「木之根峠」は富津市と鴨川市の市堺尾根にもありますがこれは上総地方の呼称で安房地方では「花立峠」と言うそうです、この花立峠は二度程歩いているので是非房州の「木ノ根峠」を歩きたいとかねがね思っていました、因みに国土地理院では上総の峠を「之」と安房のそれを「ノ」と書いて区別しているそうです。
2/3以上は舗装林道を歩くのですが前半は藪漕ぎを強いられるとガイドブックには書いてあるので十分時間に余裕をもって歩こうと朝(7:05)早く家を出発してR465からR127を通ってJR岩井駅の先に有るコース入口の「高崎公園入口」の道標近く迄行き国道を挟んだ海側の空き地に駐車して出発(8:23)しました。
取り付き口に二本道があったのでまたしても間違った道に入り暫く坂を登って間違いに気付き出直しました、廃屋らしい数軒の家の間の狭い通路を過ぎると本格的な登山道に取り付き荒れて雑草の繁茂した坂を登ると益々傾斜がきつくなった階段をジグザグに登り詰めると稜線の見晴台(8:44)に着きました。
西側が開けて麓の街や海が眺められるので一息入れてから先に進みました、三つ程コブを乗越し下ると東屋の建つ高崎公園(9:08)に下り立ました、小休止して麓の景色を眺めてから西に下り内房線を下に見て線路沿いに北東に進んで行くとT字路(9:23)に突き当たり右折して今度は南に進みました。
舗装道路を南に行くと間もなく正面の木に赤テープがありこれが登山口の印です、取り付いて荒れた道を登ると直ぐ人声が聞こえたので良く見ると右手のビワ畑で夫婦がビワに袋掛けしていました。
最初は荒れた急坂をジグザグに登りましたが稜線に出ると案外しっかりした道になリのんびり歩けました、ガイドブックのコピーと地形図を見比べながら胸突き八丁をジグザグに登ると「木ノ根峠」(171m)(9:54)に着きました。
小休止の後(9:58)今度は尾根を南に下りました、ガイドブックにはこの先「藪で道が塞がる所はテープを頼りに…」とありますが一か所だけ道が途絶え分かり難いところがありましたが後は殆どそれらしいところは無く概ね安心して歩けました。
とかろが最後の下山口に来たとき完全に踏み跡もテープも消えてどこを見てもひどい藪で足元は切れ落ちた様な急傾斜で突然進路を断たれた様になりました、少々焦りましたがここは落ち着いてと思い一息入れてからよォ~く樹間から下をのぞくと舗装林道が見えました。
地形図とコンパスで測ったら後数十メートル下れば林道です、そこで藪漕ぎしながら出来るだけ傾斜の緩そうなところを足で探り乍ら少しづつ下りました、ほぼ平らな所に降り立つとそこは笹竹が密生した竹藪でしたが直ぐ前に刈リ払った通路があったのでそこを下るとビワ畑の脇に出て直ぐ下の木ノ根林道(11:08)に下り立つことが出来ました。
ホッとして小休止してから林道(11:15)を北に進み後はゴールを目指すだけです、歩き出して間もなく右手の館山道のガードを潜って丹生上ノ池に立ち寄リ(11:28)写真を撮って林道に戻リ先に進みました。
700m程北に進むと右折して原田山林道別名「さわやか街道」に入り三つ程トンネルを潜ると間もなく岩婦湖が現れました、湖畔に突き出た石祠の脇(12:13)で昼食休憩にしました、周辺の山に自生するノダフジやレンゲツツジ等清々しい春山を映し出した静かな湖面を眺めながら至福のひと時を過ごしました。
休憩の後出発(12:30)して湖畔の民宿の前を左折し西に向かって進むと間もなく再び館山道を潜った後暫く田植えの始まった田圃の中の道を更に西に向かいました、すると内房線の踏切が現れそれを渡ると高崎集落に入りました、集落を抜けると直ぐR127に出て車がひっきりなしに行き交う歩道のない国道を南に進みやっとの事駐車場にゴール(13:23)しました。
トータルタイム5時間、コースタイム4時間10分、≒12km、≒17,000歩でした、山と言うより丘陵歩きでしたがそれでも最後に厳しい藪漕ぎを強いられてそれなりの達成感有るハイキングでした。
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歩いたトラック(軌跡)(1/25,000)の縮小図