毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

オンリーワンの薦め…東京

2007年03月15日 21時50分01秒 | Weblog
全国には50万社もの工務店が存在すると言われており、戸建住宅の年間着工数より多い数に及びます。
このような大きすぎる供給側のキャパシティーで業界はまさに生き残り競争の様相となっております。
工務店経営は、何処かで差別化をはかる事が必須となります。
しかし、全ての面で一流を為すことなどは至難の技というより、不可能な事でしょう。

工務店経営でひとつの事に特化した特徴も持たせる事だったら充分に可能です。
数寄屋造り和風住宅以外を建築しない工務店。
ヨーロッパ風の住宅ばかりを専門につくる工務店。
アメリカン風の家しか造らない工務店。
このように自社の家づくりに特別な仕様を確立する工務店が存在します。

多くの工務店の中で、数寄屋造りの家づくりを目指す建主さんは、迷う事無く専門工務店に興味を持つ事でしょう。このように得意分野を確立する事で、そのような家づくりを目指す人に対して、高い確率でその人の心を捉え易くなります。

ある工務店の家づくりでは、必ず家の中心に欅(ケヤキ)の大黒柱を一本立たす事に拘った家ばかり造っています。またエントランススペース(玄関土間)に10畳ものスペースを使って、応接セットを置いた接客コーナーや下足収納、靴履きコーナーなどを造る事に拘る工務店もおります。

このように、他に持たない特徴を色濃く反映させた家づくりを行う工務店経営が、これからの工務店経営として定着する事になるのでしょう。オンリーワンとはその分野の頂点に君臨する事を言います。地域の工務店は量産体制をとっているハウスメーカーと営業競争を行っても絶対に適いません。しかし、ハウスメーカーは多く売れる事を前提としての品揃えをしており、顧客層を限定するような家づくりを好みません。

小さな地域工務店は、自分の最も得意とする特徴を持たす事で、その分野の専門工務店とのブランド化をはかる事が可能となります。
写真はまさにケヤキの大黒柱を特徴とした家づくりを実践する工務店で、千葉県松戸市のファース工務店、株式会社小堺工務店、専務の小堺裕司さんです。
今日15日、東京特別研修でお逢いできました。
東京の今日は湿度20%、気温10度なのですが、とても寒く感じます。明日は北海道へ…
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言い争いからは何も生まれない…名古屋~東京

2007年03月14日 19時36分22秒 | Weblog
殴り合いの喧嘩をして何かを学ぶ事が出来るでしょうか…
少なくとも殴られた痛みを知る事になるでしょう。殴った相手の痛みを、自分の受けた痛みから知る事が出来ます。
マットやリングの上で行う格闘技は、様々なルールがあり、決められたスキームの中で戦う訳ですから、まさに学びの現場であるともいえます。

スポーツで競争しあうと言う事は、厳しい社会を生き抜くために必要な鍛錬の場だとも言えるのです。
ライバルが存在しなければ自己の成長も在り得ないのでしょう。
そのように考えると、争い事からは、様々な事を学習できると言う事になります。

テレビで放送している政治討論がとても面白いのは、出演している政治家の個性によるものが非常に大きいように思われます。面白い反応のするテレビ受けする政治家しか呼ばないのでしょう。
いつも出演する政治家が限定されているようにも思います。
面白い反応と言っても政治家の方々に演技力が伴っている訳でなく、持論を真剣に述べれば述べるほど、その表現が見ていて面白いのです。

与野党がテレビ討論会で激論を交わす場面がありますが、ヒートアップするのは、相手側からの批判に対し反論する場合です。売り言葉に買い言葉でどんどん、ヒートアップしてドツキ漫才などで見られるものとは全く異なる画面を見る事になります。台本のないドラマのようで、展開が予想できなかいらこそスリルがあって面白いのでしょう。しかし、怒鳴り合いの画面を面白がって見ていても、心に残る事など殆どありません。バラエティー…娯楽番組のジャンルと言う事か…

また、社員どうしや夫婦などの言い争いからは、何も学習する事などありません。
特に夫婦喧嘩や兄弟喧嘩などは百害あって一利なしでしょう。
口喧嘩は空喧嘩…言葉尻を捉えて相手を攻撃する事に汲々となります。この言葉の攻撃は思わず、相手の心情をとても傷つける言葉に発展する場合もあります。
口喧嘩で残るのは憎しみだけ…得るものは何もない…最初、どちらからがぐっと堪える事で防げます。
 
写真は名古屋から東京へ戻る新幹線の中で、偶然、同じ車両に乗り合わせた東京高圧、化成品部、部長の山田信一さんです。何処かで見たことのあるような人…何と、山田さんが熱心に読書をしており、綺麗な富士山を背景にした横顔のシュルエットが印象的です。
山田さんとは新幹線の中で、怨念の残らない活発議論の仕方を話し合いました。
それが今日、このブログテーマとなりました。
綺麗に晴れ上がった東海、関東の天気…北海道は寒そう…
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誰でも出来る身体リフレッシュ方法…北斗市~函館~東京~名古屋

2007年03月13日 22時10分31秒 | Weblog
疲れた時や気分転換を行う時にこの「髪の毛ぶら下り法」を試してください。
人は誰でもが悩み、悲しむ事があります。
その悩んだ時、疲れた時、悲しい時にちょっとした工夫で、リフレッシュ出来て新しいエネルギーが溜まります。

先ず真っ直ぐ前を見て肩の幅に足を開き、足首を平行にして肩の力を抜きます。
腰の直ぐ上の背骨に力を入れますと自然にお腹が引っ込んで胸が突き出ます。
アゴを引き足の親指に体重を乗せます。

頭の天辺の髪の毛で、身体ごと空からぶら下った状態をイメージします。
そして大きく息を吸い込みます、大地からエネルギーが体内に導入され、足から新しいエネルギーが体内に入ると同時に頭の天辺から不純物が排出されて、身体の中がリフレッシュされてゆきます。
しだいに熱いエネルギーが体内に充満して勇気が湧いてきます。

この髪の毛ぶら下り法は歩きながら行う事も出来ますが、血液循環が活性され、姿勢が良くなり、活力が漲って来るものです。
あくまでも肩の力を抜く事がポイントです。
腰や肩の痛みなどにも効果があると言う人もおります。

会議の途中の休憩で、次の会議に入る直前に全員で行うと効果的です。
次の会議が捗る事でしょう。
身体のエネルギーをそっくり入れ替え、気分をポジティブ(建設的で前向き)な方向に切り替えます。
新しい自分が蘇ってきますよ…

今日は吹雪の函館空港が一時、空港閉鎖でフライトが45分間遅れ、名古屋の訪問先の到着が15分ばかり遅刻してしまいました。
建材メーカーさんとの技術ヒアリングだったので事情を連絡し、待って戴きました。どんな事情があっても遅刻は罪なものです。

今日、時々利用する高知空港で胴体着陸と言うニュースがあり、しかもよく利用するプロペラ機でした。
少しくらいの遅れより、やはり安全第一ですね…明日は東京に…

写真は事故とは関係がありませんが、乗り換え時の羽田空港の様子です。
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学びの姿勢こそ良い指導の原点では…北斗市

2007年03月12日 18時43分08秒 | Weblog
全国各地の多くの工務店を訪問し、次世代工務店の在るべき姿を学んで戴こうと、あらゆる情報を携えます。しかし、指導するつもりが多くを学んで来る事の方が多いのです。
十数年前までは、工務店指導だと構えて出かけたものです。指導する事で自分は優越感に浸っていたような気がします。そのような時は、指導を受けた工務店側は、大した参考になっていないのです。

いつしか自分自身が、指導を受ける側に立って肌身に感じました。
それは対象者の現状を詳しく知らなければ、実のある指導には為り得ないと言う事です。
今は最初から工務店に学ぶつもりで訪ねます。訪問される側は、指導を受けるつもりでいたのですが、学ばれる姿勢を見て、今までの自分の経験や自分の思いを次々に話し易くなります。工務店経営者の話の中からはその工務店の経営状況や背景が浮き上がってきます。

経営者セミナーでの講話の殆どが、工務店訪問や販売代理店訪問、そしてユーザー訪問で学んだ事ばかりです。
指導を受ける対象者にこそ、指導を受けたい実を見る事が出来ます。

親は子から多くを学び、先生は生徒から多くを学ぶと言います。
子供は親の背中を見て育つと言いますが、子供に見せるべき背中になるためには、その当事者である子供にこそ学ぶべきなのでしょう。

大人と子供とでは背丈の違いから目の高さが違い、いつも見えている部分が異なります。
自分達もその時代を経過して来たのですが、その時の目線を覚えている人はおりません。しかし、今、その目線を持っている子供からなら現在の状況を学べるのです。
大人になる前の子供達は、純真な視点の捉え方、そしてその解釈の仕方が我々大人と異なります。
我々、大人はその大人になる過程の中で様々な観念や概念をつくり上げているようです。

知識や学問は、教科書や教育資料、ビデオなどで教える事が出来ます。
そもそも血の通った生身の人間が、同じ生身の人に何かを教えると言う事は、同じく血の通った内容でなければなりません。つまり、心の波長を合わせ合うと言う事です。

今日12日午後、私が学校評議委員を行なっている上磯中学校の校長室を訪問しました。
校長の酒井充先生と懇談中、二人の生徒が校長室を取材に訪れました。
卒業式を前にして広報誌を担当される3年生の生徒です。
酒井校長先生の後ろは、向かって右が田中智恵美さん、左が下川部由利子さんです。卒業おめでとう…
二人の生徒と酒井校長の遣り取りが何とも微笑ましいもので、取材を終えて出てゆく二人の生徒の満足な笑顔に感銘…

酒井校長先生の生徒から熱心に学ぶ姿勢を見て、今日のブログテーマとなりました。
今日は今年一番の猛吹雪で、一瞬、ホワイトアウト状態に…明日は名古屋に…
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費用対効果とは…別府~大分空港~羽田空港~函館~北斗市

2007年03月10日 18時19分10秒 | Weblog
今週火曜日、札幌に出て電機メーカー、電力関係者と意見交換などを行い、一気に九州へ飛んで、二回の講演と工務店や販売代理店を訪問し、今日、土曜日に羽田空港乗り換えで本社に戻りました。函館から札幌、札幌から東京、東京から長崎、長崎から福岡、福岡から別府、別府大分から函館と、相当の交通費を費やしています。

費用とその効果を意識しないさいと言いながら、自分の出張は果たして、かけた費用に見合うだけの効果を得ているのかどうか…自分は時々、それをカウントして見る事にしています。私の場合はファース本部代表の出向く事の波及効果の方が大きいようです。

大手の資材メーカーは毎年、相当額の技術推進や研究開発の投資を行っています。
先進的な技術や着眼点に感心する事も多いのですが、中には、現場の実状から見るとピント外れの研究開発をしている場合もあります。現場を知っている我々の意見がとても貴重だと思います。大手家電メーカーである松下電器グループは、我々のような現場サイドに立った意見を商品開発のあちこちに活用するメーカーです。これも業界貢献か…

訪問先の販売代理店や工務店訪問は、その企業の規模や運営状態を一緒に検証し、そして一緒に学び、その企業に最もフィットした経営手法を構築するアドバイスを行います。
多くの訪問先では私を待ってくれています。希望と勇気を与えるのが私の目的です。

講演内容は「ハードなくして、ソフト語るな」がテーマです。私の持論でもありますが、工務店経営は、建主さんが住んでから満足する家の性能を持たずして、どんなに立派な社訓や営業コピー、経営理念を掲げても、それは虚言となってしまいます。工務店経営には必要最小限のハードを伝授してから経営手法を語る内容です。

講演の三分の二はハードの話です。暖かい家の創り方、涼しい家の創り方、長持ちする家の創り方、健康な住まいの創り方…また、簡単で安価なリフォーム手法などの技術…その後に地域工務店としての経営のあり方が内容です。講演はアンケートを取っているので、自分の講演内容がどのように評価されたかを直ぐに知る事が出来ます。

一週間、日本国中を駆け回り、自分の行った仕事の費用対効果は幾らか…
写真は飛行機の上から撮った津軽富士(岩木山)です。雄大な富士山や津軽富士を見る事で細々とした邪念が吹き飛び、明日への勇気が湧いてきます。
このような存在自体もまた効果なのでしょうか…明日は日曜日で休養を…
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神秘的な一面のある地域工務店経営…福岡~大分~別府

2007年03月09日 20時00分49秒 | Weblog
ある工務店経営者セミナーで、経営コンサルティング講師の長い講話を聞いて、その多くを賛同したにも関わらず、最後の「何もしなければあなた方は淘汰されます」の一言で、全ての信頼感が瓦解した場合がありました。
工務店経営者セミナーでは講師の方が学ぶ事の方が多いような気がします。

工務店経営のコンサルティングの講師や、フランチャイズ加盟を促す講師の多くが、何もしない工務店には明日が無いなどと説こうとします。しかし、今、そこにいる工務店経営者の多くが、この厳しい時代に工務店経営者として存在している事態が大変な努力と工夫をしているのです。彼らから学ぶ事が山ほども存在しています。

日本国内には、50万社のハウスメーカーやスーパービルダー、地域工務店が存在します。
昨年の戸建住宅の着工数が40万棟だと言います。量産住宅メーカーもその一社ですから地域工務店が受注出来る確率は、10年に1棟程度の割合となります。そのようなサバイバルの住宅業界で地域工務店はしぶとく生き抜いております。

ある地域密着の工務店で100年の歴史ある老舗工務店が、時代変革に伴って工務店経営コンサルティング社の指導で業態を変えました。その工務店は、業態変更の6年後に倒産するに至りました。
「現状維持は淘汰への袋小路」とも言います。そのため時代の流れに遅れまいと焦った経営者が、100年間の歴史の中で大事にしてきたアイデンティテーまで見失い、求心力を無くした事が要因です。

工務店経営をした事のないコンサルティング講師や、売らんがためのフランチャイズ講師などによる、一見、説得力のありそうな理屈も、地域工務店の経営者との、地域との関わりやユーザーさんとの微妙な人間関係を無視した経営理論が通用しない場合があります。
地域工務店の経営はとても神秘的な要素をはらんでいるとも言えるでしょう。

今回の九州での工務店経営者セミナーでは、講演しながら受講して戴いた工務店さんの方々に多くの事を学ばせて戴きました。
写真は、今日9日、大分セミナーを終えて、宿泊先の黄昏せまる別府温泉で別府タワーを撮りました。
先月の全国大会では天童温泉に泊まりながら温泉に入れませんでしたが、今夜は久々に温泉に浸かれそう…
明日は東京経由で北海道の本社に帰社です。

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商品に重要な情報がついてくる…福間市~田川市~福岡市

2007年03月08日 20時04分46秒 | Weblog
温熱環境の良い家は、住んでからでなければその良さが解りません。
北欧の家づくりは、温熱環境の性能が最初から必然的についている事が前提です。
日本の住宅は、住む人が特別な意識を持って対応しなければ、住んでから住みよい家を創る事が難しいのが現実です。

工務店経営も温熱環境の性能がしっかり担保されている住宅を供給できたら、大量供給を行うハウスメーカーや台頭著しいTMホームに負ける事などありません。

商品を買ったらその商品の説明だけでなく、その周辺情報がついている事にこそ付加価値が見出されると言う時代です。
家に付随する温熱環境の性能もそのひとつでしょう。
今日はサッシ販売代理店を訪問しましたが、サッシ屋さんも、工務店にお願いして買って戴く時代は過ぎ去りました。

サッシには内部の熱をどの程度、断熱出来るかの断熱性能と隙間風を防ぐ、水密性能が伴っております。
サッシの価格は高くなりますが、数年の光熱費でもとがとれます。
建築費を安くして競争力をつけるために、一見、同じように見えるサッシは、性能を後回しにしているのが実状です。
建主さんが住んでから必ず悔いを残すのです。
施工する工務店が、建主さんの事を思えばこそ、生涯、身体を委ねる事になる、家の温熱環境を解いて、その性能を付加して上げなければなりません。

サッシだけでなく、暖かい家づくりの原則は気密性能です。涼しい家づくりの原則は断熱材性能です。工務店が苦手とする、サッシ、気密、断熱、換気などの温熱環境性能こそ、次世代の家づくりに欠かせないのです。
写真は福岡県田川市の㈱田川アルミさんを訪問し、私の右、専務の井上英行さん、左、三協立山アルミ主事、北川雅博さんと撮りました。

田川アルミの井上専務は、工務店が不得意なパソコンを駆使しての受注支援を行っております。
田川アルミの井上さんからサッシを買うと、工務店経営のノウハウがついてくるのです。
三協立山の北川さんは熱計算を得意としており、田川さんが三協立山からサッシを仕入れると、サッシだけでなく、詳細な温熱環境の情報を得る事が出来ます。

メーカーからのサッシに温熱環境のソフトがつき、そのサッシを販売店が工務店に売る時には、そのソフトを生かした家づくりのノウハウがついて行きます。
そしてメーカーも販売店も、工務店も家を建てた建主さんも、全てが当分に幸せをかち合うのです。
寒い福岡の一日でした。明日は大分で講演です。
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目で語り、目で聴く講演…札幌~千歳~羽田~長崎~諫早~博多

2007年03月07日 21時26分12秒 | Weblog
今日は長崎県諫早市で工務店経営者さんを対象にした二時間半の講演を行いました。
次世代の工務店経営と言う内容ですが話し始めは、この地域の工務店経営者さんが、どんな言葉に反応をしめすのかを、様々な言葉を投げかけて試してみます。
30名くらいの参加者でしたが、一人ひとりの目を見ながら講話を続ける事が出来ます。

経営者セミナーでは30名くらいが最も適切な人数だと思われます。
これは受講者の目を見れるからです。工務店経営者は多かれ少なかれ、孤独感、不安感を持ちながら過ごしております。通り一遍の屁理屈などを話すと目が確実に反応を示します。
この地域の経営者さんが最も心を開いてくれる講話内容を探るため、最初の30分くらいの時間を要してしまいます。

先週末からの喉を痛めて昨日まで声が出なかったのですが、今日、長崎県のセミナー会場に着いて、演台にたったら不思議に声が出てきました。かすれた声だったのですが、次第に受講者の目が耀いてくるのがわかります。目が耀くと言う事は、心を開いている証です。
何者なのか、疑心暗鬼で不信感を抱いている講師に受講者は中々、心を開いてくれません。
時にはそのまま、講話が進み、半分もの受講者に居眠りをされる場合もあります。

私も工務店経営者であり、悩みや課題を共有しております。
建主さんに叱られたり、協力業者さんとのトラブル、資金繰り、資材、受注活動などと工務店経営者さんの悩みは自分と一緒なのです。しかし、どんな課題にも必ず具体的な解決法が存在します。
この具体的な課題の解決法とは単に精神論を述べたところで解決法になりません。

今日、帰った先ずこのようにして、明日からこのようにしよう、すると明後日、来月、来年はこうなる、と言うような解決法があるのです。展開する講話の進行に目が耀き始めます。今日、参加された諫早市周辺の工務店社長さん達の目は本当に耀いておりました。

写真は今日の経営者セミナーを開催した三協立山の方々で、私の隣りから米田浩一さん、大石安男さん、上田賢司さん、置田健治さん、今川宏一さんです。皆のご尽力に感謝です。

今日は吹雪の札幌を後にして、羽田空港、長崎空港、そして諫早で講演後、福岡のホテルに入りました。
夜になれば北海道も九州も寒い!寒い!
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高学歴ほど言い訳の天才に?…北斗市~函館~札幌

2007年03月06日 20時06分26秒 | Weblog
○を□に見えるように説得して論破出来る事をディベートと言います。
いつしかカルト教団の広報担当であった上祐氏の事を「アー言えば、こう言う」を「アー言えば上祐」と形容した事があります。
彼はディベートの達人と言われましたが実に巧みな話術で理屈を組み立てようとしました。しかし、彼が放った理屈は大嘘だった…

真実を語るには話術を必要としません。事実をそのままに語れば良いのです。
日本の大学などは、高等教育を受けさせて、言い訳の上手な人間をつくる学校と揶揄する人もいるくらいです。確かに私の周りにも中卒者では口の上手な人は少ないようです。

ファース工務店さんの経営者には、饒舌になってはいけないといつも話しております。
家を売りたいがために次々と自分の工務店が良いのだと言っても全く説得力がありません。
家づくりにおける自信に裏付けされた風格が謙虚さになった時、口で説得する必要はなく、顔の表情や行動でお客様がついてくるものです。

口で説得する住宅営業で家づくりを行ない、不具合が生じた時は、やはり口で言い逃れする事になります。一方、行動での営業活動は行動で不具合を解決するものです。
工務店経営者に営業費をかかればけるほど、説得営業になり、竣工後の不具合対応も説得対応となり、クレームを助長する事になります。

本当の天才は言い訳をしません。並みの秀才は言い訳の天才とも言われます。
問題や不具合が生じた時の当事者が、相手に対して心より「申し訳ない!」と言う気持ちを伝えれば、相手も人間、自然に問題が解決の方向に向くものです。
高学歴になればなるほど、不具合を「素直に謝る」と言う行動が出来難くなると言います。

学問を習得し、情報分析を的確に行い、人の話がよく聞けて、他人の気持ちになれる人格を身につけるのは、必ずしも有名な大学を卒業しなくとも為す事が出来ます。
言い訳の仕方を教える学校は無い方がいいのかも知れません。
学問や情報は学校に行かなくとも充分に取得出来ると思います。

写真は松下電工、住建本部の営業グループ主事、素野広さんです。
素野さんとは既に十数年来のお付き合いです。
素野さんには理屈でなく実務のエアコン冷凍サイクルなどを指南して戴いた頃があります。

今日は札幌で高学歴ばかりの若手技術者勉強会で中卒の私が講義を行いました。
まだ、声が半分しかでないのですが明日は九州長崎へ…
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家庭も、会社も、組合も、組織も、皆、人なのです…北斗市

2007年03月05日 18時31分26秒 | Weblog
元気を貰えると言う言葉をよく耳にする事があります。
先週、ある国会議員の先生の議員会館を訪問しましたが、綺麗な女性秘書の方の、とても元気で明るい対応に、まさに元気を貰えた思いでした。議員事務所は、集票のための情報発信基地のような役割りを果たすのでしょう。留守がちな議員当事者よりも普段、事務所を守る秘書さんの、あの明るく元気な印象が、その議員の先生のイメージとして定着して行く事でしょう。

逆の場合もまた在り得ます。
無愛想で横柄な対応をされたら、議員当事者がどんなに立派な方でも暗いイメージを与えかねません。
我々のような企業に初めて電話をして、その電話を最初に受けた社員の対応が、そのままその会社の印象として定着する場合があります。大切な家づくりを予定している方の問い合わせ電話を、その対応ひとつで全て打ち壊す場合が実際に有り得るのです。

住宅営業も「住宅会社から家を買うのではなく営業マンの貴方から買うのです」という場合が多くあります。新築住宅は売るものでないのですが、真剣に話を聞いてくれる機会を得るまでには、そこに関わる人の存在がとても大きいのだと思われます。

特に何処から買っても同じような、車、家電、家具などのは、まさに店からではなく、営業マンそのものの人柄や人望の延長で売れるものだと思われます。
腕の良い職人ほど偏屈で気難しく、扱い難い人種が多いと言われます。
私が体験してきた世界にもそのような偏屈で高い技能を持った人が多く存在していました。
工房に篭り、立派な技能を生かすために、笑顔や愛想などは必要としません。しかし、その優れた技能を生かした商品を販売する時に、今度は無愛想ではいられません。

人の後に商品が付いて来る…貴方が薦める商品なら絶対に大丈夫という、普段の行動が信頼となって定着しているからです。家づくりも長い期間にわたりその地域に密着して工務店経営を行っていると言う事は、一定以上の信頼を得ているあかしだとも思われます。
つまり、家づくりも会社も組合などのような団体も、全てが感情の伴った人なのですね。

写真は、今日5日、本社を訪れてくれた、渡島信用金庫、上磯支店の内藤武支店長さんです。同年代の弊社、智専務と一緒に撮りました。渡島信金は、女性や若い職員を支店長に抜擢し、他の金融機関とは異なる視点を切り口にして事業拡大がはかられております。
内藤支店長の明るい人柄と普段の誠実な対応ぶりに、ついつい積立預金の約束を…

昨日から声が出ないのですが、医者に行ったら風邪ではないらしい…講演ばかり、明らかに喋りすぎ!
今日は朝から台風みたいな嵐です。明日の午後は札幌だけど大丈夫かな…
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第1回ユーザー全国大会に参加して

2007年03月04日 17時24分39秒 | Weblog
ファースユーザー全国大会in山形に北海道から参加されたファースユーザーさんから送られたメッセージをご紹介いたします。写真は当日のユーザー大会で、歓迎のご挨拶を戴いた地元、東北電力山形支店のお客様本部長、斉藤副支店長さんです。


【最初の一歩に感動】 (北海道のファースユーザー)
 大会を前に、開催地天童で宿泊体験モデルハウスの体感視察に参加できました。
現地に着いて驚きです、通常のモデルハウスと違い1Fは工務店の両親が日々暮らす場で2Fがゲストルームです、その造りは太い大黒柱が威厳を放つ茶屋数寄屋造りで、この家からは北海道の家とは違う、開催地天童の歴史と伝承技能の重みが感じられました。
 ユーザーの体感発表は、北海道から四国香川まで9名で、皆様の話からは俗に言う「いい暮らし」とは違う「心豊かな暮らし」を実感されていることがわかりました。
会場に小さな騒めきが生じたのは北斗市の渋谷さんが発表した時でした、FAS工法が世に問う記念すべき第1号棟が渋谷さんの住宅です。
「福地社長とは心のキャッチボールを十数回繰返し、失敗の許されない不退転の心情に感服し建築を決断しました」の発表を聞きながら、多くの事に思いが及んでいました。
それは、既存技術へ社運を懸けた挑戦、施主と築いた相互信頼、そして何より渋谷様の踏出した一歩は大きく、その勇気と決断を我が身に置き換え、果たして…すごい事だと感心し、そこで得られた貴重な技術データはその後の住宅に応用、改良蓄積され、その上に我が家があるのだと思いながら…
 ユーザー情報交流会では昨年の大会で聞けなかった、各地に存在するファースユーザー友の会の内容を知る事が出来ました。その活動は工務店と協力し、ユーザーの親睦と住まい方の工夫を語り合う、住まい講座で体感発表、考慮中の施主へ自宅の見学開放などでした。
活動は上記の他に電気料金の集計をその家の建設に携わった協力会社に提示しオール電化の優位性を意識してもらう事や、計画時に見逃し、生活して分かった事を次の計画に活かすため設計者、施工担当を交えた意見交換を行って、住まいの豊かさを引継ぐ事業となっているようです。
 大会のテーマ「永遠の真理」を思う時、FAS工法の加盟工務店やユーザーが真理そのものだと考えられます。
無形なもの(例えば音楽など)に数値を要求し、具体的に評価する事は難しいことです。しかし家は、住む者によって評価することが可能となります。
有形のものを評価するには正しい値が必須条件です。同様に今大会のテーマである真理は、「真理値」をもって確立されると思います。その「真理値」は200を超える造り手と、2000を超えた住み手が示していると思われます。
FAS工法の「真理値」は、家の技術的理論を共有する工務店と、心地よい住環境で生活するユーザーが与えたと言っても過言ではないと思っています。

分かち合う事の意味を…丹波市~伊丹空港~羽田空港~函館~北斗市

2007年03月03日 20時57分25秒 | Weblog
毎日のようにこのブログを読んでくれている人々がおります。一日を過ごして、一日に遭遇して得た情報をもとに自分が感じた事、思った事を書き綴っています。しかし、その語句が読む人の心を大きく傷つける事もあります。一方に焦点を当てて思い描けば、もう一方の方の心情を傷つける場合があり、自分の表現力の不味さだと痛感する事があります。

仲間が、心をひとつにして仕事の苦労を分かち合う事が出来れば、成果が大きいものです。
苦労を分か合えれば、当然、成果も分かち合う事が自然に出来るのでしょう。
悲しみも分かち合え、喜びも分かち合える。そのような同志を増やして行きたいものです。

全ての方々が人生観や価値観が異なりますが、目指すものが一緒ならいつかは、苦労も喜びも分かち合える事でしょう。
ところが当方のブログ、投稿する月刊誌や専門紙のコラムに書いた一言が、目指すものも異なるのではないかと、同志の方を疑心暗鬼にさせる場合があります。

私達、ファースグループは「住む人と幸せを分かち合う家づくり」の基本理念のもとに全国200以上の工務店さんが集っています。そして住んでから本当にお客様とその家づくりに関わった人々が、一緒に幸福なる事を念じて仕事に取り組んでいます。
同志とは目指すもの一緒なのです。それでも、私の深慮に欠けた一言がその信頼関係の絆を細くしてしまう場合が多々ありました。

自分の人間力の足りなさだと断ずれば楽なのですが、自分が掲げた「住む人と幸せを分かち合う家づくり」の基本理念を、自分が自ら壊しているのではないかと、自問自答する事があります。本当に分かち合うと言う事は、異なる意見や言語の意味を議論して納得しあう事も分かち合う事なのでしょう。

今日は、丹波市のファース販売代理店、株式会社なかみちさんで社員勉強会を行いました。写真はその勉強会の後、スタッフの方々と撮りました。
向かって左からイケメン営業担当、足立大介さん、どっしりと安定感の出てきた専務の中道賀光(よしみつ)さん、会社の金庫番、田中美佐子さん、そして名前とスキンヘッドがぴったりと合う、齋藤光さんです。四人の個性が全く異なるのですが、しっかりと仕事の苦労と成果を分かち合う姿が印象的でした。

今日は丹波市から中道社長さんに伊丹空港まで送って戴いて、夕方に北海道の本社に入りました。東京と兵庫県への出張…大手メーカー、国会議員、販売代理店、工務店、そしてユーザーさんなど、多くの方々と出会った一週間でした。
多くの方々との出会いに感謝です。明日は日曜日で休養して風邪を治そう…
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経営とは人の心を汲み上げる事…東京~大阪~丹波市

2007年03月02日 22時32分09秒 | Weblog
専門学校で学んだ学問を入社した会社の仕事に直ぐに活用できたと言う話は聞いた事もありません。
職業訓練所で習った技術が入った工事現場で直ぐに役立ったと言う話も聞いた事がありません。
職場や工事現場は、利益を生み出す現場です。
学問や技能を習得する事を目的とした学び舎とは緊張感や切迫感が絶対的に異なります。

多くの経営学者には会社経営など、まず出来ない事でしょう。
学問の経営と実践の経営の決定的な違いは、関わる人のパーソナリティーをいかにして調整できるかにかかっております。つまり経営とは人間をどのようにコーディネートするかなのだと思われます。営業、財務、商品、管理、市場分析なども、もとを正せば人間の本性を見抜くことです。

私は残念ながら中学しか行ってた事がないので、高等学校、大学校でどのような勉強をしているのかを知りません。しかし、大学を出た人々と一緒に仕事をする機会が多くあります。大卒でも色々な方がおりますが、理路整然とした理屈を言う人が多いようです。しかも高卒や私のような中卒の上司に対しては対応態度が異なる人もおります。

大学を卒業してまで私のような地下足袋を履くような仕事などには就き難いのでしょう。
工員のような作業服を着る仕事にも就きたがりません。しかし、理屈で通る仕事など在り得ないのです。高校、大学では研究室、ゼミなどで学問を学ぶと同時に、学友とのキャンバスなどを中心に人間関係の重要性を取得したいものです。

会社も工事現場も、そして様々な組織体の全てが人間で構成されております。勿論、その物理的な構成体を数値や理論で学ぶ事も必要でしょう。同時に人を知る事がそれ以上に重要だと思われます。
社会の中で我々が幸福になるために必要な、笑顔のつくり方、人の気持ちの汲み方、澄んだ心の持ち方などは、人間どおしが揉まれながら磨かれて行くのだと思います。

今日は兵庫県丹波市で建材販売の社屋を完成させた、JN株式会社なかみちさんを、お祝いのために訪れました。
写真は、人間国宝の方が彫刻されたという、能面が飾られた新社屋の応接室で社長の中道司康(なかみちやすお)さんと撮りました。中道社長さんも私と同じ中卒ですが、多くの社員さんやお客様の心を汲み上げる事がとても素晴らしく、大いに勉強されました。
明日の夕方には北海道に戻るつもり…
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聴ける事の素晴らしさ…東京

2007年03月01日 19時57分35秒 | Weblog
お年寄りの話を聞いてあげるだけのボランティア団体が存在します。
老人ホームだけでなく、普通の家庭でもお年寄りは人に話せる機会が少なくなっています。
生産性の無い老人に付き合う時間が無いと言うのが理由です。
老人は確かに昔の話を回想するばかりで家族には新鮮さが欠けるのも事実でしょう。しかし、他人にはとても感銘を受ける話である場合もあります。

自分と全く異なった人生を歩んできたお年寄りの生き様を、自分の人生と重ね合わせて見る事でこれからの自分の人生をレイアウト出来るものです。
お年寄りや他人の話を聴けると言う事は、聴ける自分にとっても素晴らしい事なのです。

聞き上手は話をする人に目線の高さと呼吸を合わせ、論評を交えず、ひたすら聴く事に専念するのです。耳で聞くのではなく、心で聴くのです。自然と批判や論評などは出なくなるものです。呼吸があってくると相づちが自然と出来るようになり、目線の中にある瞳が自分を受け入れてくれるのが良く解るものです。そして相手は心を開いてくれます。

お年寄りも、他人に自分の事を話す事で、常日頃の胸のつかえをはきだすよう気持ちになると言います。聴いてくれる人の存在に安心し、余生を立派に生き抜く勇気が湧き上がる事でしょう。上手に話す前に上手に聴ける事がより重要なのです。
お年寄りに限らず、心の開かない相手にどんなに上手に喋っても受け入れられていないのです。喋る訓練の前に聴ける訓練が必要かもしれません。

上手に喋れる人よりも、上手に聴ける人の方がはるかに人格者が多いそうです。
あなたは人格者でしょうか…そう言う自分はどうなのか?…

写真は都内八丁堀にある住友化学のツインビルを訪問し、22階の住化プラスティック本社を訪問し、社長の鈴木信敏さんと撮りました。さすがに一流企業の役員は聴き上手です。
今日は、ほぼこちらからの話が多くなったようで、反省しつつこのブログを書きました。

今日の午後は参議院会館を訪れ、川口順子議員事務所と阿部正俊議員事務所を訪ね、双方の政策秘書の方々と懇談を行って参りました。
通りかかった皇居の吉野桜が満開から既に葉桜です。
今年の気候はやっぱりおかしい…
明日は早朝便で伊丹空港へ行き、兵庫県丹波です。
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