エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蔦木宿

2009年08月15日 | 旅行
いま茅屋に帰宅しました。
下蔦木宿にある「道の駅」に温泉が併設されている。



帰った途端、雨が降り出した。
茅屋の前の町道を走る車の音が「シャーッ、シャーッ」と聞こえて来る。
道が濡れている証拠である。

この温泉は、傷によろしいらしい。



地元の人たちは温泉の効用詳細はどうでもよく、傷に良いらしいで十分である。
なにしろ温泉であるのだ。

ここは「道の駅」であり、野菜などが売られており、蕎麦をメインとした食堂も併設されている。

しかし、この時間でありテントはたたまれて、野菜はしまわれてしまっている。



この道の駅の一段下には川が流れていて、オート・キャンプ場となっている。



温泉に入れるキャンプ場である。
しかもそば屋まである。



いま、この稿を書き終えて耳を澄ませば雨の音が高まっている。
寒くなってきた。
このまま起きていると湯冷めしそうである。


もう布団に入ろうと思う・・・。




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                         荒野人




ひまわり~あなたへ詩を捧げる

2009年08月15日 | 旅行




久しぶりに広々としたひまわり畑に入って、嬉しかったのだ。
ぼくは、あなたに捧げる詩を描いた。





           ひまわり


         あなたは美しい
         高原の彼方から来りて
         高原の彼方へと去りゆく
         それはひまわりの残影
         あなたの残照である

         あなたは美しくも
         すこやかな女神であり
         たおやかなフローラである

         あなたはポエニ戦争に出陣したが
         鮮やかな勝利をもたらした
         かくしてひまわりは美しく
         憧憬(どうけい)となった

         アポロンがあなたに手を翳(かざ)すと
         あなたはますます輝きを増し
         飛天への向上を果たしたのだった

         バッカスは笑っていた

         あなたは美しい
         あなたはヴイーナスでありフローラである
         あなたは憧憬である

         ひまわりは美しい
         あなたの残影であり残照である

         ぼくが
         あなたは美しい
         と言うのを
         許したまえ








風鈴が鳴き乱れている。
涼風が部屋の中いっぱいに入り込んできた。


これから温泉に行こうと思うのだ。
ここは、車で20分以内の場所に数か所の温泉がある。

そもそも、肌がベトついている訳ではないのだが、やはり温泉は気持ちが良い。
露天風呂で星を眺める気分は格別である。








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ひまわり

2009年08月15日 | 旅行
ひまわりの花言葉は「あなたは美しい」である。



あこがれ 熱愛 愛慕 光輝 敬慕である。

団塊の世代のぼくたちは「ひまわり」と言えばソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの映画である。



ソフィア・ローレンの肉感的唇と情熱的瞳は、ぼくたちを魅了したものだ。
彼女はひまわりであった。



この映画は、強烈な反戦映画である。

戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品で、劇中幾度か登場する、地平線にまで及ぶひまわり畑の美しさと、もの悲しさが圧巻である。



映画「ひまわり」のあらすじ。

貧しいジョバンナとアントニオは海岸で出会い、すぐに恋に落ち、挙式をあげる。
しかし、そこへ第二次世界大戦が始まってしまう。
アントニオは狂人を装い、徴兵から免れようとするも失敗。戦争へと駆り出されてしまう。
終戦後、ジョバンナはアントニオを待ち続け、同じ部隊にいたという男を見つける。
男の話によると、アントニオはソ連の極寒の雪原で倒れたが、そこを誰かに助けられたという。
ジョバンナは、愛するアントニオの生存を確認するため、ソ連へと足を運ぶ。
ジョバンナはソ連に着き、アントニオの写真を見せて回っていると、一軒の家を紹介される。
その家を訪れると、幸せそうな妻子の姿があった。
真実を知り傷心したジョバンナは、そのままイタリアへの帰国を決める。
駅で汽車を待っていると、アントニオが現れる。
ジョバンナは何も言わずに汽車に飛び乗り、涙を流し去って行く。

後日、アントニオは考えた末、もう一度ジョバンナに会うためイタリアへと向かうのである。



ここは「明野」のひまわり畑である。



終戦記念日にひまわりを愛で、映画「ひまわり」を思った。
確かな「符号」であるのかもしれない。
ソフィア・ローレンに乾杯!



美しさ!とは、誰もを感動させる「普遍」であると思う。




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高原の風をあなたへ!

2009年08月15日 | 旅行
8月15日・・・今日は終戦記念日です。
多くの御霊に謹んで哀悼の誠を捧げます。
戦争を知らない世代ですが、戦争体験の風化だけは止めなければなりません。

戦災者への戦後補償は国家の責任と考えます。
国家の犯罪ですから。


さて、ご先祖様への墓参りのため田舎に来ております。



ここ・・・は、田舎です。

高原は涼風が吹き渡っている。
空は晴れ、時折ウグイスが鳴く。

赤松の林を透る風が冷却されていく。



濾過された空気は、あくまでも爽やかで乾燥した冷気を伴っている。
ぼくはこの林が大好きだ。

まるで空気が緑に染められている。



この林の一角に「水引」が屹立している。



また茅屋の庭に「ギボウシ」が咲いているが、その色が東京よりも濃くて鮮やかである。



秋に咲く「周明菊(しゅうめいぎく)」のつぼみが膨らみつつあった。



見上げたら、この空が切り取られていた。






         高原の風


     赤松の林は
     ぼくの内部に入り込みぼくの鬱屈(うっくつ)を取り除いていく
     いよいよ空気が澄んでいく
     ぼくは宙に舞い上がっていく

     高原の風が
     あらたな時を刻み始めていく

     赤松の林に点在する
     縄文時代の痕跡が
     ぼくの内部に深く刻まれていく

     高原の風は
     縄文の時代から吹き渡っている







ドッグランの周囲にも、縄文時代の環状列石の石塊(いしくれ)が点在している。




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