今日はフランスの名匠ジャン・マルティノン(Jean Martinon/1910~1976)がシカゴ交響楽団音楽監督時代(1963~1968)に録音した名盤を1枚紹介したい。それは写真のLP(日ビクター/SX2007)、カール・ニールセン(Carl Nielsen/1865~1931)の交響曲第4番「不滅」(1916)である。ニールセンは北欧デンマークを代表する20世紀の作曲家の一人で交響曲は全部で6曲書いている。彼の作品は後期ロマンティシズムの中に印象主義や半音階的技法などを取り入れている。また第4番以降の交響曲には調性表示がない。
この交響曲の構成は全体が4つの部分(楽章)から成るが切れ目なしで演奏されるため形式的には単一楽章のスタイルをとっているのが特徴である。「不滅」というタイトルが付されているが作曲者自身、この標題は単なる標題音楽的タイトルを意味するものではなくこの作品にふさわしい音楽の領域を示したものと伝えている。またそれは人類を含めあらゆる生物の「不滅」をこの作品に託したものとされる。国内のコンサートでプログラムに載る機会はそれほど多くはないが密度の高い味わい深い作品でもある。このレコードの第2面の余白には作曲者が1903年に妻とギリシャを旅行した際エーゲ海の登る太陽(ヘリオス)に感動して作曲された序曲「ヘリオス」作品17も収録され名指揮者マルティノンとシカゴ響の魅力ある1枚だが現在国内盤は未CD化なのが残念である。
この交響曲の構成は全体が4つの部分(楽章)から成るが切れ目なしで演奏されるため形式的には単一楽章のスタイルをとっているのが特徴である。「不滅」というタイトルが付されているが作曲者自身、この標題は単なる標題音楽的タイトルを意味するものではなくこの作品にふさわしい音楽の領域を示したものと伝えている。またそれは人類を含めあらゆる生物の「不滅」をこの作品に託したものとされる。国内のコンサートでプログラムに載る機会はそれほど多くはないが密度の高い味わい深い作品でもある。このレコードの第2面の余白には作曲者が1903年に妻とギリシャを旅行した際エーゲ海の登る太陽(ヘリオス)に感動して作曲された序曲「ヘリオス」作品17も収録され名指揮者マルティノンとシカゴ響の魅力ある1枚だが現在国内盤は未CD化なのが残念である。