私のレコード・ライブラリーから

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米EMIClassics”Full Dimensional Sound”CD コレクションから(1)

2010-01-19 12:43:43 | 交響曲
 今日は今から十数年前に米EMIから”Full Dimensional Sound”シリーズとして発売された「ヴィンテージ録音」から筆者が気に入っている写真の1枚(米EMI-CDM7243 5 66557 2 0)を紹介したいと思う。
 このCDは米EMI-Capitolオリジナル・セッション録音コレクションからタイトルのとおり「Full Dimennsional Sound」-「多元音響」つまりマスター・テープから独立されたチャンネルで再生された音をデジタル・リマスター化したものである。と言っっても「擬似ステレオ化」したものではなくあくまでもオリジナルのモノラル・サウンドである。
 写真のCDはパリ生まれのアメリカのかつての名指揮者ウラジミール・ゴルシュマン(Vladimir Golschmann/1893~1975)がセント・ルイス交響楽団の首席指揮者時代に同楽団と録音した名盤ーフランク/交響曲ニ短調とショスタコーヴィチ/交響曲第5番ニ短調が収録されている。録音は2曲とも1953年でフランクが2月、ショスタコーヴィチが12月の録音でミズーリ州、セント・ルイス、”Kiel Auditorium”で行われたものである。優秀なモノラル録音で「多元音響」によるデジタル・リマスター化により見事なサウンドに蘇えっている。セント・ルイス交響楽団は1880年創立のアメリカのオーケストラの中でもニューヨーク・フィルハーモニックに次ぐ長い歴史を持つ楽団でこのゴルシュマンの時代にその演奏水準がかなり引き上げられた言われている。このCDを聴いてみるとそのあたりも充分にうなずける1枚でもある。