坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

負の遺産

2008年10月09日 | 坊主の家計簿
 10月9日

 諸々  回転寿司うどん      340円
     居酒屋         6060円

 合計              6400円
 10月累計          47031円

【「ここの土地は草木に至るまで少し赤色を帯び、ちょうど血に染まったようである。その地を履む者は、棘に刺されたように感じる。疑う者も信じる者も悲愴な気持ちにならないものはない」】(玄奘『大唐西域記』より 但し引用はNHK出版『ブッタ大いなる旅路3 P40『ガンダーラ 血に染まった土地』より)

 当然の事、その大地を血に染めたのは私(達)の欲望でしかない。つまり、「私さえよければそれでイイ」という事でしかない。つまり、私(達)の毎日、日頃の、日常生活そのものでしかない。

 生きると云う事は殺す事である。生活の裏には死殺がある。毎日、毎日、わけの解らん大量虐殺を日々繰り返しているのが私(達)の実態にしか過ぎない。戦争はその極地である。いや、日常の私(達)の生活を非常に解りやすく問うて来る事柄である。

 根津茂先輩が本を出した。
 『20世紀世界の「負の遺産」を旅してー戦争の惨禍から見えてきたもの』(明石書店)
 http://www.bk1.jp/product/03050717

 人間は戦争をする存在である。当り前である。毎日の限りを尽くしているではないか?
 「今日は天気が良いから布団を干そう」と、大量のダニを殺すのが私(達)ではないのか?
 ダニを殺すのも、人間を殺すのも、同じ生命を奪い殺す事には全く差がない。「ある」という人は単に優生思想に、進化論に脳味噌が犯されているだけの話である。
 しかし、残念ながら、差別主義者が実態である。故に対等になんぞ見れない。
 だが、『同じ人間』である、という事なら少しは違って来る。
 『同じ人間』でありながら、様々な大義名分をつけ、戦争をしてする。
 いかなる大義名分があろうが、はでしかない。人間に食べられる為に生まれ育った牛は居ない。居るわけがない。居るというのなら、それは単に大義名分、あるいは様々な妄想の思想によって自分を誤摩化して居るにしか過ぎない。

 『負の遺産』は、人間を、人間たらしめる為に、見つめなければならない事である。
 人間が、人間として生きて行くチャンスである。
 私が私として生きて行く、つまり、『都合のイイ私』だけを引き受けるのでなく、『どんな私(達)であっても』のチャンスである。
 誰も『敵』になんか出来ない、絶対平等への道である。

『20世紀世界の「負の遺産」を旅してー戦争の惨禍から見えてきたもの』
 
 は、お勧めする。まだ読んでいないが、根津先輩の日頃の言動から、そんなもんは解り切った事である。

 っちゅう事で、御近所の根津先輩と飲んでました。
 う~。。。酔うたぞ、今日も。