○J.シュトラウス 「こうもり」序曲
○J.シュトラウス アンネン・ポルカ
○J.シュトラウス 皇帝円舞曲
○J.シュトラウス トリッチ・トラッチ・ポルカ
○J.シュトラウス(父) ラデツキー行進曲
○J.シュトラウス ワルツ「美しく青きドナウ」
○J.シュトラウス ポルカ「ハンガリー万歳」
○J.シュトラウス ワルツ「ウィーンの森の物語」
フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月2、8、9日
○マーラー 5つの歌 フォレスター(A)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1958年9月16日
晩年に録音されたJ.シュトラウス。テンポはよく動きますが、それが響きも含めてウィーン風というのとは異なり、まさにフリッチャイ流という感じです。それゆえちょっと?と感じる部分もないわけではありませんが、そこが魅力でもあるわけです。
5つの歌は、フリッチャイ唯一のマーラー。1959年10月には、ベルリン・フィルの定期演奏会でF=デイースカウの独唱で演奏しています。
そんなフリッチャイのマーラー。最初から最後の曲まで全曲にわたり非常にゆったりと、そして穏やかな演奏です。終曲は壮大に終りますが、そこでも騒ぐことなく少し抑えて曲を終えています。
なお、この録音は1958年に行われていてステレオで収録されましたが、前年モノラルで録音したアルト・ラプソディとカップリングでリリースされたため、長い間、モノラルで販売されていました。近年発売されたフリッチャイの「音楽に捧げた生涯」の組み物の中で、ようやくステレオでの販売となりました。ただし、ステレオ感はそれ程感じられませんが。