ムクゲの花が・・・どの木も順調に咲き続けている。
ぼくの浅学菲才のせいなのだけれど、ムクゲは日本でも古くから鑑賞されていたことを、つい最近知った。
たとえば・・・。
八坂神社の粽(ちまき)の御守りの代用の花、御茶事の花、生け花として、もとは源氏の武士の間で鑑賞されていた。
みなさん御存じのように、今では一般に広く栽培されている。
この花は、前にも書いたが韓国の国花だ。
花名の表記も様々だ。
たとえば日本だけでも、木槿、舜、蕣、朝槿、朝蕣、朝鮮。ハングルでは木槿(モックン)、無窮花(ムグンファ)、と標記される。
ぼくは韓国の「無窮花」という標記が好きだ。
この漢字を使った時代の背景が見えてくるから!
寂しげで、苦しさの中でこの花を愛でた韓国の人々の心が見える。
そのようにこの花を見た韓国の人々の苦しみの原因を作ったのは、かなりの部分で日本がその責めを負っている。
ぼくはそう思っている。
ムクゲの花と樹皮は、古来漢方の生薬として活用されていた。
樹皮を乾燥したものは木槿皮(もくきんぴ)、槿皮(チンピ)という生薬である。抗菌作用があり胃腸薬や水虫など皮膚炎の薬に配合される。
花を乾燥したものは木槿花(もくきんか)という生薬である。皮膚炎、胃腸炎、下痢止め等に用いる。
常に人々の間で活かされた花だったのだ。
知らなかったぼくの不明を恥じるばかりである。
さまざまに咲き誇る「無窮花」。
ぼくがその歴史を知ろうが知るまいが、この花は静かに咲き続けていくに違いない。
花に歴史があって、人はそれを知らなくても美しく感じる。
花に自分の人生も投影できる。
人々の苦しみ、悩み、そして悲しみ。
それらのすべてを呑み尽してくれる。
嬉しい。
人々の喜び、楽しみ、そして幸せ。
それらのすべてを共有してくれる。
嬉しい。
よしんば、ぼくが生を全うしたあとも咲き続ける花に、あらためて快哉を叫ぶ!
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荒野人
ぼくの浅学菲才のせいなのだけれど、ムクゲは日本でも古くから鑑賞されていたことを、つい最近知った。
たとえば・・・。
八坂神社の粽(ちまき)の御守りの代用の花、御茶事の花、生け花として、もとは源氏の武士の間で鑑賞されていた。
みなさん御存じのように、今では一般に広く栽培されている。
この花は、前にも書いたが韓国の国花だ。
花名の表記も様々だ。
たとえば日本だけでも、木槿、舜、蕣、朝槿、朝蕣、朝鮮。ハングルでは木槿(モックン)、無窮花(ムグンファ)、と標記される。
ぼくは韓国の「無窮花」という標記が好きだ。
この漢字を使った時代の背景が見えてくるから!
寂しげで、苦しさの中でこの花を愛でた韓国の人々の心が見える。
そのようにこの花を見た韓国の人々の苦しみの原因を作ったのは、かなりの部分で日本がその責めを負っている。
ぼくはそう思っている。
ムクゲの花と樹皮は、古来漢方の生薬として活用されていた。
樹皮を乾燥したものは木槿皮(もくきんぴ)、槿皮(チンピ)という生薬である。抗菌作用があり胃腸薬や水虫など皮膚炎の薬に配合される。
花を乾燥したものは木槿花(もくきんか)という生薬である。皮膚炎、胃腸炎、下痢止め等に用いる。
常に人々の間で活かされた花だったのだ。
知らなかったぼくの不明を恥じるばかりである。
さまざまに咲き誇る「無窮花」。
ぼくがその歴史を知ろうが知るまいが、この花は静かに咲き続けていくに違いない。
花に歴史があって、人はそれを知らなくても美しく感じる。
花に自分の人生も投影できる。
人々の苦しみ、悩み、そして悲しみ。
それらのすべてを呑み尽してくれる。
嬉しい。
人々の喜び、楽しみ、そして幸せ。
それらのすべてを共有してくれる。
嬉しい。
よしんば、ぼくが生を全うしたあとも咲き続ける花に、あらためて快哉を叫ぶ!
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