千の目の トンボの枝に 雨は降り
馬糞 Bafun
10年ほど前に、十日恵比寿の夜店で買ってきた梅
が、逆境を刻みながら鉢植えのまま大きくなった。
その枝に蜻蛉が雨宿りしていた。
突然の夕立が、千の目にたくさんの雨を降らせたこと
であろう。
トンボといえば、兜飾りに好んで使われた。
トンボそのものが、デザイン性に富んでいる。
日本伝統のデザインは、家紋にも見られるように、実
にシンプルで美しい。
日本伝統の美意識は、日本文明の高度さと透明感を示
している。
その中でも、兜飾りは武士道の美意識である。
現代であれば、車やヘルメットのエンブレムに使いた
いとさえ思う。
その兜飾りの中でも、トンボのデザインが好きである。
馬糞の商標に逆さトンボのデザインをして使っている
が、やがて、三菱に単純化される図柄だと思う。
トンボを見かけるとつい見入ってしまう。
川のある田舎に行くと、都会では見かけない糸トンボ
や羽黒トンボなどの珍しい種類の優雅な姿に感動する。
本当に美しさと強さを兼ね備えた昆虫である。
日本人が見失った日本の伝統的精神を異文化として学
ぶべき時代になったと思う。
謙虚に学べということだ。
武士道の本がブームになった。
自己中心に変質した個人主義のがん細胞を克服するの
に不可欠の「悟り」である。
戦後60年の間に失った精神的資産のなんと多いこと
か。
自己中心の思いこそが人間を不幸にしている。
そんなことを真剣に訴えるような政治家がいない。
悪口憎言で商売をしている野党政治家よ、
他人の不幸で商売をしているマスコミのチンピラども
よ、この日本を不幸な国にしている罪の重さに気づけ。
日本では招かれざる客である。
彼らには、チャイナかコリアがお似合いである。
国籍離脱の自由を行使していただきたい。
日本国は、これを尊重し、出国を保障するであろう。
蜻蛉のように
清々しく青空に翼を輝かす
そんな日本の国にしたいものだ
梅士 Baishi