逝く人も 紅葉錦の 山を越え
馬糞 Bafun
成人式を前に、錦の振袖を楽しみに選んでいたという娘が、
日々を楽しみながら、突然に去った。
紅葉舞い散る季節だった。
美しい大和の秋を楽しんで行くが良い。
美しい日本に生まれ、錦絵のようなその秋に空を飛べるのだ。
よい国に生まれたのだった。
美しいもみじ錦を、魂に描いて、
あなたらしい、楽しげな村に還るが良い。
そこにも、あなたの仲間がお祝いに集まってくれるのだ。
あなたの仲間たちが、たくさんの折鶴を持ち寄ったが、
今度は、花束を添えに行くのだという。
幸せな人生だったね。
突然に霊にかえってしまったけれど、
寂しい顔をしないで、
いつものように、元気良く、
お世話になった人たちに、
あなたの光をキャンドルサービスしてください。
もうすぐ、クリスマスですからね。
そして、新年の朝に、天に昇ると良いと思う。
『みなさん、明けましておめでとうございます。
良い一年をお迎えくださいね。
私は、めでたい気持ちで天に帰ります。
ごきげんよう。
また、お会いしましょうね。』
春を待つ 花は桜と 散りぬれど
彼岸の春を 花盛りせむ
白川 馬草 Magusa