枯葉散る 桜吹雪に 舞いたるを
馬糞 Bafun
春の桜吹雪は青春の嵐のようであるが、
秋の桜吹雪は枯葉の舞である。
【思索の秋に】
死ぬことは、この世の人生のゴールである。
それで、全てが終わりではないが、
一仕事終わった、という到達点である。
だから、人生には、到達地点の目標がなければならない。
社会への貢献、魂に刻む努力、
知的鍛錬、チャレンジ、そして悟り・・・。
人生には、死に至る計画がなければならない。
目標と計画がなければ、
行き当たりばったりになってしまう。
人は、何百回、何千回と、さまざまな死を体験している。
過去幾転生して、死を訓練してきている。
死を恐れることはない。
******* 過去世幻想 *********
それは、紀元前4700年の頃の古代インド、
偉大な王、クリシュナが生まれた。
天才だった。神の降臨といってもよい。
愛の人であった。
そして、理想的な都市国家を作り上げ、
輝いていた。
しかし、民の不平不満を恐れた周辺国家の連合軍に
包囲される事態が訪れる。
クリシュナは言った。
生きて戻ることはない。
妻子ある者は、村に残って逃れよ。
われと死を共にする者は、
クリシュナの最後の兵となってくれ。
私には、妻も子もなかった。
・・・過去、妻子を持ったことがあるだろうか。
そうしたこととは、縁がなかったように思う・・・。
出撃の日、城門を閉じて、いっせいに出撃した。
その砂埃がよみがえる・・・。
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クリシュナは、インドのクリシュナ神として祭られている。
紀元前4700年頃に理想郷を作り上げ、優れた軍事技術とともに、
周辺諸国から恐れられた英雄である。
それが、イエスキリストの過去世の一人と伝えられる。
古詩、バガバッド・ギータや
インドの聖典「リグ・ヴェーダ」
「ウパニシャド」などに語られている。
愛には、智慧と勇気が必要である。
その死さえもが、人々を守り、
「愛」というものを後世に伝えるためのものであったクリシュナ。
かくして、黄金の枯葉散る秋とはなった。
J.D.Subunroco.
2005年リバイバル
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