風のたより

つれづれに

              ~~~  京都 西本願寺へ (一般公開 飛雲閣) ~~~

2013-11-29 | 京都散策



秋の法要の御案内をいただき久々に京都、西本願寺へ。

JR岐阜と米原で乗り換えれば京都までは2時間少々の地の利と今回は
秋の特別展として国宝、飛雲閣が一般公開されると知り出かけました。





右の建物が本堂となる重要文化財の阿弥陀堂、そして橋で繋がれたこちら側が同じく重要文化財の
御影堂です。
阿弥陀堂は1770年に再建され、御影堂はさらに古く1636年に建立されたものとか。
ともにどっしりと風格があり、これぞまさしく日本の木造建築の素晴らしさを見た思いです。





阿弥陀堂から見渡せる樹齢400年の大銀杏。
京都市の天然記念物にも指定されているのだそうです。





丁度見ごろを迎え、辺りがぱっと明るくなるような黄色く色ずく様は見事です。
火災の際にはこの大銀杏から水が噴き出し火災を沈めたという話が残っているとか。





阿弥陀堂から続く広い廊下を通って御影堂へ。





ここからでも立派な大銀杏が望めます。





漆黒に近い大柱の向こうに見える鮮やかな黄色の大銀杏が対照的です。





御影堂の黒光りするほど磨かれた廊下の美しさに見惚れて、、、、





御影堂での法要の後は広いお庭の散策に、、、

以前は気付かなかった本願寺の北東にある太鼓楼。
ここから時刻を告げる太鼓が鳴らされていたようです。





東南にあるこの門も以前には見落としていました。
立派さから言っても、阿弥陀堂に入る時に時に通る阿弥陀堂門と言われる門のようです。





西の外れまで来ると、高台に立派な鐘楼が覗いています。
彩色の施された柱の様子からもただの鐘楼ではないような???

どうやらこの中が今回一般公開されている飛雲閣の敷地になっているようです。





初めて見る飛雲閣に興味深々、、、
金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つと言われているとか。

本願寺境内の南東隅にある滴翠園という庭園の一角に建てられた三階建ての楼閣建築。
秀吉が建てた聚楽第の一部と言われ、のちにこの地に移築されたと言われています。

左奥には船着き場が見えました。
きっとこの池に船を浮かべ優雅な一時を過ごしたのでしょう。

ただ残念なことに一般公開と言っても中には入れず外からの撮影も禁止!!
教会内部も美術館も全て撮影OKだったミュンヘンを思い出し、今さらながらその懐の深さを感じました。

仕方なく画像はネットよりお借りしました。





この後は以前にも見た唐門へ。

立派な松越しに唐門が見えてきました。
あまりの豪華さに見とれているうちに日が暮れると言われる別名「日暮らしの門」です。





更にお庭を周り唐門の正面から、、、、
黒塗りに唐獅子や牡丹、麒麟や孔雀などをあしらった極彩色の四脚門は見ごたえ十分でした。

西本願寺境内には、華やかな桃山文化を伝える貴重な文化財がいっぱいあるようです。

この後は東本願の「渉成苑」へ。

             ~~~  シドニーだより ・・・・・ 真夏のサンタクロース ~~~

2013-11-25 | オーストラリア滞在記  その2



11月も残り少なくなり、いよいよ暦も残り1枚になりました。

日本はこれから次第に寒い冬になっていきますが、南半球のオーストラリアは
今がまさに真夏の季節を迎えます。

毎日曜日はシドニーに住む娘とSkypeでおしゃべりの日になっています。
この日は娘夫婦はダーリングハーバー周辺を散歩したようで、青い目の義理の息子が
最近趣味で始めたカメラで撮ったクリスマスシーズンの写真がたくさんあるというので
「あら、見たいわ、送ってよ」ということになり、快く受け入れてくれた彼が数枚の写真を
添付して送ってくれました。

この写真には4人のサンタさんが写っていますが分かりますか?

このハーバーに浮かぶ素敵な水上レストラン、私もシドニー滞在中この周辺を歩いたので
良く覚えています。





青い空に青い海、、、そしてサンタクロースの真っ赤な服が映えてます。

2009年に行ったシドニー滞在記は、よろしかったらこちらからご覧ください。





日本と季節が全く逆なオーストラリアでは、クリスマスのサンタは“サーフボードに乗って
やってくる”と言われるほど。

真夏を迎えるシドニーではサンタは雪の上をソリでではなく、こんな感じで登場するのも
お国柄ですね。





ダーリングハーバーはもともと貿易港の為近くにはコンベンションセンターをはじめ大きな
公共施設がたくさんあり、いつもたくさんの観光客で賑わう界隈です。
コンベンションセンターの壁をよじ登るサンタさん!!





こっちもリバーサイド側のおおきなショッピングセンターのサンタさん。
クリアな写真でこのショッピング街辺りを歩いたことを懐かしく思い出しました。
リバーサイドに面した大きな窓が開放的ですね。

“真夏のクリスマス”日本人にはなんともなじめない光景ですよね。
今思い出しても、なんとも不思議な感覚でした。





送ってくれた写真の中にシドニー湾で有名なハーバーブリッジの写真が、、、、

このハーバーブリッジははブリッジクライミングとして登ることができ2007年には娘夫婦の
プレゼントでこのブリッジクライミングのイベント券をもらい主人と搭乗した思い出があります。
命綱を付けてこの橋のてっぺんまで登り上からのシドニー湾を楽しみました。
今となっては全て懐かしい思い出です。

2007年の滞在記はよろしかったらこちらから~~





今回娘婿から送ってもらった写真の中で、彼が気にいっているのはこの鳩の写真だそうです。
鳩は平和の使いですものね。

Skypeでおしゃべりしている最中に写真はメールで、、、、
こんな便利な時代に本当に感謝です。

                     ~~~~~  陽だまりの中で、、、~~~~~

2013-11-21 | 



夏の間にすっかり伸びてしまった庭の徒長枝を剪定に、、、、

山際に移したガクアジサイが紅葉しています。
渋い赤の色合いの葉の色は、まるでワインレッド!!!

普段は気づかずいたガクアジサイの葉も、こうしてみると綺麗な紅葉です。





ごそごそやっていると、やっぱりモモスケ君がやってきました。
お気に入りのベンチに座ってじーっと人間観察??





そこでひとしきり終わり庭を移動していると、、、、
後ろからモモスケ君がトコトコついてきました。

モモ君は本当に人懐っこい猫ちゃんで、まったく警戒心がありません。
あっちに行けばあっち、こっちに来ればこっち、、、(笑)





紅葉も終わりかけの庭のシデコイブシ。
植栽した当時は小さかった木々も30年以上も経つとすっかり大きくなり
手入れもままならず、、、、

人間の移動といっしょうにモスケ君もいつの間にかこんな所へ、、、
お尻をモゾモゾさせて、今まさに駐車場の屋根に飛び移る瞬間です。





そのあとは屋根に移って秋の日だまりでひなたぼっこ。
色づいた木蓮の葉の向こうの遠くの山々も色づいて、、、、

ごそごそ動く人間の動きを、目を閉じていても耳はちゃんとキャッチしています。
猫は意外に音に敏感、周りの気配にいつも注意を払っているんですね。





夏場の留守の間は毎日こうして我が家に日参し、家の周りをうろうろし、時には涼しい場所を
探しては昼寝をしたり、時にはこうして車の上から監視してくれていたようです。(飼い主さん談)

モモスケ君は今や一番頼れる我が家の用心棒になりました。





そして、時にはこうして初冬の日だまりの中で、、、、

こうなると誰が見ても飼い猫としか見えませんよね。(笑)
モモスケ君とのなんとも不思議なお付き合いは、もうかれこれ8年になります。

                ~~~~~  食欲の秋は過ぎても、、、、、~~~~~

2013-11-15 | Weblog



ここ数日朝晩はすっかり肌寒くなり、今年の秋もあっという間に終わりそうですが、
有り難いことにミュンヘンから戻ってからいろいろとお誘いがありお食事をとる機会が多く
例年どおり日本の”食欲の秋”を十分楽しみました。

お友達と出かけたある企業主催のツアーではこんな素敵なお食事が、、、
久しぶりの日本食に箸もおしゃべりもすすんで、、、
日本食ってやっぱり器や盛り付けなど木目細やかなものですね。





ホテルの待合場所にあったこのランプシェードが目に止まりました。
トンボの絵柄が秋の時期にはぴったりで素敵でした。





所用で出かけた久しぶりの岐阜の街。
最上階の和食レストランから街を眺めながら~~~

久しぶりのカレイの煮つけがおいしく、お手頃価格でこのランチはお得感いっぱいです。





先日サークルのお仲間と出かけた撮影会で食べたのは、なんと珍しい“にしん蕎麦”
さすが蕎麦処の信州の味で、私にとってにしん蕎麦は初体験でした。





行楽シーズン真っただ中、、、
お店の中は紅葉を楽しんだ後のお食事を楽しむ人で込み合っていました。





女性陣だけで出かけた出先でちょっと休憩!!!

初めて行った喫茶店ですが、このお店はコーヒーと一緒にいろいろのフルーツがいっぱい。
これは女性には嬉しいですね。
喫茶店でお腹一杯になりました。





また時には気心知れたお仲間とえんえんのおしゃべり会はこんな場所で、、、
“おしゃべり”はやっぱり心の洗濯になりますね。

食欲の秋は過ぎても、これだけはこれからも続けたい楽しみの一つです。

                 ~~~~~  高遠城址公園と奈良井宿  ~~~~~

2013-11-11 | 撮影バスツアー



紅葉の綺麗な季節に入り、所属サークルの撮影会で高遠城址と中仙道の奈良井宿に出かけました。

紅葉は四季のはっきりしている日本であらばこそ、、、、
もみじのあざやかなグラデーションが目にも鮮やかです。





城址公園の上からは、中央アルプスの山並みがすぐ近くに望めました。
なんだか久しぶりに見る日本の山々です。





園内を一巡り。
落葉の階段を踏みしめて、、、、さらに下へ、、、





ちょっと下った城内の堀のあとにも紅葉が影を落としていました。





高遠城址はコヒガンザクラなどの桜の名所ですが、老木に若木をついで若返りの作業も
行われているのだとか。。
確かに古い木の横から若い木が伸びていました。





紅葉の高遠城址のあとは奈良井宿へ。

まるでタイムスリップしたような風情の奈良井宿は、かつて「奈良井千軒」といわれるほど宿屋が
多かったようですが、宿の連なる姿は昔のままのようです。





奈良井宿に入ってすぐには曹洞宗のお寺、長泉寺があり、その境内の木々の紅葉が綺麗でした。





道の両側に並んだ宿、宿、、、
どちら側を見てもずらっと並んだ家並みは壮観でもあり、映画のセットのようでもあり、、、





ここ奈良井宿は約1キロに渡って宿が連なることで日本一の宿場町とも言われているとか。
遠くに見える山の紅葉も綺麗です。





道の何カ所かには、こんな水場がありました。

かつて旅人がのどの渇きをこの水場で潤したのでしょう。
私もいただいてみましたが、くせのない美味しいお水でした。





道の両側にはいろいろのお店が並び,アケビのつるで編んだこんな籠もありました。
風情があって野の花を入れるのにはぴったりですね。

我が家にもアケビの蔓の花籠があるので買いませんでしたが、、、





店の中からちらりと見えたこれは、、、、覗いてみると、、トウモロコシ??
色の違ったトウモロコシも立派なアートになるんですね。





大きくて立派な宿が連なっていますが、今もちゃんと営業中のようです。





ここ奈良井宿には鍵の手と言われる鍵の手に曲がった道筋がありました。

道筋を鍵の手にすることで戦などで一気に攻めこまれないようにという意味合いがあるようで
これも先人の知恵なのでしょうね。






短い秋の日はいつしかすっかり傾いて、、、、

つい1カ月ほど前にはヨーロッパの石畳と堅剛な石の建物を目にしながら歩いていたので
なんだかとても不思議な感じがしました。
でもここは紛れもない日本の情景ですね。

この奈良井宿の建物を見て、今さらながらヨーロッパの石の文化と日本の木の文化の違いを感じました。
文化とはこんなにも場所によって、また時代によって違いが生まれてくるものなのですね。

その違いを見ることもまた旅のおもしろさでもあり、楽しみでもあります。