夏の陽を 五重に返し 玉名寺
馬糞
五重塔といえば、京都ぐらいしか思い浮かばないが、世界最大規模の
五重塔と梵鐘を持つ寺が熊本県玉名市の山中にある。
真言律宗の別格総本山という伝統のある寺院らしい。
建物はまだ新しいが、歴史は古い。
平重盛の創建という。
重盛といえば、平清盛の長男として、人望厚い後継だったが、父より早く
亡くなった。
それが、平家の滅亡を早めたと惜しまれている。
九州は平家の拠点であるが、朝廷のルーツであるといったほうが早い。
日本の故郷に他ならない。
玉名の蓮華院は皇円上人を祭っているが、藤原氏の流れである。
蓮華院を滅亡させた龍造寺氏も藤原氏の系統らしい。
龍造寺氏一族は、九州でも珍しい下克上によって筑前筑後を領有した
が、下克上が仇となって九州を追われたようである。
その子孫は会津藩士として名を残しているという。
そういえば、自分の恩師の一人も会津の名門の出であった。
九州の歴史は単なる地域史ではない。
九州の歴史を通して日本の本質的な歴史を学ぶ、そいういう授業が義
務教育の中で行われるべきではないのか。
郷土愛は、教育の基本であると思う。
Bafun
玉名の名刹「蓮華院誕生寺奥の院」
⇒ http://www.ajkj.jp/ajkj/kumamoto/tamana/kanko/rengein_okunoin/rengein_okunoin.html
皇円上人
⇒ http://cyber.pref.kumamoto.jp/renmei/magazine_terakoya/Number_84.html
扶桑略記
⇒ http://www.ndl.go.jp/zoshoin/zousyo/large/01_001_l.html
法然(過去世は聖トマス)
⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E7%84%B6
http://www.tabiken.com/history/doc/Q/Q351L100.HTM