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イダ・ヘンデルのシベリウス/ヴァイオリン協奏曲

2010-01-24 23:16:06 | 協奏曲
 筆者がポーランド出身、英国の大女流ヴァイオリニストーイダ・ヘンデル(Ida Haendel/1928~ )の生の演奏に初めて出会ったのは今から30年余り前「1978年香港芸術祭」でのコンサートに遡る。当時のプログラムをめくると彼女が弾いたシベリウスのヴァイオリン協奏曲の名演が頭の中に思い起こされる。コンサートは1978年1月25日、香港島にある「シティー・ホール」で開催された。指揮はフィンランドのサウスポーの名指揮者パーヴォ・ベルグルンド(Paavo Beruglund/1929~ )、オーケストラは彼が当時首席指揮者を務めていた英国のボーンマス交響楽団(Bournemouth Symphony Orchestra)であった。写真のLP、英EMI-ASD3199と全く同一の組み合わせである。
 イダ・ヘンデルは鋭いテクニックを持ったヴァイオリニストの一人で英国のエルガー、ウォルトン等の協奏曲はもちろんのことフィンランドのシベリウスの協奏曲も大変得意としており1982年にはその功績にフィンランドの「シベリウス協会」から「シベリウス・メダル」も贈られている。写真のレコードは78年の「香港芸術祭」の約2年ほど前に先に述べた通り全く同一の組み合わせで録音された名盤であり筆者はこの盤に針をおろすたびに香港でのコンサートを思い浮かべている。余談ながらこのレコードも以前のブログで紹介した香港のレコード店で当時求めたものでコンサート終了後に彼女にサインを入れてもらった思いでのLPである。その後彼女は1998年、サー・サイモン・ラトル/バーミンガム市交響楽団来日公演に同行しブラームスのヴァイオリン協奏曲の名演をサントリー・ホールで聴かせてくれた。
 


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