虫の夜の 儚き恋を 弾き語り
馬糞 Bafun
朝方の外気温は17度、室内は25度、湿度60%
という季節になった。
ああ、しかし、秋も冬も、春も夏も、実におおらかに
生き物たちをはぐくんでいることよと思う。
冬が間近に迫っていても、虫たちは機嫌よく、恋物語
を奏でている。
人間たちも、機嫌よく生き、機嫌よく死ぬべきである
と思う。
では、機嫌よく生き、機嫌よく死ぬためにはどのよう
な心の構えが必要なのだろうか。
精一杯、世のため、人のために尽くすことではないだ
ろうか。
それでも、たいしたことはできないのが人間である。
まだ、何億年かの宿題がこの地上に残されているはず
である。
長い道のりの努力は「積小為大」、こつこつと日々の
努力を積み上げてゆくことである。
幾転生も積み上げて行くものであろう。
しかし、小を積んで大となるためには、大を志さなけ
ればならない。
大を志しながら、積小を怠ることを戒めた言葉であっ
て、大志なくして積小なし、積小なくして大を為さずで
ある。
積小とは、自己鍛錬と日々の仕事である。
為大への志を教えるものが、宗教であろうと思う。
宗教の選択こそは、人生成功のチャンスとなろう。
大を知らずしては積小もないということを、重大に受
け止めなければならない。
梅士 Baishi