ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命

2015-11-12 23:35:48 | ら行

もっと“料理”そのものについて
知りたくなった。

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「料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命」63点★★★


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フランスのル・コルドン・ブルーで修業し、
故郷ペルーに帰って成功した
料理人ガストン・アクリオ氏のドキュメンタリーです。

彼は料理界では相当に知られた“スゴイ人”で
ペルーでは国民的英雄らしい。


映画でも
シェフとしての顔だけでなく
貧しい子供たちのために料理学校を作ったり
生産者の地位向上を目指したり、

国のために尽力する素晴らしい人間像が描かれます。


父親が有名政治家だったそうで
なるほど
そのカリスマ性や、国家レベルで物事を考えるところ、
向上・貢献の精神はそこから来ているのかもしれない。

と、非常に興味深いんですが
ただ料理ドキュメンタリーとしては、
料理の映像は多くとも、味が伝わってこないのが惜しい。

ガストンさんの人間性はよくわかったけど
単純に
「ペルー料理ってどんなものなのか」
そして
「彼の料理がなぜ、それほど素晴らしいのか」を
もっと知りたかったんですよねー。

そこで
おなじみ『週刊朝日』(現在発売中)の「ツウの一見」で
ペルー料理レストラン「荒井商店」(東京・新橋)の
荒井隆宏シェフにお話を伺いまして

ペルー料理がなんなのか、
なぜ彼の料理がスゴイのかを教わり、
すごーく「補完」されました。

あの「エル・ブリ」のオーナーも
閉店後に、ガストン氏のアテンドでペルーに来て
食材探しをしているそうです。

ご興味ある方はぜひご一読を。

しっかしペルー料理って、おもしろそう!
「荒井商店」絶対、行きたいと思っておりマス。


★11/14(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

「料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命」公式サイト
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