エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

和菓子の世界

2009年08月09日 | グルメ
今日友人A氏から、京都の銘菓「冷やし飴」を頂いた。
京都からの「お取り寄せ」であるという。

ありがたく頂戴した。



きっと奥方の取り寄せなのだろう!と勝手に推測している。
A氏の奥方は関西方面出身であるという。

冷やし飴を頂くのは、清水寺でというのが多い。
清水の舞台から下山する途中に茶店がある。
そこで、いただくのである。

因みに関西方面は美味しい和菓子の宝庫である。
秀吉が茶道を大小名に推奨したその遺産である。
もちろん江戸時代も茶道具を珍重した歴史が刻まれている。

茶道が盛んだった地域には美味しい和菓子が発達した。
お茶請けとして必要不可欠だったからである。

たとえば、伊井直弼の城下には・・・。



「埋れ木」という銘菓である。

また「道芝」という銘菓もある。



「埋れ木」は歯が疼くほど甘い。
「糸重菓舗」の銘菓である。

ミチシバという言葉つながりで言えば、松江の「山川朝汐本舗・風流堂」に「路芝」というやはり銘菓がある。



この松江も茶道の盛んな城下町であった。
とりわけて、風流茶人として名高い、七代目藩主・松平不昧公によって盛んになったとされている。

宍道湖のシジミも有名だし、出雲大社、出雲蕎麦も名高いけれど、旅行に行かれたら是非美味しい和菓子を頂いてほしいものである。


それもお抹茶の一杯とともに。






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                         荒野人



香港の雨

2009年08月09日 | 旅行
今日11時02分、長崎に原爆が投下されました。
是非、黙とうを捧げて下さい。
心で捧げてもいいんです。


この時期の香港は移り気の天気である。

晴れたかと思うといきなり雨が降ってくる。
驟雨(しゅうう)が、沛然(はいぜん)と降ってくるのだ。

俄(にわ)かに街が濡れてくるのだ。



ぼくはこの時間に、ホテルの部屋に垂れ込めた。

マカオのカジノから頂いてきたミネラル・ウォーターを飲みながら。

久しぶりに眼鏡を変えて文庫本を開いたのだった。



カジノでは水がいくらでも提供される。
そうだろう!

客は大概負けて帰るのだから。



なかなか風格のあるボトルである。




           香港の雨


       ぼくは部屋に垂れ込めている

       にわかに降ってきた雨は
       沛然と降り
       唐突に止んでしまう

       この雨は愛おしく降る
       恋を語る時間には十分だからだ
       雨宿りする間に
       男は女を抱擁し
       濡れた髪をそっと撫でるだろう

       男は女に告げるのだ
       雨からきみを守る
       と




沛然・・・雨の盛んに降るさま。
驟雨・・・にわか雨。急に降り出し間もなく止んでしまう雨。







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