エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

柿簾

2017年11月23日 | ポエム
朝方、ぼくの部屋から吊してある柿がシルエットで浮かんでくる。
朝の陽射しの凛冽さが、柿を生き生きと映すのだ。

ぼくの机は、本と書類と・・・書きかけの原稿と、そして句帳で溢れている。
従って、朝方の凛冽の光の中でしかお見せできない。



そろそろ、干し始めて10日を過ぎる。
吊るし柿らしくなっている。

もう、優しく揉んであげないと変に堅く干し上がってしまうらしい。
で、家人がほしものの後に優しく揉んでいるらしい。







「朝の陽や色まで透す柿簾」







朝方の光の中で、一人じっとしていた。
句が下りてきたのだけれど、上等な句にはならなかった。

今日は夕方、富士山を見に出かけようかと思っている。
ビルの狭間から見える富士山は、大きく見える。

それが楽しみである。


     荒 野人


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2 コメント

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「色まで透す」 (kei)
2017-11-23 14:20:25
朝の冷え込みが厳しくなる中、温かなシルエットですね。
寒風にさらされ、朝一番の光をたっぷり浴びて、人の手を加えて、滋養たっぷり!

窓辺につるされた干し柿のお写真を拝見しました時、
それを目にしながらの書き物などお洒落だなあと感じたものです。
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keiさんへ! (荒 野人)
2017-11-23 20:29:45
お洒落ではありません。
普段の生活です。
誰かが食べて、誰かが喜ぶ。
そんな単調な生活・・・日常のリズム。
そこから紡ぎだされる、詩が欲しいのです。

それは、新鮮な発見。
それは、新鮮な感動。

新鮮である事が感じられなくなって、久しい。老人的徘徊せいかつからの脱却を果たしたいものです。
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