教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

元切り上げとキリスト教を信じる中国人

2005-08-01 17:39:32 | グローバリゼーション
THE DAILY TELEGRAPH(2005/07/30)によると
およそ7000万人の中国共産党員より
中国人のキリスト教徒のほうが多いのではないかという。

一方、市場経済拡大を示している中国政府は
ついに元を切り上げ、すぐに通貨バスケットを
導入。ゆるやかな変動相場制への準備である。

これによってスミソニアン体制は世界にさらに
浸透することになる。

金本位というリアルな金融力が
変動相場制というバーチャルな金融力に
シフトしたが、そのパラダイムは
もっと浸透するわけだ。

一方で8000万人から1億人はいるのでは
ないかという中国人のキリスト教徒。

結局資本主義や市場経済は、基本的には
キリスト教に依拠することを意味している。

もちろん、価値相対主義がはびこるわけだが、
キリストという絶対神は、これに矛盾しない。
神のものは神のもとへ、王のものは王のもとへ、
1なるものは多なるものでもあるから。

ただ、全体主義より個人主義を望むなら
自ずと共産主義はキリスト教に移行する傾向が
あるのも確かである。

もちろん反動もあろう。しかし、日本はどんどん
特殊な国になるかもしれない。なぜなら宗教に関しては文化として
価値相対主義の対象に過ぎず、グローバル・ベーシスに基づいた
議論ができないからだ。

グローバル・スタンダードとグローバル・ベーシスの矛盾を
どうするか。この問題を意識できないのか、できないように
教育されているのか、それはそれで大きな問題だが、
それはともかく、この問題意識がなければ、
世界コミュニケーションはできないのである。

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