寒の風 異邦の人の 頬触れて
梅士 Baishi
今日の風は冷たかった。
頬に痛くもあった。
それでも、シベリアや満州に吹くほどは冷たくなかろ
う。
ロシアの娘の頬に触れて、少しぬくもったかもしれな
い。
冷たい風だが、病んではいない。
昼ごはんの値段は300円から2000円まで幅がある。
最近はリッチな昼ごはんになっている。
今日は冷たい風に頬を冷やしながら7分歩いて、ホテ
ルのレストランに行った。
ゆったりとしたテーブルに食後もゆったりとコーヒー
をしむことができる。
考え事をしたり、読書をする時間に少しお金を使う価
値を選ぶ。
『韓のくに紀行』の読書には良い空間なのである。
コーヒーを三杯も頂いた。
そんなサービスを思えば、安いものだ。
韓国の反日教育に見る心情は如何にも卑屈であり、下
品に思える。
司馬遼太郎さんは好意的、同情的に書いているが、や
っぱり不愉快な劣等感をうっとおしく感じる。
だから、釜山や慶州の古刹に残っていると言う飛鳥の
面影を見たいとは思うが、民族には関わりたくない。
そういう人間ばかりではないが、選べないのだからま
とめて付き合いたくはないと思うのは仕方ない。
もっとも、釜山の人はもともと、日本人と同質であろ
うと思う。
異国の臭いではなく、遠い縁戚というべきであろう。
しかし、それも遠いのである。
近しさを選ぶか、疎ましさを選ぶか、どうしてもうっ
とおしい感情が先に立つ。
少し潔癖かもしれない。
どうも汚い感情を飲み込めない。
韓国に限らず、人間関係の難しいところである。
人間の本質が、まだつかめていない証拠である。
人生修行とは、嫌悪する感情の克服にあるのかもしれ
ない。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi