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流出雑記 

2010/3/3

2010年03月03日 | Weblog
朝。窓から日が射して、久々に晴れらしい晴れ。日が入る2階の寝室は温かく感じられたが、下に降りると暗い部屋にはまだ隅の方に夜が残っているようにひいやりしている。
ストーブをつけて湯を沸かす。玄関に出て日なたでころころする小梅。暗い部屋から見るとお腹の毛の白いところがまぶしい。
今朝も牛柄の猫が小梅に会いにいつの間にかやってきていた。はっきりした顔立ちのしっかりした、小梅よりひとまわり大きい猫。小次郎と呼ぶことにする。

昨夜焼いた酒粕ケーキの朝食。レーズンと胡桃入り。悪くないが生地に期待していたほどのまったりさがなく改良の余地あり。
その前に作った酒粕クッキーはチーズクラッカーに似た風味がありおいしかった。
そう言えば今日雛祭り。

昼過ぎ家を出る。
母校の高校、日本画で固定ポーズ最終日。
バレンタインにチーズケーキをくれた女の子にお返しを渡そうと思っていた。
何か画材にしようと数日前、画材屋で初めて岩絵具というものをじっくり見てみた。
棚に並ぶ瓶に入った色とりどりの鉱物の粉、色の素。チューブの絵の具を買うよりも色を買いに来たという感じがする。
小豆茶、丁字茶、電気石末、見慣れない色の名前、銀鼠、素鼠、利休鼠、桜鼠、鼠と付く少しくすんだ色、美群青、朽葉色、柳葉裏、白翠末(すいはくまつ)濃口珊瑚、濃口というのは醤油以外にも使われる言葉だったのか、水晶末…。
その子のイメージの色を探す。桜の花びら一枚のような白に近い淡い色。桜という色もあったのだけどちょっと違う。
紅玉末という色が目に留まった。同じ名前の色でも微妙に濃さの違うものが10段階くらいあり、棚にグラデーションを作っていてとても美しいが、どう違うのか手に取って見比べてみると、色が濃く見えるものは粒子が粗く淡くなるほど細かくなっているらしかった。
1両=15グラムから量り売りとある。この粉末を膠で溶いて使うことくらいは知っていたが、どれくらいの量でどれくらいの範囲を塗れるのか見当がつかない。
家に帰ってビニールの小分け袋からお香の入っていた硝子のビンに入れ替えて赤い組紐を結んでおいた。


渡すタイミングを見計らって妙な緊張、ポーズが始まる前にその子がモデル台の近くのストーブで手をあぶっているときに差し出した。
喜んでくれてほっとした。少し話すと案外ご近所さんだということも判明。

最後のポーズも終わって皆の卒業作品展を観に行く約束をして教室を出た。
ちょっとさみしいなあと思いながら晴れてる割に冷たい風をきって自転車で走る。

出町柳まで戻って京阪に乗る。夜、大阪でもう1件。作って来たおにぎり大を食べて京橋まで寝る。

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