絵画観賞はは、まず新館に展示されている印象派の各品からとなりました。
先ずはモネの「庭の女」
女性の持った日傘の影が印象的です。
欧米ではあまり日傘をさした女性はほとんど見かけませんが、こんな時代もあったんですね。
ルノアールの「小さい鞭を持った少年」
髪を伸ばしスカートらしきものをはいています。
女の子かと思いました。
その当時の上流階級では、男の子を女の子の格好をさせて育てた時代があったようで
男児が早逝しないようにと邪気払いのために女児の服を着せる習慣があったようです。
やっぱり女性の方が強いんでしょうか?(笑)
同じくルノアールの「ジャンヌ・サマリの肖像」
女優の彼女は、ルノアールのモデルもやっていたようです。
これはゴーギャンの「果物を持つ女」
個性的な絵ですね。
これも確かゴーギャンです。
題は確認できずでしたが、タヒチの女性を描いたものでしょう。
ゴーギャンといえば、ゴッホですね。
ゴッホの「あばら家の家」
ゴッホの絵はドイツ、ミュンヘンにあるノイエピナコテーク美術館で何点か見たことがありましたが
この絵は今まで見たことがありませんでした。
ご興味のある方はこちらからどうぞ。
同じくゴッホの「アルルの競技場の観衆」
この絵はアルルにある競技場の中の観衆を描いた絵ですが、アルルに行った折、この
競技場までの道沿いにゴッホが描いた絵としてこの絵が看板で紹介されていたので
見覚えのある作品です。
アルルのゴッホにご興味のある方はこちらから。
この後は印象派の作品が展示されている新館から、エルミタージュ美術館の本館に移動し
本館に展示されている作品の観賞となりました。
まず初めにガイドさんに紹介されたのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノアの聖母」
かなり小さな作品でしたが、さすがこの絵の前はカメラやスマホを構えた人がびっしりで
なかなか順番が回ってきません。
それにガラスに光りが映り込み、さらに斜めからでは綺麗には撮れませんでした。
これも同じくレオナルド・ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」。
この作品も小さいものです。
お乳を含ませるなんとも言えないマリアの優しいまなざしが印象的な作品でした。
この写真もガラスが映り込み見づらいものになりました。(ご容赦を)
これもかなり小さな聖母子を描いた作品ですが、絵とともに素晴らしい額縁にも見とれました。
イタリアのティツイアーノの「ダナエ」といわれる作品です。
このダナエとはどんな女性???こちらから
ギリシャ神話に出てくるアルゴスの王女と初めて知りました。
今回ティツイアーノの作品の中でぜひ見たいと思っていたのがこの作品でしたが、実は残念ながら
見逃してしまい、仕方なく写真はネットからお借りしたものです。
ティツイアーノの「懺悔するマグダラのマリア」
マリアからあふれ出る涙のまなざしに、なぜか圧倒される作品で、やぱり実際この目で
見たかった作品でした。残念!!!
次はオランダの光の画家といわれるレンブラントの「フローラに扮したサスキア」
モデルはレンブラントの奥さんのサスキアといわれています。
次は同じくレンブラントの「ダナエ」。
この絵は1985年にリトアニアの青年に硫酸をかけられた上、刃物で2回も切りつけられた作品で、その後
事故当日から1997年まで、12年かけて修復作業が行われた物らしいですが、完全には修復できなかった
というお話でした。
こちらは同じくレンブラントの作品の「放蕩息子の帰還」
これもせっかく期待した作品でしたが、この絵も光が入ってしまいうまく撮れずでした。
そこでこれもネットからお借りしました。
この絵の前で、、、何かひきつけられるものを感じました。
放蕩の限りを尽くしてやっと帰ってきた哀れな姿の息子を優しく抱きかかえる年老いた父親。
レンブラントの晩年の作品といわれていますが、なぜか深い悲しみを感じる作品です。
レンブラントのこの絵は、ナチスドイツがエルミタージュ美術館の絵画を根こそぎ持ちだそうと
した時、大きな木の箱に詰められ一番先に避難場所へ送り出された作品だと聞きました。
やはり名画中の名画なんですね。
ロシア、エルミタージュ美術館にもいろいろな歴史があることを初めて知りました。