エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

群馬・上毛野の王が眠る・・・保渡田古墳群その1

2010年11月30日 | 遺跡
「かみつけの里博物館」がある。
高崎市井手町1514番地である。

そこは保渡田古墳群のど真ん中である。

この古墳群には3つの大きな前方後円墳がある。
周囲は田園地帯である。



この古墳は、八幡塚古墳である。
1500年前の前方後円墳である。



発掘調査のデータを基に、建設当時の姿に復元されている。

全面が石葺きで埴輪で囲まれている。
遠目からでも白く輝いて見えたのである。

埴輪は彼岸との結界であるし、聖域を現している。



埴輪(はにわ)は、日本の古墳時代に特有の素焼の焼き物なのである。
古墳上に並べ立てられ、あの世とこの世の境目を示しているのである。



それは聖域であるのだ。



埴輪は写実的で種類も豊富なため、まだ文字がほとんど使われていない古墳時代の歴史や風俗、習慣を知る大きなてがかりとなるのである。



円筒形あり、人型もある。
髪の結い方や、化粧方法も偲ぶ事が出来るのだ。



また、帽子や服装などのファッションも偲ぶ事が出来る。



埴輪は、3世紀後半から6世紀後半にかけて造られ、前方後円墳とともに消滅した。



謎に満ちた焼き物である。



この古墳には4つの円い島が作られている。
この場所は死者への祭祀に使用したと考えられているのである。

榛名山を望む位置にある古墳である。






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NHK大河ドラマ「竜馬伝」最終話

2010年11月29日 | 日記
昨夜、NHKの大河ドラマ「竜馬伝」は最終話であった。
福山演ずる坂本竜馬はなかなかに良かった。

音楽も良かった。

岩崎弥太郎を演じた香川照之も良かった。
山内容堂を演じた近藤正臣も良かった。
中岡慎太郎を演じた上川達也も良かった。
後藤象二郎を演じた青木崇高も良かった。
吉田東洋を演じた田中泯も良かった。
幕府見回り組であって、竜馬を手に欠けた今井 某を演じた市川亀治郎は淡々と刺客を演じきった。

それぞれ凄みがあって見事であった。



今日と円山公園内にある坂本竜馬と中岡慎太郎の銅像である。
番組の最後に何度か紹介された。



この公園は春日大社の裏手に辺り、知恩院とも接している。



善男善女が鈴を鳴らしている。



年末年始の除夜の鐘で夙に有名である。
知恩院の山門である。



京都市民の憩いの場でもある。
公園の出口にある池でダイサギが羽を休めていた。



祇園とも通りを隔てて広がる公園である。

キャストにミスは無かった。
流石にNHKである。

ネット情報によると、「龍馬伝」の最終回で、主人公の坂本龍馬が暗殺されるシーンに愛媛県知事選の当確を伝える速報テロップが流れ、同局に苦情が約1時間で200件あまり相次いだとされている。

福山竜馬・・・流石である。






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平林寺の秋深まる・・・デジタルブックで

2010年11月29日 | 日記
平林寺が名刹である事は言を待たない。
平林寺の正式名称は「金鳳山 平林禅寺」というのである。

従って、臨済宗の禅刹というのが正確であると言えるのだ。



かてて加えて、この禅寺のなかには「野火止用水」が昔のままに流れているのである。
京都の楓の赤は朱色とも言える艶やかさであるけれど、ここの楓も艶やかなのである。



モミジを狩った感動のままにデジタル・ブックに仕立て上げてみたのである。
時間が御有りになられるのなら、是非ご照覧あれ!


デジブック 『平林寺の秋深まる』



ダラダラと流してしまったかもしれないけれど、楓の朱色に染まるのも年に一度の眼福である。





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小江戸のたたずまい・・・川越の町並み

2010年11月28日 | ドライブ
「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」と謳われた街である。



小江戸(こえど)とは「江戸のように栄えた町」「江戸時代を感じさせる町」といった意味合いで使われる。
都市の比喩的な表現である。

代表例がこの埼玉県川越市であるのだ。



現在では、観光の目玉となって界隈から人を集めているのである。



小江戸サミットという会合がある。
この小江戸サミットをはじめたのは、埼玉県川越市・栃木県栃木市・千葉県佐原市(現香取市)の3市であり、現在まで会合が続けられているのである。



瀟洒な街並みである。



小京都はそれこそ青森から鹿児島まで全国に点在しているのであるけれど、小江戸はやはり東京の近在である。
先にあげた3つの街以外だと、千葉県夷隅郡大多喜町・神奈川県厚木市・静岡県磐田市(旧磐田郡竜洋町掛塚)なども、小江戸と呼ばれることがある。

遠くでは、滋賀県彦根市もそのように呼ばれているのである。



川越では時の鐘が有名である。
典雅な響きで時を告げていたのである。





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石の文明・・・環状列石の意思

2010年11月27日 | 遺跡
テレビで、環状列石に関する報道がされていた。
環状列石に限らず、石の文明はこの地球上に溢れている。



ぼくの身近にもある。
これは井戸尻遺跡の展示館横に移築された環状列石である。



もっとも有名なのはイギリスの「ストーンヘンジ」であろう。
天文観測の場所であるとか、祭祀に使った場所であるとか・・・まだその使用目的は定まっていないのである。



日本で最も著名なのは、秋田県鹿角市の大湯環状列石が有名である。
大湯環状列石は大きな2つのストーンサークルでできているが、近くには構造が似ている一本木後ロ遺跡があり、これは墓であることが調査によって明らかになっている。

かといって、こうした環状列石が墓である根拠とはならないのである。



イギリス湖水地方の「スウェインサイド・スリーンサークル」である。
見事な石の配置である。



こうした石の文明は、緑に映えるのである。
最近、イギリスで再びミステリー・サークルが現れたと報道された。

そのデザインも見事である。
最近、ぼくの心をウキウキさせてくれる出来事が頻発している。

因みに、大湯環状列石には日時計状組石があり、環状列石中心部からこの日時計中心部を見た方向が夏至の日に太陽が沈む方向になっている。
同時に野中堂環状列石から万座環状列石を見た方向もその方向になっているのである。

このように、天文とのかかわりも強く意識しつつ石を配置したと思われる配石遺構もあり、祭祀とのかかわりも思惟される遺構もある。

いずれにしても、こうした先人の意思を忖度(そんたく)するのは嬉しい限りである。





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