毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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家づくりに終わりは無い…函館市

2006年02月17日 23時01分33秒 | Weblog
写真は猛吹雪に包まれたゲストハウスを訪れた群馬県の建築家、寄尾さん(左奥)長野県の工務店社長、中野さん(左手前)と福島県の工務店社長、緑川さん(右奥)と私です。

今日は終日、氷点下で函館空港は猛吹雪でしたが15分程度の遅れで飛行機が到着してくれました。大沼のゲストハウスまでが吹雪で大変でした。
このお客さまと一緒に、建築家が工務店と一緒に行う家づくりのあるべき姿を熱く語り合いました。

家は竣工してからが本当の家づくりが始まります。
「家を売る会社」つまりハウスメーカーは日本にしか存在しない事をどれだけの人が知っているでしょうか。
家づくりには多くの「人」「物」「金」が動き大変な経済効果をもたらすため、国の政策として、住宅の大量生産、大量消費を促し、世界に類を見ないハウスメーカーをつくらせました。我々の住宅産業は日本経済が世界で第2の経済大国に高度成長するのに大きく貢献しました。
しかし、一方では「住宅紛争」「粗大ゴミ処理」「CO2排出」など、多くの問題を生じさせて来ました。今や既にその時代を終りにしなければならないと思われます。

家は決して売るものでなく、一棟一棟を丁寧に丁寧につくりあげ「竣工してお金を戴いて、建主さんに住んで戴いた時点から建主さんと一緒に本当の家づくりが始まる」この基本姿勢が家づくりに最も大切だと思われるのです。

したがって家づくりの着工数は地域に密着した工務店において、その工務店の身の丈にあった年間着工数を限定する事が肝心です。
更に建主さんが住んでから、幸福感を実感できるような基本的な家の性能を確実に実践出来る知識と技術が不可欠なのです。

現場に携わる人々がコラボレーション(協働作業)を行なって、この技術と技能の限りを結集して家を竣工させ、更には建主さんと施工者双方の幸せに繋がる生涯メンテナンスを実践してこそ、生涯一工務店主義を遂行出来るのです。

家にちゃんとした性能が伴っていればですが、その工務店の竣工させた家において竣工後、適切なメンテナンス行動を行なう事は、何十万枚の広告チラシをばら撒くよりはるかに宣伝効果があり大金を支払って家を建て、住んでくれている建主さんがその施工工務店の営業マン的役割をはたしてくれるのです。
工務店経営の家づくりは、量ではなく、質なのです。
この質(クオリティー)とは、つくる家の性能がしっかりと伴う事で、工務店経営の健全さの質も意味する事になります。

ゲストハウスで語り合うと時間の過ぎるのを忘れます。
外の気温は更に下がってマイナス10℃くらいになりました。
お客さまは天然の露天温泉に浸かって氷点下の夜を楽しんでいる頃かな…
私は会社へ戻って今夜もこれから問い合わせメールに返信を行います。
明日は札幌に移動ですが、明日も寒さが去りそうにありません。
北海道の寒さで身体が鍛えられるんです…
ファースの家