エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

香港の夜景~価値下落の理由

2009年08月02日 | 旅行
東京は昼を挟んで雨が降りました。
とても涼しい日です。


今日のテーマは、なぜ香港の夜景は100万ドルを割り込んだのか?
です。

理由の1は、昨日書きました。
経済的理由です。

香港では電気代は安いのですが・・・。
光源を担っていた企業がその「電気代」を負担しきれなくなったという。
それは個人もそうなのだ。

検証してみましょう。

まずこの写真。


次いで、この写真の左側をアップで。


ビル全体で電気が点いていない場所がかなり目立ちます。
これでは、全体を見た時に綺麗ではありませんね!

けれど、ぼくはもう一つ重大な理由があると指摘しています。
それは香港へのアクセスの変更によるものです。

空港が「啓徳空港」から「香港国際空港」に変わったことです。
しかも最悪なのは「啓徳空港」を閉鎖してしまったことが最大の理由だと考える。

確かに「香港国際空港」はアジアのハブ空港になりうる規模を保有したのだが・・・。
この空港からだと、新界地区が近い。

ビクトリア・ハーバーには少し遠くなってしまった。


啓徳空港と言えば、着陸進入中の旅客機が機体を大きく傾けつつ九龍仔公園上空近辺で機体を右旋回させて、ビル群すれすれの高さを飛行して滑走路に着陸したものだった。
この着陸を「香港アプローチ」と呼び有名だった。
この香港名物の着陸は観光客や航空ファンにとっては必見の呼び物だった。

グーグル・アースで行ってみると、こんな感じです。



こんな状況の立地条件だったのだ。
だから、町中は安全に飛行機が着陸するために、光を灯し続けたのだった。

それと光を点滅させなかったのだ。
点滅させると、滑走路を見失ってしまうからなのだ。

ぼくは、今回の旅行で強くそれを感じた。
町中も変わってきている。

ジャッキー・チェンが活躍する香港の街のイメージはやがて変わっていくだろう。
もはや、ブルース・リーの街は無くなってしまった。

九龍城のあの混沌と、怪しげな光彩を放つ地域はもはや香港には無い。

観光客誘致のためには、こうするしかないのだろうけれど・・・やはり面白みと魅力は半減してしまった。

香港国際空港は、海の埋め立て地を利用している。
大きな空港だ。
いくらでも広くなるバック・ボーンを持っている。



ぼくはこの状態は残念だ、と思う。
けれど香港市民が満足しているのだとしたら、それを受け入れざるを得ないのだろう。






にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                         荒野人


高原の百合

2009年08月02日 | 日記
百合の花の上を涼やかな風が吹き渡っていく。
高原の百合は今が見頃を迎えている。



このシーズンはハングライダーの訓練も佳境を迎えている。

爽やかな季節である。

白樺の白い樹皮に野の百合は良く似合う。






         高原の百合へ!

     涼やかな風が吹き渡ると
     きみは
     その風に頬をなぶられながら
     凛々しく咲き誇る

     ぼくは
     そのありさまを遠目で眺めつつ
     風に嫉妬するのだ

     高原に咲き
     高原に散る
     高原でたおやかな風を作り
     高原でぼくとの距離を測る
     きみよ

     高原はきみのふるさとだが
     ぼくにとっての失意の原点だ

     ぼくはやはりきみが忘れられず
     高原にこうしていつも足を運んでしまう

     さらば青春の日々と
     高らかに謳えるのは
     いつであろうか
     と自問する

     ぼくの
     ビーナスが散華する朝





百合の花は、群舞するように咲いていても見ごたえがあるけれど、一輪でも充分鑑賞に堪えうるのだ。



百合の花は、花弁と蕊(しべ)の絶妙のバランスが見ごろを決定する。
バランスが崩れる頃には、花粉が花弁を汚してしまう。

なんでもそうだが、やはり旬があるのだろう。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                         荒野人