坊主の家計簿

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憲法20条改憲の都市伝説

2008年10月20日 | 坊主の家計簿
 10月20日

 外食  回転寿司        376円
 食類  諸々          182円

 合計              558円
 10月累計         86203円

 「まあ、藤川が打たれて負けてんから、しゃーないか。」
 と、思いつつ御近所スーパーにお買い物。帰宅してテレビチャンネルを弄ってたら『やりすぎコージー』が。深夜からゴールデンになったのね。今日は『都市伝説』。

 しゃて、来年の阪神であるが、広島・栗原が阪神にトレードで来てくれるという都市伝説があるらしい。何やら、新しくなる広島球場に阪神百貨店の名物『いか焼き』の店舗を出店するのがトレード条件らしい。また、ルイスは純粋に金で買って来るらしい。これでクリーンナップ&エースが『元広島』というワケの解らん状態になるのだが、まあ、阪神百貨店にはなんでも売ってるし、別にエエのではないかと思ったりするのだが。
 ああ。。。

 しゃて、続いての都市伝説であるが、これは今後の日本文化を考えるに非常に重大な事柄である。また、伝統仏教教団に属する私にとっても非常に重大な事柄である。
 自民党の憲法20条の改憲案は

【国及び公共団体は、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超える宗教教育その他の宗教的活動であって、宗教的意義を有し、特定の宗教に対する援助、助長若しくは促進又は圧迫若しくは干渉となるようなものを行ってはならない。】

 であるが、この場合の『習俗的行為』が当然の事、問題となってくる。
 解りやすいのが靖国神社への公式参拝である。現状、靖国神社は特定の宗教団体であり、決して習俗ではない。同じく、伝統仏教も習俗ではない。
 もう一つ議論に上がっているのは宗教法人への税制優遇である。まあ、宗教施設に対する固定資産税がない。しかし、この国は借金ダルマである。
 由緒正しい貧乏人家庭に生まれ育った私は『固定資産税』なんぞがどれくらいのもんなのかは知らないが、例えば大阪なら本町、っちゅうオモクソ大阪の中心地のビジネス街に『南御堂』っちゅう所があるが、あそこが固定資産税を取られたらどれくらいするのかな?1000万ぐらいするのかな?
 っちゅう、安易な計算で、全国平均100万として、面倒なので×10000として、100億か?大谷派だけで年間100億の新たな税収。これを全部の宗教法人で考えるならば1000億ぐらいにはなるのかな?
 年間1000億の新たな税収。結構、でかいぞ。
 そして、払う側にとっては痛い。余程大きな宗教法人なら問題はないのかも知れないが、まあ、少ないのかも知れない。
 特に、伝統教団なんぞは痛い、っちゅうか、壊滅の危機すらあるのではないのか?
 そこで、取引である。
 「(揉み手しながら)え~。。。伝統教団は習俗と云う事で宜しいですか?」と。
 つまり、『宗教』でなら固定資産税がかかるが、『習俗』には変わらず非課税であると。
 『伝統教団』つまり、全国の神社仏閣なんだが、神道系は問題なく「え~。。。私らは習俗でよろしおま」と云うのかも知れない。
 困るのは仏教教団である。習俗になれば非課税であるが、そうしてしまうと靖国神社に対する総理の公式参拝を反対出来なくなる。
 当然、反対する理由は様々であるが、基本は憲法20条である。マスコミも『違憲』かどうかを基本の判断基準にしているのだろうし。違憲でなければ、後はそれぞれの考え方の相違でしかない。論調が弱くなる。

 現実、多くの伝統仏教の末寺は「固定資産税を払え!」となると、その生活が困窮する。っちゅうか、無理な所も多々ある。っちゅうか、無理な所がほとんどではないかとも思う。豊かな寺よりも、貧しい寺の方が多い。兼業をしながら住職をやっている人の方が多いと思うのだが。そんな状況下で、新たに「固定資産税を払え!」である。

 個人的に聞いた話では、ある過疎地の住職さんの話を思い出す。その住職さんの寺はバカでかいらしい。バカでかいのだが、なんせ過疎地であり、御参り先が『2件!』しかない。当然、寺の維持も生活も出来ない。故に、都市部に出て来て働いておられ、稼いだ金で寺の運営費に廻しているらしい。都市部での自分の生活もあり、でも、『寺』がある以上、寺を守っていかなければならない。しかも『バカでかい寺』であるが故に、補修・保全費も大変らしい。
 当然、そういう所にも固定資産税はかかって来る。払えるわけがない。

 交換条件は『習俗』である。靖国神社を筆頭に宗教が習俗になる。
 当然の事、その判断を下すのは国家である。国家が「ここは習俗でなく、宗教やな」と判断すれば固定資産税がかかって来る。当然、御国のする事に反対する団体は『習俗』とは認めて貰えない。
 教団を挙げての靖国反対、死刑反対の大谷派なんぞは、現状『習俗』なんぞと認めて貰えるわけがない。

 当然、大谷派が「私たちの教団は多くの寺を抱え、その多くの寺を見殺しにするわけもいかず、苦肉の策として習俗の道を選びます」でも、各寺院はひとつひとつが独立した宗教法人であり、まあ、大谷派から出て行けば問題なく『靖国反対』『死刑反対』と出来るし、あるいは、大谷派が「私たちは宗祖の教えを曲げる事はあってはならない事であり、その為に多くの末寺に御迷惑を御掛けいたす事になりますが、教団としても出来るだけの援助をさせて頂くという事で、私たちの教団は習俗への道を絶ちます」と云う場合にでも、習俗の道を選んだ教団に入ればエエだけの事でもあるし、自分達で連合を組んで独立しても構わない事でもあるが、なんにしても、各伝統教団は大混乱必須である。

 しゃて、今年の阪神の敗北の原因であるが、やはり前半に勝ち過ぎたのではないのか?当然、勝ち数だけでは優勝していてもおかしくない数字であるが、『巨人』という巨人がいる。まあ、そのままなんだが。。。っちゅうか、中日にも負けたし。
 前半戦にあれだけ勝つと、やはり野球選手も人間である以上、驕り高ぶりも出て来て当り前の事である。逆に巨人は前半戦に調子が悪かった分だけ「必死のパッチ」という精神状態だったのだろうし。この差が出たのではないかと考える。
 
 伝統仏教教団は税制上優遇されていた。この『優遇』を当り前の事としてして来た。
 当然、各宗教法人を支えている人達の多くは有権者である以上は、当然の事だったのだろうが、それでも『坊主丸儲け』という言葉もある。つまり、習俗的儀礼としての葬儀や法事等はするが、それと個人の信仰は別だったりする場合もある。また、宗教そのものに関心がなく、ただ、習俗として葬儀をしていた場合もある。つまり『寺を支える側』の意識は、最早『寺は習俗である』という認識もある。
 つまり、習俗の施設として『寺』は必要なのであって、宗教として必要でなくなって来ている場合もある。
 あるいは『遊び場』であるとか。信仰の場でなくなって来ている場合もある。
 そういう中で「習俗か、宗教か」という問題が降り掛かり、その中で「宗教のままだと固定資産税を払わなければならない」のならば、「習俗にして貰えば固定資産税を払わなくとも済む」のならば、「ほな、習俗にしときまへん?」とでんな。 

 まあ、いわゆる『新興宗教』と呼ばれる教団。先に『創価学会』と『親鸞会』の名前を出したが、まあ、恐らく両教団共「うちは宗教教団である」というだろう。また、それだけのパワーもあるのだろうし。『新興宗教』と呼ばれて来たが故に、それだけのパワーがあるだろう。それは、恐らく他の『新興宗教』と呼ばれる教団も同じであろう。
 危ないのは、いわゆる『伝統仏教教団』という名前でもって呼ばれて来た教団である。
 つまり、私が属する教団である。

 宗教法人で優遇されている。優遇は『当然』でなく、あくまでも『優遇』でしかない。
 その優遇が絶たれ、『国家の税収不足』という大義名分で絶たれてしまうかも解らない。

 という『都市伝説』がどうやらあるようである。っちゅうか、私の頭の中にしかない『都市伝説』なんだが。。。別名『妄想』ともいうのだが。。。