毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

大会式典・・・宇都宮

2006年02月23日 18時10分02秒 | Weblog
写真は全国大会、式典挨拶・・・緊張しています。

第7回大会の式典においては、限りなくゼロエネルギーハウスに近い「超高性能住宅 Q1 仕様」の標準化を発表致しました。
家全体から逃げるの熱量を述床面積で割った数値を「Q値(熱損失係数)」と言っています。
「Q1」<キューワン>とは、この値が1.0w/㎡K(Kは内外温度差、㎡は床面積)と言う事ですが、内外の温度差1℃の時に家から逃げる熱量が1wと言う事です。
例えば外気温が0℃の時、33坪(100㎡)の住宅で、家全体の内部気温を20℃にキープするために必要な熱量は1.0×100×(20-0)=2,000wとなります。
これから家屋内で発生する生活発生熱(4人家族の場合の人体熱、電化製品など)400wと、窓から入り込んだ日射熱量(南面の窓を大きくして、入れた熱を逃がさない専用特注ガラスを使用し、更に空気循環で家全体に蓄熱する)1,000wの合計で1,400wとなります。

したがって外気温0℃の時に家の全体を20℃で暖房負荷する熱量は600w(100w電球6個分)と極めてゼロエネルギーに近い住宅となります。
これに小型の太陽光発電パネルなどを設置致しますと完全なゼロエネルギーハウスとなりますが、当社では太陽光発電パネルにこだわらず、この「Q1」を標準仕様として供給する事に致します。
住宅業界では、この「Q1…通称キューワン」仕様をつくるために様々な工夫を凝らしているが、壁の厚さが200ミリ~300ミリになるなど実際には実現の難しい状況にある。
「ファースの家」は現在の仕様でも既に1.4w/㎡Kであり、窓に内窓を付け加える事と専用断熱材を10ミリ厚くする事により、建築基準法で規定されている換気回数0.5回/hを行って1.00w/㎡Kをクリアーします。

現在のファースの家(専用冷暖房装備、クッキング装備、給湯装備、照明機器などのファース仕様のフルバージョン・坪当り道内平均約60万円を、坪当たり約20,000円程度の価格アップで供給できる事から全国一律の仕様する事にする事に致しました。
本州では太陽光発電を行わなくとも完全にゼロエネルギーとなる地域が出てきます。
尚、ファースの家は冷房負荷を軽減するため、窓ガラスに夏場の日射熱を遮蔽する機能と、冬場の日射熱を取り込む機能を持たせ、次世代省エネ認定、窓から入った太陽日射熱だけでソーラー住宅認定、90年間大規模改修のいらない次世代高耐久認定などを交付されております。特に冷房負荷を大幅に軽減した温暖地仕様が注目されております。
環境問題が深刻化する中、この「Q1」仕様でCO2削減に大きく貢献を果す事になると思われます。

大勢の前でかなり緊張しました。
私も人の子・・・
ファースの家

大会懇親会場・・・宇都宮

2006年02月23日 18時06分36秒 | Weblog
写真は全国大会の懇親会場で次回の大会開催地である山形県、アイホームの大瀧さんと…

全国大会式典には256名が参加して意義ある内容となりました。
北はオホーツクの斜里、網走、南は九州鹿児島、宮崎から参加をして戴きました。
ファースの家は単に高気密、高断熱だけが特徴でありません。
北海道の住宅システムをそのまま本州に持って行っても通用しません。
充分な暑さ対策が不可欠だからです。

ファースの家は、家全体の湿気対策や木材の含水量対策などの「水分管理」が成されておる国内唯一の冷暖房対応型住宅システムです。
従来住宅と対比して、冷暖房エネルギーを70%くらい省エネとなり、地球温暖化防止に大きく貢献いたします。

全国大会式典の後の懇親会には235名が参加して戴きました。
皆さんの勇気と感動を得る事が出来ました。
この懇親会の席上で次回、第8回全国大会の開催地を山形県にする事が決定致しました。

懇親会場で多くの方々と懇談致しました。
皆さんの心意気に感謝!感謝!感謝です!!!
ファースの家

蓄熱と蓄冷・・・宇都宮

2006年02月23日 18時03分46秒 | Weblog
写真は分科会発表を行う森本建設さんの森本社長さんです。

森本建設さんは毎年の全国大会に協力業者さんを伴って参加しております。

今日は昨日の全国大会式典で出たユーザーさんからの提案で「冷房の冷気を蓄冷したら」と言う問いに応えたいと思います。

提案をして戴いたユーザーさんの家の床下には、当時のファース標準仕様である表面積の多い砕石蓄熱材を床下に約10トンも敷設しております。
砕石は主に窓から入った日射熱を溜めて暖房貢献するため蓄熱材ですが、冷熱の蓄冷にあまり向いておりませんでした。
そのため3年前から「タイトプレート」の商品名で潜熱蓄熱材と言う蓄冷にも効果的な蓄熱材を開発し現在は、その蓄熱、蓄冷材を使用しております。

空気を1立方メートル冷やした暖めたりするために必要な熱量は僅か0.3kcalで済みますが、家の床材、壁材、構造体などを1立方メートルの同じ熱量は空気の900倍にも及びます。
更に「タイトプレート」はその構造体などの3倍も熱を溜める特性を持っています。
そのため、ファースの家では天井裏に取り付けられた、専用冷房機を深夜電力で強めに稼動させる事により、電気料金の高い昼間に稼働率を抑える事が出来ます。
つまり、蓄冷も出来る仕様となっております。

ファースの家は常に進化し続けておりますが、いつも、今、在り得る技術の最先端を供給続けてまいります。
早い時代に建築したファースのユーザーさん…ごめんなさい!!!
しかし、砕石蓄熱材でも深夜電力でファース専用冷房機を更に強めに稼動させれば、昼間の稼働率が極端に少なくなります。
賢い使い方を行えば大丈夫ですよ…
ファースの家