すすき穂を 仮の宿りに 冬の蝶
中村 梅士 Baishi
めっきり寒くなった。
気温は室内でも10℃を切っている。
ストーブを出すのも億劫なほどに手がかじかんでいる。
二酸化炭素排出の効果も空しく、11月中旬から真冬
になった。
それとも、凍りつくような「民主」政治のせいだろう
か。
今年は裁判所下の蔦の紅葉を見逃すまいと思っている。
紅葉の秋よりも早く冬になったので、もうすぐ蔦を赤
らめることであろう。
たまに出かける筥崎宮庭園で、Canon EOSx3一眼レ
フの使いぞめをした。
小型高性能、スタビライザー付のレンズも快適だった。
望遠でも、滅多に画像がぶれないのがありがたい。
キュンと鳴るシャッター音も気持ちがいい。
薄も、街にはめずらしい庭園の花である。
箒になった薄穂の中に、越冬の蝶が包まれるように、
秋雨をしのいでいた。
まさか、蝶を見るとは思っていなかった。
花も蝶も、いじらしく咲いていることである。
【面白そうな地政学】
「百年予測~ 未来覇権地図」(ジョージ・フリード
マン著)という本を読み始めた。
2050年頃には、日本、ポーランド、トルコが、アメリ
カと覇権を争う枢軸国になって、戦争の危険が迫るとい
うのである。
メキシコもアメリカに戦争を仕掛けるほどになってい
るという。
突拍子もない予測である。
日本はともかくとして、中国をさしおいて、ポーラン
ドとかトルコを予測するような評論は聞いたことがなか
った。
その根拠となる方法が、地政学なのだそうである。
人の情、リーダーの人格から政局が生み出されること
も否定はできないであろうが、それを運命付ける地政的
磁力が働いているというのだ。
目先の情報に翻弄されないためにも、こうした考え方
も学んでおく必要がありそうである。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi