My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2014-12-06 22:39:57 | フリッチャイ
○マルタン 「魔法の酒」 パツァーク(T)、チェボターリ(S)、フリッチャイ/魔法の酒オーケストラ、ウィーン国立歌劇場合唱団 etc 1948年8月24日 ザルツブルク音楽祭(ライヴ)

「トリスタンとイゾルデ」の物語を題材にして、1938年から1942年にマルタンが作曲したオラトリオを1948年のザルツブルク音楽祭で舞台初演したものです。
初演は、8月15日、この録音は3回目の上演になります。
魔法の酒オーケストラは、ブダペスト・フィルのメンバーからなり、Vn2、Va2、Vc2、DB1にピアノを加えた編成です。

曲は、プロローグ、3つの章(媚薬、モロアの森、死)、エピローグからなり、あらすじは「愛の秘薬を誤って飲みかわしてしまった王妃イズー(イゾルデ)と王の甥トリスタン。この時から2人は死に至るまでやむことのない永遠の愛に結びつけられる・・・」(HMVレビュー)というものです。
歌というより、終始、語り調が主となっており、「官能的でありながらどこか空虚な響き」(HMVレビュー)の合唱や、時々聴かれる弦楽器のソロがどこかもの悲しく印象的です。

録音は、歪みが多少気になりますが、「アンテイゴネ」よりはましです。

この成功により、フリッチャイはベルリンに招かれ、RIAS交響楽団(後のベルリン放送交響楽団、現在のベルリン・ドイツ交響楽団)との密接な関係が始まります。
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