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流出雑記 

ハードワーカー・デイ

2008年02月12日 | Weblog
今日は三ノ宮・六甲アイランド・京都で3件の仕事。
7時過ぎに家を出る。京阪、阪急、JR、六甲ライナー いろんな電車に乗る。
10時から12時まで三ノ宮、その後移動。
六甲ライナーは無人運転。先頭に座るとジェットコースターのよう。
下は海。
貨物船、橋、倉庫、工場をぬけると高層マンションがそびえるまさか埋立地とは思えない街があらわれる。
その中のひとつ、余生を安心で快適に過ごすために作られたマンションがある。
フロントにロビーがあり、全館冷暖房完備、大食堂、陶芸や絵画教室なども催されるホテル並の環境が整っている。
持ち家を売ってそこで暮らすお年寄り方の住まい。
そこの水彩サークルが今日の2件目の仕事場。

三ノ宮を早めに出て次の開始まで少し時間があったので神戸ファッション美術館に入ることにする。
服飾史の本で見るような様々な時代と地域の衣服が常設されており、大正昭和の着物の企画展もやっていた。

入ってすぐに6年掛かりで復元されたというナポレオンの戴冠式の衣裳がある。
ダヴィットの絵と同じものが実物大で目の前に。
復元された衣裳は白テンの毛皮など素材も出来るかぎり当時のものが使われているそう。
高校生の頃ナポレオン(の顔)が好きな時期があって、ルーブル美術館に行った時などひたすらナポレオンの描かれたものを探して写真に撮った。
しかし描かれたものはかなり理想化された像であると知り、いつしかその熱は冷めた。

その他にも、バッスルスタイルやポール・ポワレなどの様々なドレス 複雑なパターンで組み立てられたトワレ。
布のつくるかたち流れを見ているのは楽しい。
体の包み方はその時代のあらわれ、同時にからだの晒し方のように思う。

気の遠くなるほど繊細な中国の牡丹の刺繍布が色も図柄もすばらしかった。
王族や儀式の為の衣裳は時代や地域が違っても細かく折り込まれた模様や刺繍に覆われている。
呪術のように身に付けられていた、力のある服。
織物や刺繍は魔法を織り込んでゆく作業のようだ。

急ぎ足ながら堪能した。

例のマンションでの仕事を終え、夕方京都で最後の一件。
座ポーズ固定で腕の付き方を失敗し、手首が辛い。
体重を分散させたり溜まっていく疲労感を吐く息に乗せて追い出す努力をしたりしながらやり過ごした。

さすがに疲弊し雑巾のような気分で帰宅しようとすると雪になりきらない雨が。

我が家への道のりは自転車でやって来る友人に「一種の行」と言われる上り坂をあがらければならない。
降りしきる雨雪のなか、自転車で20分強。
これはもはやトライアスロン。
家の近くまで来た頃には雨は雪に変わり、坂を上がるほどに雪景色が広がり止まっている車の上には3センチくらい積っている。
9時半頃、チルド状態で帰り着く。
小梅がお出迎え。

クノールのコーンスープがこの世にあってよかった。

はあ。それにしても働けど働けど
じっと手を見る。

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