エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

石蕗の花

2017年11月20日 | ポエム
石蕗の艶艶とした葉の青さ。
なんと云う事も無い花だけれど、季節を鋭く告げる。



痛くはないけれど、切り込むように知覚させてくれる。
そうした存在感が、石蕗の花にはあるのだ。







「石蕗の花深き森から風の来る」







印象としては日陰に咲く花だけれど、実は陽射しを浴びている姿は美しい。
葉と茎を、こっそりと頂いて川を剥き・・・。
そしてあくを適度に抜き・・・。
秘めやかに、食してみたい。



そんな物好きがいても良い、でしょう!
石蕗の花を、よくよく眺めてみると良い。

素晴らしく、寒風に抗している。


    荒 野人


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2 コメント

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「…風の来る」 (kei)
2017-11-21 18:22:28
こんばんは。
伸ばした花茎の先に、「素晴らしく 寒風に抗して」咲く石蕗の花。
「石蕗の花深き森から風の来る」
凛とした強さも醸し、季節を告げてくれる花ですね。
好きな花です。艶艶の葉もいいです。

昨年、川本三郎さんの文章から網野菊さんを知り、
「冬支度するもひとりや石蕗の花」と、この句も知りました。
菊さんが投影されて心に残りました。

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keiさんへ! (荒 野人)
2017-11-22 19:00:40
石蕗の花「楚として野だが卑ではない」確か、城山三郎の小説のタイトル。
石蕗の花は、そうした印象ですよね。
艶艶の葉の印象がそうさせる、のかもしれません。
楚として野、清にして凛。
ずっと詠っていたい花であります。
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