エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

虎ノ門~霞が関

2009年08月18日 | 日記
虎ノ門のオフィスに顔を出した。
バリバリ現役時代、ぼくはここを闊歩していた…こともあった。

虎ノ門交差点に虎の銅像が鎮座している。



彼の立ち位置は「霞が関」には背を向けている。
ぼくが現役時代にはもうここに「お座り!」であった。

風雪に耐えて貫禄すら滲ませているのである。



見事な赤銅色である。

口を開けているが「咆哮」しているのか「あくび」しているのか判然としない。
咆哮にしては緊張感に欠ける。
尻尾がダラッとしているのである。

あくびにしてはあごの張りが小さいような・・・。

とまれ立派な銅像であって、虎ノ門の交差点にふさわしいではないか。

虎ノ門金刀比羅宮の横にあるビルの一角に、小さな社が夏の日差しに耐えていた。



周りには緑が植えられて、保護されている。
人の温かさが感じられる社である。

ぼくはこうした「たたずまい」が好きだ。

この花は何と言う名前だろうか?
感じで言えば肉厚サボテンの花のような・・・?



ピンクの縁取りが可愛い花である。


今日は衆議院選挙が公示された。
政権選択の夏である。

ブログで、あまり政治的見解を述べたいと思わない。
しかし、しっかりと各党の政策を検証したい。
と、思っている。
そして投票には必ず行くことである。

ぼくの一票が日本を変えるかもしれないからである。
無駄には出来ない・・・。

三日天下の明智光秀が「愛宕百韻」で詠んだ発句が思い起こされてならない。

光秀の発句「時は今 雨が下しる 五月哉」である。

このすぐ後「本能寺の変」となる。



もし今日発句するとすれば、きっと明智光秀はこう詠んだに違いない。


「時はいま 雨が下しる 八月哉」


麻生さんが理不尽な織田信長でありませんように。
鳩山さんが三日天下の明智光秀でありませんように。


単なるムードでなく、しっかりと「政権選択」をしたいものである。
少なくとも、安定した政権が今こそ必要だからである。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                         荒野人


金 大中死す!

2009年08月18日 | 日記
時代が変わりつつあるのだろうか。
時代を作った人たちが、幽明境を異にしている。

時あたかも、日本では衆議院議員選挙の公示日である。

金大中・元韓国大統領が18日午後1時40分過ぎ、入院先のソウル市内の延世大付属セブランス病院で死去した。

享年 85歳。


まず、冥福を祈ろうと思う。



韓国の民主化を担った政治家であった。

1973年8月8日、日本のホテル・グランドパレス2212号室から拉致され、5日後ソウルの自宅前で発見された事件で知られてもいる。

九段にあるホテルである。

韓国の政界を象徴した「3金時代」はあまりにも有名である。

金 泳三
金 大中
金 金泌
が三金である。

民主化に尽力し、北朝鮮への太陽政策などの功績、更には南北首脳会談の実現によって2000年にはノーベル平和賞を受賞した。

ぼくは、北朝鮮への太陽政策が正しいのかどうか明確に判断できない。
金大中が発動した政策である。

ぼくの中では、間違っているのでは無いか!との思いがある。

北朝鮮の「核問題」「拉致問題」何をかいわんやであるけれど「ミサイル発射」など、いつまで太陽で温めていて良いのだろうか?
と、思うのである。

しかし、いま死者に鞭打つのはやめようと思う。
歴史的検証は後世の歴史家に任せよう。



ただ、日本政府が初めて「Persona non grata」ペルソナ・ノン・グラータを発動した人物であるとして歴史に残っていく。

日本が韓国に対してどのようなスタンスで対応したのかの責めが問われるであろう。

ラテン語で「好ましからざる人物」の意味。
この事から、慣用的に「歓迎したくない人物」を指すこともある。

功罪併せ持った、国際的には超1級の人物であったことは論を待たない。



合  掌





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                         荒野人




縄文の記憶

2009年08月18日 | 旅行
八ヶ岳の麓はもとより、山梨県から長野県へかけて縄文時代の遺跡が数多く発掘されている。

埼玉県にも古墳文化の遺跡が点在している。

八ヶ岳の麓では「井戸尻遺跡」である。



これは環状列石のレプリカである。
この遺跡周辺には、巨大な石やら人の頭部大の石までがごろごろしているのである。

石の並びは発掘されたままになっている!と学芸員。
確かに、こうした石が規則正しく連なっている場所が多く点在している。



例えば、ここは駐車場である。
標識として使っている。
この駐車場は林の中に点在する。

八ヶ岳アウトレットである。
いかれたことがある方は分かっていただけると思うが、場内到る場所に不自然に石がある。



ここは場内に設営されている「ドッグラン」である。
柵内にも石があって不自然である。



ここは石の間に、木製のベンチと長椅子が置かれている。
もし、設計段階でこの石を置いたとしたら素晴らしい造形となっている。

縄文時代の記憶の横で、携帯メールしている姿は・・・進化を考えさせられる。

このように、列石を設計段階で排除せず活用したのは良かったと思う。
次に紹介する時に写真をお見せするけれども、小さな墳墓らしき石積みも存在する。



この八ヶ岳アウトレットは、考える以上に貴重な場所かもしれないのである。







にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                         荒野人