼がよく弾いている曲なんですが、
「アメリカ人が作り、ロシアが弾く日本の心!」
と、いつも内輪ウケする曲です。
時間の都合で休憩が短くて、お客様は大変でしたね。。。
休憩直後に客席を覗いたレオニードが、「会場には男性しかいない!」
と、大笑いしていました。
Ashimileの演奏会も告知ありがとうございます。
ご来場、お待ちしています。