2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

雪の大内宿

2018年02月06日 | ひとりごと
会津紀行 2018-02-04~02-05
大内宿

何年前からか雪景色の大内宿に行ってみたいと思うようになった。たぶんJRのチラシか何かに刺激をされたのであろう。
しかし東北大地震、およびそれに起因する原発事故のために急に福島県は遠い存在になってしまった。群馬県でさえいまだ残留放射線量が充分に下がらない地域がある。

ようやく落ち着いたかに見えた今年はぜひにと大内宿まで足を延ばすことにした。福島県と言っても阿賀野川流域にありむしろ新潟県に近い。列車の時刻表を調べていると日光廻
りが最速であることがわかった。

大内宿はかつては宿場町だったが現在は主要交通路から外れた一農村に過ぎない。昼間は観光客がたくさん見えるが午後4時ともなれば客足は途絶え店じまいが始まり6時といえばもう夜の気配。飲食店もない。夜は雪だった。雑音が吸い込まれれていってただ静か。

宿泊は「本家扇屋」という宿だった。表通りに面し唯一土蔵作りの建物だ。裏は茅葺き屋根の部分と増築された新しい建物と3つの部分からできている。食事は囲炉裏のある板の間でいただく。会津地方の家庭料理がふんだんに供された。山奥の集落である。新鮮な野菜が取れない時期の保存食が主であり、やや味付けが濃い。イワナや馬刺しなどこの地方の特産物も美味しかった。

朝7時前に表通りに出る。雪の白さとまだ点いたままの外灯の対比が美しい。出勤前の準備が始まり、又1日が始まるといったところ。朝焼けも一時見られたのに宿を出る頃には雪がどんどん降ってきた。駅までほとんど路面が見えない。湯野上温泉駅は全国で唯一茅葺屋根の駅舎だそうだ。囲炉裏もある。前橋に戻っても囲炉裏の焚き火の匂いだしばらく残った。楽しかった時間の記憶とともに少しずつ消えていった。
































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