翼竜の 羽田の秋の 夕陽かな
馬糞 Bafun
翼竜が飛んでいた太古の時代を、現代は、銀翼の航空機が髣髴と
させている。
夕陽が沈む羽田の滑走路を見ていると、夕陽を見つめるキングコ
ングの映象を思い出す。
猿にも、美意識があると・・・。
なさねばならんという思いを乗せて、飛行機が離発着を繰り返す。
落日の日本を演出しているのが、政治・行政であり、マスコミであり、
教育であり、退廃的な風俗の蔓延であり、地獄を広げているインター
ネット社会である。
【仕事の発想】
仕事とは、生きがいであり、死に甲斐でなければならない。
仕事には宿命と変革という構造がある。
宿命とは、今求められている必要を満たす供給の継続である。
しかし、今は未来へ向かっている。
発展的必要を開発し、提案する変革を伴わなければならない。
開発的仕事に求められる発想は、天下国家への思いと、個性化
を志向する多様化と高品質化への創意工夫である。
「物から心へ」という標語もあるが、それは、個性化、多様化の流
れを意味する。
仕事も、商品も、サービスもである。
仕事の多様化、商品の多様化、サービスの多様化・・・
新しい仕組みを作ろうとするとき、既存の価値秩序で役割権限の
範囲を考え、しかも、支持待ち族になっていることがある。
しかし、これからのビジネスマンは、経営者の観点から物事を判断
し、提案してゆかなければならない。
そうだ、ビジネスコミュニケーションには提案が欠かせない。
そうでなければ、発展的人材としての役割は、果たせないであろう。
経営者は、国家経営の観点から発想する気構えが必要である。
そうでなければ、会社の役割を見失うことになるだろう。
大所高所から観察し、問題意識を持って、なすべきことを判断し、
自分の役割を構築してゆくことが大切である。
自分が所属する社会のあるべき姿、理想を描いて、行くべき方向
を見定めてゆくことが大切なのである。
理想を描き、新しい役割を構築するところに、これからの競争がある。
【仕事と正義】
しかし、競争には正義がなければならない。
力は正義ではない。手段に過ぎない。
正義が問われるのは、目的である。
正義は仏神の意思にある。
ゆえに、私心なく、仏神の思いを探究しなければならない。
そこに、道がある。
信仰と道徳の関係である。
競争は発展に欠かせないが、仏神の前で繰り広げる祭りであるこ
とを忘れてはならない。
ゆえに、競争の原理は、弱肉強食であってはならない。
切磋琢磨でなければならない。
すなわち、スポーツマンシップである。
競争には、倫理と道徳が必要なのである。
この世の乱れはどこにあるか。
善悪を相対化しているところにある。
すなわち、仏神の心を見失っているところにこそある。
その罪が、世の中を汚し続けているのである。
梅士 Baishi
夏暮れて 風雲急を 告げており
馬糞 Bafun
風雲急を告げるという空に見とれていたら、どしゃ降りになった。
雨宿りをするところもない砂浜で、あわてても仕方のないことだった。
危機の直前には、なにかしら、危機を忘れさせる風景があるらしい。
危機管理を怠ってはならない。
梅士 Baishi