日曜日の朝、NHKの好きな番組の「日曜美術館」を偶然見ていたら、この絵の紹介がされていました。
19世紀の印象派の画家であるエドォワール・マネの「フォリー=ベルジェールのバー」という作品でした。
この絵はじっと見ていると、見れば見るほど不思議な点が多く,、発表された当時からいろいろと物議を
呼んだ作品だったとか。
絵のほとんどが、大きな鏡の中の世界なのですが、それにしても写るべきものがなかったり、
写るはずのないものが写っていたり、、、、
大劇場のバーカウンタ―で働くこの物憂げな女性の表情も気になるところです。
この作品が紹介されている展覧会が、たまたま今名古屋の愛知県美術館で開催されていると分かり、
さっそく出かけました。
「コートールド美術館 魅惑の印象派」という展示で、今回は印象派の画家数名が描いた数々の名画が
来ていることが分かりました。
マネをはじめ、セザンヌ、ルノアール、ゴッホ、ゴーギャン、モネ、ドガ、ピサロ、スーラ―などなど。
当時のイギリスの資産家のコートールド氏が先見の明で買い集めた印象派の画家のコレクションです。
愛知県美術館は愛知芸術文化センターの10階にあり、会場前にはこんな看板が、、、、
会場内は各画家のコーナーに分かれていて、かなり広いスペースがさかれていました。
こんなにたくさんの見学者がいるのに、会場は物音ひとつしない不思議な静けさの中にありました。
今回特に見たかったエドォワール・マネの「フォリー=ベルジェールのバー」を気のすむまで眺めた後は
ほかの作品もゆっくりと見せていただきました。
その中の2,3点のみですが、、、
ゴッホの「花咲く桃の木々」
南仏の明るい光の中に咲き誇るモモの花の絵で、ゴッホの絵にしては珍しく色遣いが明るく
ゴッホ独特のうねる様な筆づかいもなく、むしろ点描のような作品でした。
ゴッホは日本への憧れが強く、どこか日本の風景に似ているこの風景を楽しんで描いたようです。
セザンヌの「カード遊びをする人々」
セザンヌはこの”カード遊びをする人々”と題する同じような絵を5枚描いたようですが、今回日本に来たのは
この二人の男性を描いた絵でした。
当時一般人の何気ない日常を描くとこは珍しいことだったようです。
ルノアールの「桟敷席」
パリ、オペラ座の桟敷席の一コマですが、後ろの男性がオペラグラスで覗いていたのは、、、??
19世紀の華やかなパリの社交界を彷彿とする絵です。
そのほか、当時話題になった印象派と言われた画家たちの絵画がまだまだたくさん来ています。
会場の出口付近には、この絵が実際に掛けられていたコートールド邸宅の豪華なお部屋が写真で紹介されていて
その前で記念写真を撮れるコーナーにもなっていました。
会場を出た所に設けられた関連グッズが売られているコーナー。
今回の19世紀印象派の有名な画家の描いた絵を元にした、いろんなグッズの数々が
ぎっしりと並んでいました。
今回話題になったエドォワール・マネの「フォリー=ベルジェールのバー」をモチーフにしたたくさんの
グッズも所狭しと並んでいました。
ついつい買いたくなりますね。
私も一冊こんな本を買いました。
右側は入場券。
見学も終わり愛知芸術文化センター10階から眺める名古屋の街。
真下にはオアシス21が見え、その右側には、、、、
晴れて澄んだ冬の空にすっくと立つ名古屋のシンボルのテレビ塔が印象的です。
久々の名古屋、たまには山から下りて都会の空気を吸いに行きましょう!!! (笑)
(なお絵画はネットからお借りしました)