エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

温泉に入り食べる事・・・本能の赴くままに

2011年01月31日 | グルメ
よくぞ日本に産まれけり・・・なのだ。
温泉に入り、美味いものを食う。

そのリズムは、心の平安を担保するのである。
心の律動、精神の平安、加えて肉体のバランス。

ある一日、上尾市は原市にある「花咲く湯」に出かけてみたのである。



日帰り温泉の特集で、ベスト3に入っているとか・・・。

ぼくは、湯に入る前に食事を認めたのであった。
レストランの名前は「LOTUS CAFE」。


レストランは、アジアンで、韓国、ベトナムなどの料理が並んでいた。
メニューの中から選んだのは・・・。



辛味噌飯(からいじゃん)である。
トウガラシマークが五つ付いていたのであった。



ジューシーかつカレーである。
何の事はない、日本食である。

しかし、適当な量と味であった。

温泉にゆっくりと入って、冷たいものは別の場所で頂くこととして「花咲く湯」を出たのであった。



行ったのはここ!
花咲く湯から、車で4~5分の場所である。



蔵をお店に改造した雰囲気のあるお店である。



入ってすぐ右の飾り棚である。
風が冷たかったので店内でいただいたけれど、風が無く暖かい日なら外のテラスが良さそうである。



この庭にヒヨドリが来ていて、しばらく遊んでいた。
小鳥にとっても快適であるらしいのである。



アイス・カフェ・オーレである。



白玉入りの抹茶パフェである。
火照った身体に沁み込む冷たいスイーツは、なんとも美味しいのである。

美味いものを食い、温泉に入る。
火照った身体に甘いもの・・・。

ベストの組み合わせである。





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バンコク・NOW「チャオプラヤー川に流す孤愁」

2011年01月30日 | ポエム
チャオプラヤー川はバンコク市街を貫く大河である。
従って、河と表記したのだけれど大方は川としている。







        川に捧げるとしたら


      川に捧げるとしたら
      ほんの小さな孤愁
      ほんの小さなざわめき
      ほんの小さな棘
      ほんの小さな泡立つ心象風景
      川に捧げるとしたら
      あなたへの愛
      あなたへの欲望
      あなたへの飢えた魂
      あなたへの志し
      川に捧げるとしたら
      おおきな過去
      おおきな未来
      おおきな時間
      そしておおきな現在
      川に捧げるとしたら
      捨て去った思い出
      放擲した自分
      その放物線上に残った記憶
      虹のように輝いていた二人

      川に捧げるとしたら
      たとえば
      それは捨て去りきれない
      あなたへの想いである






写真だと水色があるけれど、実は汚れた水である。
この川の流れが、清浄であったとしたら却って混沌としたバンコクのイメージが変わってしまうのかもしれない。

車、排気、ラッシュ、屋台、人いきれ・・・それらのカオスこそがBKK(バンコク)であるのかもしれない。







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縄文からの谺・・・国立博物館の所蔵物「遮光器土偶に会う」

2011年01月29日 | 日記
国立博物館で平山郁夫展が行われているので、ついでと思って常設館を訪ねたのである。

平山郁夫は、例えば山梨県の大泉村などにも美術館を展開している。
平山を敢えて鑑賞する必要も無いのだけれど、土偶を見たいと思って出かけたのである。



この土偶は「遮光器土偶」としては最高の出来である。
実に不思議な形状で、連想を膨らませてくれる。

左足が欠けていても、日本で出土する土偶の中で最高峰である。
青森の亀ヶ岡石器時代遺跡(亀ヶ岡遺跡)からの出土である。

ぼくはこの土偶を持って嚆矢とすると思っていたのだけれど、この土偶に酷似したものが東北地方の遺跡から数多く見いだせるのである。
エスキモーが雪の光の反射を防ぐためにかけている遮光器(ゴーグル)に似ており、名前の由来もここにあるのである。



これは、岩手県盛岡市の手代森遺跡からの出土である。



これは、岩手町豊岡遺跡からの出土である。

どの土偶も独特の特徴を持っており、空想を羽ばたかせる。
研究者は空想から科学へと考え方や見方を止揚させるのであろうか?

普通の人間の形を逸脱した極めて特徴的な形態から、一部では宇宙服を着用した宇宙人の姿を模ったものであるという説(古代宇宙飛行士説)、東北地方で広く信仰されたアラハバキ神であるという説、古代シュメールの女神イシュタル説も提唱されているのである。

いずれにせよ、この目の表現は尋常ではない。
まるで、猫の目である。
着衣も、通常の人が日常生活で着用する形状では無いではないか。

なお、遮光器とは雪の反射光から目を守るためのメガネ(ゴーグル)の事である。

これらの土偶は、遺跡の地ではなく、国立博物館が所蔵しているのである。
この遮光器土偶は、神であるからこそデフォルメされているのかもしれない。

そう思えば夢は古代へと飛翔するではないか。
考えるだけでも楽しいのである。

因みに、こうした遮光器土偶は下記の遺跡から出土しているのである。
  •亀ヶ岡石器時代遺跡(亀ヶ岡遺跡) - 青森県つがる市 - 重要文化財。
  •手代森遺跡 - 岩手県盛岡市 - 重要文化財。
  •恵比須田遺跡 - 宮城県田尻町 - 重要文化財。
  •泉沢貝塚遺跡 - 宮城県石巻市 - 県指定重要有形文化財。

いずれにせよ、一度は土偶に関して一文は書かなければならないのである。
縄文人が土偶に託した思いや願いについて、現在人の琴線に触れる事実を明らかにしたいのである。

いま、ぼくは一所懸命に学習中である。








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一日10食の「天せいろ膳」は青梅方面で頂いた!

2011年01月28日 | グルメ
昨日の昼、青梅方面に「やんごとなき理由」で出かけたのである。
新青梅街道をひたすら奥多摩方向に進む。

途中で旧青梅街道に逸れる。
山の中である。

その奥にある老健施設に所要があったのである。
誤解されると困るので言い訳をしておく。
そこで従弟が働いているのである。

さて、用事がすみ帰り道に青梅街道沿いの蕎麦屋に立ち寄ったのである。

「榎戸」と称する蕎麦屋である。



これは箸袋である。
右下には、つまようじ入れが貼り付けてあった。

店主や家族が、一つひとつ丁寧に貼り付けている姿が眼に浮かぶようである。



短冊が数か所に掛けてある。
店主の趣味であろうか。

蕎麦屋らしい雰囲気を醸し出している。



この店の一日10食の「天せいろ膳」を頂いたのである。
従弟と二人で出かけたのであるけれど、幸い二食が残っていた。



これである。



蕎麦は腰があって、噛み応えを残しつつも、咀嚼の邪魔はしない。
美味い蕎麦である。



薬味は、葱、山葵、それに辛い大根下ろしである。



山菜ごはんである。
上には白胡麻と黒胡麻それにジャコが振ってある。



大根とにんじんの煮付けの一椀。
良く出汁の味が浸み込んでいる。



天ぷらである。
おくら、春菊、れんこん、かぼちゃ、海老である。



天ぷらは抹茶塩で頂くのである。
上品に揚げてあった。

蕎麦つゆは、少し醤油味の勝った黒っぽい色であった。
味も濃い目であるけれど、蕎麦湯を挿して頂くには丁度良い加減ではある。

香の物は、大根と水菜、それににんじんの短冊切りを塩で軽くもんであった。

平均的に美味しかったと言えようか。
青梅で出会った、なかなかのお店であった。



帰り道、伯父の葬儀のとき、みんなで行った日帰り温泉「かたくりの湯」が近くである事を思い出した。
従弟と二人で温泉に浸かり、帰路に着いたのであった。











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おっぺ川の冬の贈り物・・・越辺川のワタりの白鳥

2011年01月27日 | 日記
おっぺ川・・・耳に響く語感は、まるで北海道の地名のような、アイヌの呼称のようである。
しかしながら、れっきとした埼玉県川島町を流れる川の名前である。
川越街道を下り、川越市を過ぎてしばらく進むと川島町に至るのである。

このおっぺ川に、ワタリの白鳥が飛来する地点があるのだ。
多くても100羽を超える数であるけれども、なんとも嬉しく楽しいお客様である。



河原に下りる直前に看板が出ているのだけれど、餌をまき白鳥が水面を駆けてくる様を写真に撮りたいとする「不心得者」が多いのだと聞く。
残念である。

川島町は、鳥ウイルス騒動以降「餌づけ」はしていないのだそうである。
それはそれで一つの見識である。



土手の上から望むと白鳥が少しだけ見えた。



河原まで降りると、感動する。
野生の白鳥が、鴨とともに水面を滑っている。

しかも「ワタリ」の白鳥である。



竹林の手前で遊んでいる。





なんたる白さであろうか。
水に映る姿は優雅である。

ここのはきっと、餌となる小魚が多いのであろう。
また周辺にはドジョウなどのえさも豊富なのであろう。



胸を張って愛嬌をふりまいてくれた。
それにしても、なんたる堅牢な身体であろうか。



集団で遊ぶ姿は、えも言われぬ風情がある。



切り取る角度で「白鳥の湖」のようにも見える。
しかし、ここは川である。

越辺川と飯盛川の合流付近にこの場所はある。


お問い合わせは
  川島町役場
   〒350-0192 埼玉県比企郡川島町大字平沼1175
   電話:049-297-1811  ファックス:049-297-6058
にどうぞ。


川島町のホームページでは、駐車場は無い!とあるけれども、土手下も工業団地の一画に臨時駐車場がある。
車で出かけてもOKである。
ただし、駐車のスペースは狭い。

工業団地内の「三井精機工業」裏門辺りである。
なお、三井精機工業のホームページでは「白鳥便り」を掲載している。

この白鳥たちは、シベリアから来たのである。
鳥インフルエンザの罹患のおそれはあるとしつつも「ワタリ」の美学は確認したいのである。
生命の営みこそが、イキモノの美学であるからだ。

優しく、静かに見守りたいものである。








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