私がホルスト・シュタイン(Horst Stein/1928~2008)の生演奏に初めて接したのは彼がNHK交響楽団定期に客演のため初来日した1973年2月のことだった。今、当時のコンサート・プログラムを見ながら思い出しているがプログラムは前半がモーツアルト交響曲第29番、R.シュトラウス、「ティルオイレンシュピーゲル」、R.ワーグナー楽劇「マイスタージンガー」第3幕への前奏曲、後半が楽劇「ジークフリート」から「森のささやき」と「神々のたそがれ」から「ジークフリートのラインへの旅」と「葬送行進曲」であった。(1973年2月5,6日/東京文化会館)今、記憶をたどると大変懐かしい。
シュタインという指揮者は1970年の「バイロイト音楽祭」で「ニーベルングの指環」全曲を振り一躍名声を高めた人だったが我が国では初来日当時はまだマイナーな存在だったと思う。
その後たびたびの来日を重ねN響名誉指揮者の称号をおくられた。写真のLP(東芝EMI-EAC90147/1983年デジタル録音)は初のN響との共演レコードで彼が得意とするワーグナーのオペラ管弦楽曲をおさめたものである。ワーグナー指揮者としての彼の魅力が充分に味わえるレコードだ。
そのほか彼のオペラ指揮者として思いでに残る公演として1987年「ザルツブルク音楽祭」で現地で聴いたR.シュトラウスの「カプリッチョ」、2000年2月N響定期でのワーグナー「パルジファル第3幕」(演奏会形式)などが強く印象に残っている。
シュタインという指揮者は1970年の「バイロイト音楽祭」で「ニーベルングの指環」全曲を振り一躍名声を高めた人だったが我が国では初来日当時はまだマイナーな存在だったと思う。
その後たびたびの来日を重ねN響名誉指揮者の称号をおくられた。写真のLP(東芝EMI-EAC90147/1983年デジタル録音)は初のN響との共演レコードで彼が得意とするワーグナーのオペラ管弦楽曲をおさめたものである。ワーグナー指揮者としての彼の魅力が充分に味わえるレコードだ。
そのほか彼のオペラ指揮者として思いでに残る公演として1987年「ザルツブルク音楽祭」で現地で聴いたR.シュトラウスの「カプリッチョ」、2000年2月N響定期でのワーグナー「パルジファル第3幕」(演奏会形式)などが強く印象に残っている。