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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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固定観念を払拭させる難しさ…北斗市

2007年03月17日 12時40分33秒 | Weblog
ある講演会場で突然、年配女性が講演を終えた私の前に詰め寄り、何か抗議を始めました。
この奥さんが何年か前にご主人に伴われて来社してくれた方なのです。
ご主人は、自分から家の安全性や省エネなど家の性能の話をしておりましたが、奥さんは全くその話に興味を示す様子がありません。私が奥さんに、どのような家を望んでいらっしゃるのですか?と、聞いたところ「私は既に建てる家を信頼できる立派なハウスメーカーに決めていますので、主人が勝手に訳の解からない家を建てようしている事に腹を立てています」との言葉でした。僅か20分程度でご主人をせかせ、奥さんの後を追って出て行くご主人の情けなそう姿が強い記憶として残っております。

その後、その奥さんが主導権を持って某大手ハウスメーカーと契約し、オール電化住宅を建築したそうです。しかし、新築して間もなくそのハウスメーカーと紛争が持ち上がり、現在も解決していないとの事でした。紛争の要因は冷暖房器の容量不足なのか、毎日のように寒い思いをしており、夏は北海道でもエアコンを稼働させなければ暑くて過ごせないと言います。冬は窓の結露が酷く、あちこちにカビが発生し、しかも電気料金がその年の1月分が5万円近くだったと言うのです。今や家に帰るのも嫌なくらいだと言います。

とにかく「7年前にわざわざあなたの本社まで行ったのに、何故もっと積極的に私達を説得してくれかったのか」と言う執拗で感情的な抗議でした。確かにわざわざ本社まで訪ねてくれた夫婦に、このような状態にならないように適切なアドバイスを本当に出来なかったのだろうかと自問自答し、当時の自分の説得力の乏しさに虚しさを感じ得ませんでした。

一般の方々が一度描いたイメージ、思い込みやある種の観念持ってしまえば、その観念を払拭する難しさを痛感します。
本当に自分の開発した住宅システムが「住む人を幸福に出来る」のであったのなら、もっと本気で自信を持って何回でも何回でも乗り込んで行き、こちらを向かせる動機付けが出来たはずでした。しかし、住宅システムが一般の方々に正確な情報が伝わり、その住宅システムを心から理解され、実際に受注契約に至るまでには相当の時間と労力が伴うものです。
既に住んでいる方かたから真実を聴いてしっかりと確かめて戴きたい!

写真は今日土曜日、当番出勤だった研究開発室の村上次長、ハウジング事業部の柳田次長の両次長です。
二人ともハード(家の性能)研究とソフト(家の使用法)研究を専門にしており、思い込みの深いお客様に対する対応は私の上を行きそうです。
今日の土曜日の北斗市は、春の日差しと時折降る雪のコントラストが面白い…
明日の日曜日は休養が出来そう…
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