みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

中国企業が報賞に「日本観光」- 優良顧客を獲得できる絶好の好機

2009-11-04 | いとすぎから見るこの社会-対アジア・世界
2007年までの円安が一気に反転して
日本を訪れる外国人観光客が激減していますが
中国からの訪日者数だけは堅調のようです。





『ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム』(上條典夫,講談社)


この本によれば中国の都市圏では新しい世代が育ちつつあり、
見栄っ張りで派手さを好む旧世代を「ダサい」と見下し
寧ろ日本や韓国の若年層に近い感性を持っているのだそうです。

中国の大手企業では社員や顧客への報賞として
日本旅行をプレゼントするとのこと。


優良社員らに日本旅行プレゼント 中国の大手企業で増加(共同通信)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/CO2009103001000865.html

”中国の大手企業で、優良顧客や業績を上げた社員に日本旅行をプレゼントす
 る例が増えていることが30日、独立行政法人国際観光振興機構のまとめで
 分かった。景気後退や円高の影響で訪日する外国人旅行者数が低迷する中、
 中国は8、9月の2カ月連続で前年同月比プラス。
同機構は報奨旅行を「今
 後、急速に成長する有望市場」と位置付け、誘致強化に乗り出す方針だ。”

 → かつての日本とフランス・イタリアの関係が
   今や中国と日本の関係となりつつあります。
   (経済力の強い前者が、文化的魅力に富んだ後者の顧客となる)


特集ワイド:屋上菜園、川柳、「ユニクロ」「DHC」…工夫が命、百貨店(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091030dde012040069000c.html

”百貨店が苦しんでいる。急な景気低迷で、消費者の財布のひもが固くなった
 からだ。一方、従来とは異なる工夫で客足を伸ばす店もあるようだ。百貨店
 の今、をのぞいた。【坂巻士朗】
 「面白いですよね。銀座の真ん中にピーマンが実っているのは」。そう笑う
 のは、テレビの放送作家、寺坂直毅さん。28歳にして全国250以上の百
 貨店を訪ねた経験を生かし、「胸騒ぎのデパート」(東京書籍)を出版した。
 寺坂さんと創業140年の松屋銀座を訪ねた。「最近のユニークな取り組み
 は?」と聞くと真っ先に連れていかれたのが、屋上だった。
 松屋は5年ほど前に遊園地を閉鎖、ヒートアイランド対策として昨年、15
 0平方メートルを菜園にして、トマトやカボチャなどを植えた。ベンチで昼
 寝したり、お弁当を食べている人がいる。水やりや草取りは社員がボランテ
 ィアで行い、収穫した野菜は持ち帰って食べる。
 松屋広報課の大木幸生係長は「環境問題に真剣に取り組む姿勢を打ち出すた
 めに始めました。休憩するお客さまから、心が休まるとの意見があります」
 と言う。地道だが、社会貢献や文化発信に熱心な百貨店の伝統を感じる取り
 組みである。
 子供のころから百貨店を遊び場にしていたという寺坂さんは、「思いがけな
 い商品を発見できる。歩いているだけで目が肥える」と魅力を語る。松屋で
 好きな売り場は1955年からあるデザインコレクション。「先日も、7色
 のアーチ形の積み木を見つけて、2万円ぐらいしたけど買いました」
  □
 先月の全国の百貨店の売り上げは4762億円余りで、前年同月と比べると、
 なんと19カ月もマイナスが続いている。危機感から、日本百貨店協会の8
 6社256店が共同の販売促進をしている。その一つが川柳の公募。<届い
 たよ 笑顔と分かる 母の声>。入賞作が店内に張ってある。
 銀座通りを行く人に百貨店の利用を尋ねると、統計を裏付ける答え。「定年
 になってからはめったに来ない。景気が悪いから、高いものは買いにくい」
 (千葉市、男性67歳)、「2、3年前は週に5日は来ていた。今は娘から
 誘われるアウトレット店やスーパーに行くわね」(東京都中央区、女性63
 歳)。
 店内のパンフレットは英語、中国語は当たり前になった。大きな紙袋を提げ
 た中国人グループに声をかけた。不動産業の社長という男性(39)が家族
 のために買ったプラダの財布三つの合計金額は19万5000円!
 「中国で買うより3分の1は安い。銀座に来たんだからたくさん買い物をし
 たい」と話す。
〔以下略〕”

まさに一時期のパリと同じです。
新興アジアの旺盛な消費を取り込むことは
日本にとって死活的に重要になってきます。

単純労働力の受け入れは逆の意味で致命的ですが
都市圏の高度人材ならば話は別です。
日本に好意的な層を増やし、関係を深める必要がある。

同様のことはインドについても言える。





『ミシュランガイド京都・大阪 2010』日本語版 (MICHELIN GUIDE KYOTO OSAKA 2010 Japanese)

ミシュランを大人げなく非難する人が多いが
そもそも一般日本人向けではないので、悪しからず。
「まだまだ日本の深さを分かっておらず、気の毒」との対応が正しい。

ミシュランを持って中印の観光客が日本を巡る時期も
近いのかもしれない。
かつて日本人がフランスでそうしたように。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『週刊東洋経済』11月7日号-... | TOP | 丸紅、北海で推定埋蔵量1億... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | いとすぎから見るこの社会-対アジア・世界