○ブラームス 交響曲第1番 セル/スイス祝祭管弦楽団 1962年8月29日(ライヴ、ルツェルン音楽祭)
昨日紹介したドヴォルジャークの第8交響曲とカップリングになっているもの。
セルらしい真っ向直球勝負という感じです。
この2年前のルツェルン音楽祭で、フリッチャイが同じ曲を指揮していますが、恐らくそれと正反対の演奏ではないかと思います。
1楽章と4楽章ではストレート過ぎて、物足りないと感じる箇所もありますが、ドヴォルジャーク同様、素晴らしいアンサンブルで、相当リハーサルを重ねたのではないかと思われます。
2楽章もストレートな演奏ですが、ここでは、これがこの曲の美しさを、つましく表現していて、私は好きです。1967年のスタジオ録音をLPで持っていましたが、この2楽章だけは好きでした。
曲の終わりになって、ストレートで通してきたテンポを急に落とし、壮大に終わらせています。