エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

吾亦紅(われもこう)

2009年08月14日 | 旅行
まだ完全に色づいてはいないけれど、若き吾亦紅である。
すぎもとまさとの作曲で「吾亦紅」という名曲があるけれど、なんとなく構いたくなる野の花である。







          吾亦紅

            ~きみに捧げる~


     咲かせてくれないか
     きみが期待する花のある存在ではないが
     きみのこころを和ませることだけは約束する

     咲いていいのだろうか
     芳香を発するわけでもなく
     甘やかな呼気できみを口説くわけでもないけれど

     咲かせてくれるだろうか
     きみの脳髄にしびれるような
     甘美な言の葉を注ぐことだけは約束する

     吾亦紅が咲いている
     咲かせてくれたのだろうか
     吾亦紅はきみに捧げる花なのだ

     咲かせてくれるだろうか
     臆病な愛の告白にきみは応えてくれるのだろうか
     きっと豊かな心だけは捧げられるのだ






「ワレモコウ」の漢字表記には吾亦紅の他に我吾紅、吾木香、我毛紅などがある。

命名するときに、赤黒いこの花はなに色だろうか、と論議があり、その時みなそれぞれに茶色、こげ茶、紫などと言い張った。

そのとき選者に、どこからか「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえた。
選者は「花が自分で言っているのだから間違いない、われも紅とする」で「我亦紅」となったという説もある。






見上げると、空があった。
この空は誰にとっても同じ空なのである。




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八ヶ岳薪能

2009年08月14日 | 旅行
八ヶ岳の我が茅屋の近所で薪能があった。



車で5~6分の神社である。
荘厳な能楽殿が設(しつら)えてある。
鯉が泳ぐ池の上に建てられていて、水面に揺れる能楽殿は優雅であり、悠久を感じさせるのである。

いわば、能で言う「幽玄」が現出しているのである。



深い森林の一角に設営されている。



池の印象はこうだ。



能楽堂の前庭に席が用意される。



満席だった。



ぼくは大学1年の時「能」を学んだ。
「上花」にまで自らの芸を昇華させている方は、もう居ないかもしれない。

観阿弥、世阿弥から始まった幽玄の芸は、どう継がれていくのか。
一子相伝の芸が、どう深まったのか、検証が求められているかもしれない。



能は、素晴らしい芸能である。
芸術だ!と思った瞬間・・・堕落するといえよう。


そもそも、人の教養であったし、大衆の娯楽なのである。

写真が少し斜めでみにくくなっている。
元の写真が自宅にあり、修正ができない。
顔を写真に合わせて(かし)傾げて下さいね!





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食べるホオズキ!

2009年08月14日 | 日記
高原の朝は涼しい。
いやむしろ寒いくらいである。
寒さで目覚めてしまった。
厚い毛布にくるまってしばらく寝てしまった。



鑑賞するホオズキは、このように赤く色づく。



浅草のほおずき市の一枚である。



女子の白い肌に赤いほおずきが良く似合う。

この数年、食べるホオズキが市場に出回り始めた。
甘くて美味しい。

謎のペルー人によると原産地はペルーである!というのである。

これが、ペルーの食べるホオズキ。



日本で栽培したものに比べると、少し酸味が強い。
でも、美味しい!

ところで、我が茅屋で畑で「食べるホオズキ」が結実したのである。
もう少し色づくと収穫できる。
楽しみである。

茅屋の畑のホオズキは、花と実が同じ木についている。

花はこれ!



食べるホオズキの実はこれである。



大小合わせて、数十個なっているのだ。
楽しみである。


畑で収穫できる。
しかも自分が種をまき、丹精をこめて育てるのである。



これほどの楽しみがあるだろうか!







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