英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第36話「巨人の影」 その2

2012-09-17 13:30:59 | ドラマ・映画
昨日、記事をアップしたが、何かモヤモヤしたものが残る。大人物ぶりを強く際立たせる脚本・演出について言及したが、それだけではスッキリしない。それは…

①事の起こりの尾張の事件がよく分からない
 ドラマでは「成親が治める尾張の国の役人の藤原政友が、日吉(ひえ)の社に使える神人(じんにん)たちと衝突、死者を出した。日吉の社を治める比叡山がこの事に憤慨、成親と政友の処分を求めてきた」と語るだけ。「目代・藤原政友」と「日吉の社の神人」というテロップが画面に出ただけ。
 これでは、何が起こったのか把握するのは難しい。どのようないさかいがどのように発展したのか映像で見せてくれないと、私のような歴史に疎い者はついていけない。
 しかも、成親を庇うため後白河法皇がしゃしゃり出てきて、ほとんど取り調べもしないまま、一方的に神人を処分したため、誰に非があるのか分からなかった。
 もちろん、「比叡山をよく思わない法皇が贔屓の成親を庇ったため、比叡山が腹を立て強訴を起こした」ことがスピーディーに展開したので分かりいと言えるのかもしれない。

②清盛の真意に同意できない
 清盛は、成親より比叡山との仲を優先した。さらに、法皇の命によっては兵を動かさず、自らの意思で事を治めて、平家の力無くして法皇には何も出来ぬと思い知らせるという思惑であった。

 清盛の思惑通り事は進んだが、マイナスの面も大きかった。今回の件で、平家内の亀裂が大きくなってしまった。重盛へのフォローをしっかりするべきであったと思うが、まあ、これは、ドラマ的には必須の要件かもしれない。
 しかし、それはさておき、大局的に見た場合、どうなのだろう?
 法皇との駆け引きは流石のものであったが、「法皇の力の及ばない福原に平家の都を作る」という遠大な構想があるのなら、都のいさかいは適当に対処して敵を作らないよう努めるべきではなかったのか。
 具体的には、尾張の事件を精査し、適切な処罰を下すなどの指示を出してもよかったのではないか?史実にこだわる必要はないが、史実では「後白河法皇は、政友の解官・禁獄のみを認めることで事態の解決を図ろうとしたが、強訴側は成親の配流を求めて譲らなかった」らしい。ついでに書くと、ドラマでは強訴の首謀者の明雲は、史実では強訴を説得する立場にあったようだ。
 それはともかく、福原構想を主とするならば、都では法皇に従う振りをして成親を守るために強訴を鎮圧してもよかったように思う。武力で山法師を制圧するのは困難なのだろうか?天罰が下るのを恐れたのだろうか?しかし、以前、矢を射抜いた清盛はピンピンしているぞ。
 あるいは、明雲に「今後比叡山を擁護する」と取引をし、鎮静化を図るという手もあったのではないか?

 この②に関しては、余計な考察だと思ってください。

③貴族(天皇)と武士と僧侶しか登場しない
 これは今回に限ったことではないが、農民や職人などいわゆる平民(民衆)がまったく出てこないので、当時の世相を感じられない。
 絵空事で薄っぺらく感じるのは私だけだろうか?
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野蛮と言うか、原始的と言うか

2012-09-17 13:15:08 | 時事
 「自分さえよければ良い」という自分勝手な理屈や言い訳。他国のデザインやシステムをパクるプライドの低さ。普段は愛国心を感じさせないのに、過激な行動。
 遺恨が根深いと思われるが、普段の生活に充満する不満の八つ当たりのようにも思われる。それにしても、やり方が暴力的である。野蛮と言うか、原始的と言うか……
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『平清盛』 第36話「巨人の影」

2012-09-16 17:42:19 | ドラマ・映画
前半部分は面白かった
それぞれの思惑
 清盛……福原の港の整備を進めるが、重盛の清い心を思い案じる
 後白河院……清盛の真意に気づき、対抗するため出家し法皇となる
 重盛……平家の棟梁を任されるが、現正妻の実子ではないことに負い目を感じる
 滋子……平家と後白河院の後ろ盾で健春門院となり、豪胆な性格と権勢を増す。平家より我が子・高倉帝と後白河院が大事?
 宗盛・時忠……滋子の力が増すことで、野心も大きくなっていく
 成親……相変わらずの八方美人ぶり。誠実な義弟・重盛を小者と蔑む
 頼朝……相変わらず呆けているのみ
 遮那王……世俗には関わらず、すくすくと育つ。忍者のように素早く動ける
 頼盛……先週、あれだけ悩み、清盛と今後を誓ったのに、ほとんど出番なし


後半部分は不満
尾張の役人が神人と衝突したことによる騒動だが、その詳細は、他の熱心で高等なブログの方々に譲るとして(手抜きです)、後白河法皇の圧力、義兄・成親への義理、平家一門を統率する義務、真意を掴みづらい清盛の指示などの板挟み会う重盛……

 棟梁の座に就いた重盛だが、実質的のトップは清盛で、その清盛が六波羅にいないので、他の平家の一門には清盛の指示や心づもりはまったく見えないので、重盛の頼りなさや不可解さしか感じられないのは、気の毒であった。
 窮地に陥る重盛とは対照的に、颯爽と現れ解決し、その巨人ぶりを発揮する清盛。遠き地にいて、辛い思いは重盛に押しつけ、おいしいところだけさらっていくのは、あんまりなんじゃない?
 清い心の重盛を心配するのなら、もう少し、苦しい立場の重盛をフォローしてやれよ。盛国も殿(清盛)に見惚れるだけでは駄目じゃないか!

 清盛は、頭領の座を譲った方が自由に動けて都合がよいが、形だけの頭領の重盛は辛いだけ。

 清盛の巨人ぶりを描くための脚本(清盛が指示を出し、重盛が従うという設定)だが、清盛が棟梁の座を譲り、都を離れるという史実と、清盛がドラマの主人公であるという二つの条件を満たすには仕方がないが、やはり、無理を感じる。
 あと、この脚本家さんの好みかもしれないが、最後に奥の手や切り札を出して、どんでん返しというパターン、ちょっと飛躍があり過ぎて、あまり好きではない。


【ストーリー】番組サイトより
 京の鞍馬寺では、源義朝の子・遮那王(神木隆之介)が修行に励んでいた。この遮那王こそ、後の義経である。遮那王の母・常盤(武井咲)はあえて遮那王に自分の父が源義朝であることや、平清盛(松山ケンイチ)が父の敵であることを教えていなかった。それは遮那王を戦乱にまきこまないための配慮だった。
 1169年清盛は福原(神戸)の別邸に後白河上皇(松田翔太)を招き、千僧供養をおこなった。大勢の僧たちの中心には、僧侶たちを束ねる導師・比叡山延暦寺の明雲(腹筋善之介)がいた。後白河上皇は、明雲と清盛の関係が突然、親密になったことを不審に感じていた。
 清盛は大輪田泊の改修に本腰を入れるため、福原に移住。京の留守は任せたと、嫡男・重盛(窪田正孝)に平家の棟梁の座を譲り渡す。後白河上皇の近臣・藤原成親(吉沢悠)は平家の内情を探るため、義弟である重盛と酒をくみ交わした。重盛は自分が清盛の正室・時子(深田恭子)の実の子でないため、平家の棟梁として認めない者もいるはずだと不安がっていた。成親は重盛を励ましつつも、重盛の気弱な一面を冷ややかに見つめていた。
 4月、時子の妹であり、後白河上皇の妃・滋子(成海璃子)は院号宣下を受け、建春門院となった。朝廷での建春門院の力は著しく増し、その兄・時忠(森田剛)や甥・宗盛(石黒英雄)が院の司に任じられるなど重用された。建春門院が時忠、宗盛らを集めて開いた酒宴の席で、建春門院の豪快な飲みっぷりを見て、時忠は宗盛にもっと自信をもつようささやく。建春門院の姉・時子こそが宗盛の母であり、宗盛こそが平家の嫡流と時忠は説いた。

 福原の別邸では兎丸(加藤浩次)が大輪田泊の工事の難しさを話していた。清盛は先例がない工事だとあきらめるのかと挑発すると、兎丸たちは発奮して工事に向かった。清盛は海のことは兎丸に任せ、平家を重盛に任せたわけだが、心の奥で重盛の潔癖すぎる性格を危ぶんでもいた。
 一方、伊豆では、頼朝(岡田将生)のことを気にかける政子(杏)が遠巻きに彼を見ていた。以前、もののけと勘違いして頼朝を網でとらえたとき、彼は怒るどころか自分を殺してくれと頼む始末だったのだ。しかしそんな政子を父・時政(遠藤憲一)が見とがめ、頼朝の正体も知らせず、二度とここへ近づかないようくぎをさした。
 6月、後白河上皇は出家し、法皇となった。その戒師(かいし)に選ばれたのは園城寺(おんじょうじ)の僧たちであった。今まで帝や上皇が出家する際には比叡山延暦寺の僧が戒師をつとめていた。後白河は延暦寺をけん制するために、延暦寺と対立してきた園城寺をあえて選んだのである。これに反発した延暦寺の明雲たちは後白河法皇をやりこめる機会をうかがっていた。そこへ成親の知行国・尾張の役人が、比叡山延暦寺と関係を持つ寺社と衝突する事件が起きる。
 対策をねる藤原摂関家や時忠ら公卿たち。そこへ後白河法皇があらわれ、成親を擁護し、悪いのは寺社側であると断罪した。ここぞとばかり明雲が率いる延暦寺の僧兵は、後白河の裁断に意義を申し立て、成親の流罪を訴えて京に押し寄せる。しかも、神輿(しんよ)をかついだ僧兵たちが向かったのは、後白河法皇のいる法住寺殿ではなく幼き高倉天皇がいる内裏であり、騒然となる。そのまま内裏にいすわる明雲たちと後白河法皇の攻防はこう着状態を迎え、公卿たちの議定も混迷した。
 重盛は義兄である成親を守るため、出陣の準備をしていたが、福原の清盛から議定の結論にかかわらず兵を絶対動かすなという伝言が届く。比叡山延暦寺とのかかわりを良好に保つことが大事であり、この一件をうまく操ることで、平家の力を後白河法皇に思い知らせる良い機会だという理由だった。長引く議定に業を煮やした法皇は、重盛に兵を動かすよう命じたが、清盛のいいつけを守る重盛はこれを断る。結局、追いつめられた法皇は、延暦寺に屈し、成親を流罪にした。義兄を救えなかった重盛は館へ帰ると、妻であり成親の妹である経子(高橋愛)に謝罪するが、経子は何も聞かずに重盛をねぎらった。
 だが、納得できない後白河法皇は成親を呼び戻し、代わりに時忠に罪をかぶせて、流罪を命じる。平家と比叡山に怒りをぶつけたのだ。平家一門としては、時忠の流罪は受け入れがたいが、成親との義理もあり後白河に抗議もできない。比叡山延暦寺は再び強訴をおこそうとし、重盛は苦境に追い込まれる。事情を知った清盛は、福原に重盛と頼盛(西島隆弘)を呼び、六波羅に集められるだけの兵を集めるが決して動くなと命じた。
 父の言いつけのとおり、重盛が館に多数の兵を集めると、後白河法皇や藤原摂関家の者たちは不安を感じて六波羅に集まってくる。思わぬ事態に重盛が動揺しているところに、清盛が福原からあらわれた。後白河は清盛に兵の意味を問い詰めるが、清盛は武家館に兵が集まり調練するのは日常のこととかわし、自分はこれから比叡山に登山にいくところだととぼける。こうした清盛の態度に、なみなみならない凄みを感じた後白河は、裁断を覆し、時忠の流罪を解き、成親は流罪は免れたものの官職を奪われた。結果的に一番の罰をおわされた成親は、平家を恨むようになる。
 のちに嘉応(かおう)の強訴といわれた一連の出来事は天下に清盛が欠かせぬことを示したが、裏を返せば清盛がいなければ何もできない平家に弱点があることもあらわにしたのである。
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「○○では選挙に勝てない」……相も変わらず

2012-09-16 10:42:53 | 時事
 以前、「相変わらずの政治家の先生たち」(2011年4月27日記事)という記事を書きましたが、やはり、「相変わらず」です。
 政治家にとっては「政策」ではなく「選挙」なのです。野党に転落した自民党を見ると、選挙で勝たないと政策も通せないということは分かりますが、あからさまに公言されると、ガッカリします。それに、政策を推し進めるためというより、個人のための選挙に思えてしまいます。

 民主党も大差ないですが、やはり目につくのは自民党です。
 まず、「総裁と言っても、ちっとも偉くないんだね」と思っちゃいます。敗戦処理投手(党首)を3年間引き受けてきた谷垣総裁が、その評価を問う総裁選挙に出馬もできませんでした。選挙で敗れて、総裁を降りるのならともかく、その舞台にも立てなかったのです。まさに「○○では選挙に勝てない」の身勝手な理屈によるものでした。
 その谷垣氏を押しのけて候補者になったのが、石原伸晃幹事長。どういった経緯で幹事長になったのかは分かりませんが、形の上では、幹事長のポストに引き上げたのは谷垣氏のはず。現執行部から複数の候補が出馬するのはよくない(政策方針が同じはずなので、政策論争の際に都合が悪い)とのことです。
 ならば、「谷垣さんにお任せします。私も一生懸命支えます」とここは石原氏が譲るべきでした。石原氏は一歩後退(あるいは停滞)した形になりますが、イメージ的には前進するはずです。自民党もイメージアップです。
 町村信孝元官房長官は、いまさら感が漂います。敗戦処理を引き受ける立場にいながら傍観し、民主党が衰えたと見るや総裁選に立候補とは虫が良すぎます。
 面の皮の厚さが理解不能な域に達しているのは安倍晋三元首相。首相の座を放り投げたのは5年前、もう時効が成立しているとでも思っているのでしょうか?それに、今回、派閥のトップ、領袖(りょうしゅう)の町村氏が立候補しているというのに。
 「美しい国、日本」を始めとする聞こえの良い政治信条や理屈を聞いていると、この方は詩人になった方がいいと思います。あるいは、自然保護家か。
 石破茂前政調会長は言動に論理的で筋が通ったものを感じます。ただ、すべてを統括し責任を負わなければならない総裁(党首)となった時にどうなるかを見てみたい気がします。
 氏は離党経験がネックとなっていますが、それを「自分の考えと違う党の公約を掲げて選挙に出ることはできなかった」と釈明しています。うまく言うものですね。ウィキペディアで氏のことを調べたら、
イージス艦「あたご」の事故について、事故直後・捜査が入る前に航海長を省へヘリで呼び出し、大臣同席で事情調査をしたことについての民主党の前原誠司の質問「あなたは何をしているんですか?」に、「今はあなたの質問に答えています」と答弁をした。………笑 
 福田康夫首相の電撃辞任を受けて実施された自民党総裁選に出馬するも麻生太郎が圧勝し、石破氏は最下位の5位であったが、今回は?
 林芳正政調会長代理は、申し訳ありませんが、正直言って「誰?」。自民党をまとめるのは困難。現状での立候補は、「名を上げる行為」と見られても仕方ありません。

 消費増税に合意しておきながら、野田佳彦首相に対する問責決議に賛成するという、自己矛盾を世間にさらした自民党、「谷垣氏では選挙は勝てない」と立候補もさせなかった自民党。
 誰が総裁になっても期待はできません。
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『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その3 解答① (勝手さんへの挑戦状)

2012-09-15 16:59:01 | 詰将棋
「『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その3」の解答です。

【関連記事】
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰の解答
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その2
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その2 【解答】


 初図で▲1七歩は打ち歩詰めです。その打開がテーマです。
 打ち歩詰めの解消の手筋の一つに、守備駒の強化(打ち歩詰めの地点に守備駒を利かせる)があります。今回はその手筋を用います。
 ▲2七角(途中図1)と打ち、△2七同と(途中図2)と守備駒を寄せます。


 2七にと金が来たので、▲1七歩(途中図3)に△1七同と(途中図4)と取ることができます。


 打ち歩詰めは解消できましたが、△同とと取られて詰まないのでは、本末転倒です。
 打ち歩詰めの解消のためにと金を引っ張りこみましたが、それと同時に2六の利きも消えたので(実はこれが打ち歩詰め打開の真の目的)、▲2五銀△同桂に▲2六龍で詰みます。


【詰め手順】
▲2七角△同と▲1七歩△同と▲2五銀△同桂▲2六龍まで、7手詰


   ………と、ちょっと待ってください。
 玉方の4五の角がいなくても、詰め手順が成立します。とすると、4五の角は不要駒




 実は、やはり4五の角は必要な駒なのですが、勝手さん4五の角の存在の意味を考えてみてください。
 ちなみに、上記の詰め手順は間違っていません(正解手順です)。
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「全勝者5人の混戦」(週刊将棋)という表現 (細かいことですが)

2012-09-14 15:41:51 | 将棋
「全勝者5人の混戦」……『週刊将棋』9月12日号のC級1組の記事の見出し

 リード文によると
「3連勝だった7人中、佐々木慎六段との全勝同士のつぶし合いを制した村山慈明六段、関西若手対決で勝利を収めた稲葉陽六段ら5人が全勝を守った」
とある。

 一見、「全勝同士のつぶし合い」という表現から「混戦」というイメージに繋がり、自然な表現のように思える。
 ところが、記事中のコラムには「このクラスで4回戦を終え全勝者が5人いたのは第64期以来」とある。
 現在は71期なので、「7年ぶり」ということになる。問題は、「5人しかいない」ではなく「5人もいる」というニュアンスだということ。
 「星のつぶし合いによって、全勝者が5人しかいない」というのなら、「混戦」と表現は適切だが、全勝者が例年より多い5人という現状は、「混戦」と表現するのはおかしい。
 例外として、3回戦で全勝者が14人ぐらいいて、それが4回戦で一気に5人になってしまったというのなら、(例年より多い5人でも)「混戦」と表現してもよいと思う。

 今期のC級1組は、実力者が順調に星を重ねている「激戦」と表現すべきであろう。(3回戦終了時全勝者7人のうち、全勝対決で敗れた佐々木六段と2勝1敗の片上六段に敗れた塚田九段の二人しか、星を落とさなかった)
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キバナコスモス【8月6日撮影】

2012-09-13 15:43:27 | 歳時

キバナコスモス 8月6日撮影 越前市
 キク科コスモス属、原産はメキシコ。

 名前の通り黄色いコスモスです。しかし、完全に同じ種ではなく一般的なコスモスとは交配が出来ないそうです(同属別種)。
 葉も一般的なコスモスのように松葉状でなく、少し幅があります。草丈も低めです。

 当ブログにも、過去に登場。
「キバナコスモス 8月30日撮影」(2011年9月10日記事)
「キバナコスモスとコスモス」(2011年10月3日記事)
 葉の違いは、上記の「キバナコスモスとコスモス」の記事をご参照ください。


 キバナコスモスは通常のコスモスと比べて暑さに強く、咲く時期も早いです。
 一般的にはどうなのか分かりませんが、ここのキバナコスモスは、黄色の方が早く散ります。
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『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その3

2012-09-12 22:01:52 | 詰将棋
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰の解答
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その2
『将棋世界』7月号 実戦に役立つ5手7手詰 その2 【解答】
の続きです。
 7月号は好作が多く感動して、ご紹介しています。


 本当は第9問、第10問も一緒にご紹介するつもりでしたが、単独でご紹介します。
 実は、本問は最初○印でしたが、アップする際、◎印に変更しました。
 単独でご紹介することにした理由は、そこにあるのですが、解答編でご説明します。まずは、チャレンジしてみてください。
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蕎麦、芒、コスモス。真夏日は連続51日で途切れる(福井市)

2012-09-12 16:44:04 | 歳時メモ
 蕎麦の花が咲き始め、ススキの穂も目立ち始めた。
 コスモス(キバナコスモスではなく本コスモス)も咲き始めているが、例年よりは遅いように思う。

 昨日(11日)の最高気温が27.6℃と30℃を下回り、7月22日から続いていた真夏日は51日で途絶えた。1985年(昭和60年)の53日間に継ぐ観測史上二番目の長さだった。
 今年の夏は7月10日(31.7℃)から始まった。30℃を下回ったのは7月13日(29.9℃)と7月21日(28.4℃)の2日のみだったので、実質は2か月間真夏だったことになる。しかも、また今日からしばらく真夏日が続きそう。

 10月に入ったら、猛暑だった一昨年とデータを比較してみたい。
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将棋雑感 ~『将棋世界』を情報誌として考える~

2012-09-11 17:40:22 | 将棋
 『将棋世界』を専門誌として見る場合、何の不満もない。観戦記、自戦記、講座・研究など充実していて、大満足である。
 しかし、情報(普及)誌としてどうなのだろう?記事構成に疑問を感じることが多い。もちろん、ターゲットが有段者なので、普及と両立させるのは難しいが、工夫の余地は大いにありそうだ。そこで、僭越ながら、提言させていただきます。

1.カラーグラビア
 タイトル戦の対局風景が多くなるのは当然だと思う。「毎回同じような情景だ」という批判も考えられるが、最高の対局者が最高の舞台で最高の将棋を競うので、将棋世界に載る写真は、そういった最高の勝負を見事に写している。発行当時はさほど感じないが、1年以上経ってから改めて記事を読むと、その棋譜や写真から、その時の勝負が鮮明に思い出される。
 現在のカラーグラビアで不満に思うのは、「棋士が聞くプロ対談」がカラーページを何ページも占めている点。記事の内容は非常に面白いが、カラーページにするのはどうかと思う(7月号のマシンガンのような加藤九段のトークを受け止める飯塚七段のやや引きつった顔などは見どころはあるが)。双龍戦の予告記事のカラー2ページも勿体ない。
 では、カラーページにしたい記事とはどういうものなのか?
 少し前、記事内容を記事にした6月号、7月号を例にとると、マイナビ女子オープンが残念に感じた。
 対局場の庭園をバックに、対局前の上田女王と長谷川女流二段が普段着で並んで立っている記念写真がカラーで1ページあるだけで、あとはモノクロページ。上田女王の鮮やかな色の袴姿と長谷川女流二段の制服姿での対局姿がモノクロではもったいない。7月号ではカラーの上田女王の袴姿があるが、記事はモノクロ。女流王位戦もカラーは1ページだった。
 この他にカラーページにしたい記事は、全国高等学校将棋女子選抜大会。モノクロで4ページに記事で、黒っぽくて顔も判別しにくい小さい対局風景写真が3枚(個人情報保護のため?)と、大会入賞者と関係者の記念写真が1枚。参加者が知人に紹介する時に、もっと自慢できるような記事(写真)にして欲しい。
 7月号で言うと、小学生将棋名人戦。これもカラーは1ページだけ。2512人の小学生が参加しているのに、モノクロ4ページとは残念。トーナメント表も、東日本大会と西日本大会と合わせて26人。せめて1ページ全部割いてトーナメント表を載せてほしい。たくさん勝ち抜いてもベスト26に入っても、そこからの表だと一回戦で負けたみたいだし、出来るだけ多くの名前を載せれば、それだけで将棋世界を購読する親御さんもいると思う。(せこいか?)
 とにかく、アマチュア(特に女性や子供)の大会の記事はもっと充実させるべきである。

2.初心者向け記事や読み物
 ターゲットが有段者だと思われるので、その指針に反するかもしれないが、もう少し息抜きのページもあった方がいいと思う。現状は読みごたえがあり過ぎて、完読するのが大変。
 エッセイは内館牧子氏「月夜の駒音」1本。非常に面白いく楽しみにしているが、もう2本ほどあってもいいと思う。
 世間的な著名人は浮かばないが、書いて欲しい人はたくさんいる。
 まず浮かぶのは、ものぐさ将棋観戦ブログのshogitygooさん。私のブログを訪れて下さる方なら同意する方は多いはず。
 IT企業経営コンサルタントの梅田望夫氏も是非お願いしたい(って、そういう立場じゃないです)。
 佐藤王将、郷田棋王の日常生活に関するエッセイも是非読みたい。

 初心者向きの講座(読み物)も欲しい。私は子供に将棋を教えているが、ルールを覚えてから7~8級まで引き上げる入門本が全くないのが現状。この7~8級というのは、将棋がどういうものかとか、将棋の面白さがなんとなく実感できる棋力だと思う。ここが大きな分かれ道で、将棋は残念ながらこのステップ(階段)が非常に高い。 ほとんどの入門書が、駒の動きや反則などのルールを教えた後、いきなり手筋講座などが始まってしまう。せっかく、入門書を買ってもここで脱落してしまう人は多いはず。その高いステップの補助台になるようなものが欲しい。

3.過激な企画
 あまり過激だと、マイナス面も大きくなってしまうが、面白い企画モノが欲しいと思っていたら、双龍戦が始まった。1チーム2人でアマチームを含む5チームが選抜され、リーグ戦を行う。(将棋世界・週刊将棋合同企画)
 面白い企画で興味深く拝読しているが、やや温い。
 女流王座戦で、加藤奨励会1級が王座に就き、女流の棋力が話題になったのだから、「女流棋士対奨励会1級」や「女流棋士対アマトップ」の勝ち抜き戦などが見たい。
 勝ち星を供給する以外、存在価値の薄くなった男性棋士の現役続行生き残りリーグ戦も観たい。

4.「と金パーク」(読者と棋士が集う広場)
 巻末直前のページがで、おざなり化しているページ。まず、読みにくいレイアウトを工夫してほしい。巻末間近の「インフォーメーション」や「棋友ニュース」も同様。
 そういう現状であったが、7月号と8月号は目を疑った。「高級盤モニターレポート」が2ページ(そのうち半ページは「田名後三昧」←編集長記事)中、7月号では1ページ、8月号は1ページ半とを占めていた。
 同ページの下部に「皆さまの投稿をお待ちしております」とあるが、この「高級盤レポート」はモニターとしての義務のようなもの。これでは「広場」の意味を成していない。ページがないのなら、「田名後三昧」をカットすべきだろう。
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