英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「前進か後退か」(by安倍総理)、「安倍さんの個利個略選挙」(by生活の党・代表小沢氏)

2014-12-03 22:29:05 | 時事
NHK「ニュース7」12月2日 -党首に問う-より

-今回の選挙を「何選挙」と名付けるか?-
「前進か後退か」。それをまさに、有権者に決めてもらう選挙である。


 他の政策のことも含んでいると考えられるが、一言で言うと、“「アベノミクス」を続け前進するか、それを止めて後退するか”ということだろう。「アベノミクス=前進」と定義するのが、自分の都合の良いように解釈する総理を端的に表している。


-解散の意義は?-
 「2年間の経済政策(アベノミクス)を進めていくのか、やめていくのか?」を訴えている。
 それを、国民に決めてもらって、国民とともに経済を成長させていく、国民の生活を豊かにしていく政策を進めていきたいと考えている


 前の問いと同じ答えである。これは選挙の目的で意義ではない。
 一見、「選挙で国民が政策(方針)を決める」というのは真っ当な方法のように思える。
 しかし、選挙とは人であり、しがらみでもある。さらに「相対的要因」が非常に左右するものである。
 他に入れたい候補者や政党がなくて、渋々、自民党を選ぶ人が多い。
 我が福井県は、「保守王国(自民王国)、福井」で、これをマスコミが進んで表現するというおかしな県である。政権交代の風が吹き荒れた時でさえ、福井県は3選挙区とも自民が死守した。
 とにかく、政策を第一に考えて投票するのではなく、政党に投票するのである。アベノミクスを支持していない者でも、自民党に入れるのである(しがらみや相対的要因で)。
 自民(総理)も、選挙で勝てると踏んで解散に踏み切ったのである。それで、「選挙で勝利」=「アベノミクス支持」という図式を刷り込んで、アベノミクス推進、消費税税率10%にアップを完遂しようとしているのである。
 「解散して民意を問われ、支持したのだから、文句は言うな」「消費税率アップを待ってやるから、文句は言うな」である。
 アナウンサーと解説員の問いに、2度も同じ答えを繰り返したのは、その意図の現れである。
 そもそも、総理は庶民の声など聞く耳は持っていないし、声が聞こえたとしても、捻じ曲げて自分の都合のいいように解釈してしまうのである。

 
 

-アベノミクスの恩恵が、地方や中小企業に届いていないという声が強い。地方経済に景気回復の風をどのように送り届けるのか?-
 アベノミクスとは、企業が生産性を高め、世界での競争力を強くしていく。その中で収益力を改善し利益を上げ、それによって雇用を増やし賃金を上げていく。
 そうなれば消費が拡大し、景気が回復していく。この景気の好循環で、デフレから脱却し、経済を成長させ、国民生活を豊かにする政策である。
 簡単に言えば、雇用を増やし、賃金を増やしていく政策である。
 この2年間で、有効求人倍率は過去22年間で最高の数字と……うんたらかんたら………
…………まだまだ(景気の回復を)実感できないという方がたくさんいることは承知している。地方、中小企業の皆さんに、それを実感していくように、さらに前に進めていきたい。


 この言葉って、……「アベノミクスは世界で競争するような大企業を応援する政策で、大企業のおこぼれが庶民にも届くよう、さらに大企業を応援していくよ」と言っているのである。


 社会保障の確保のため、消費税率をアップするのだが、政策を推進するために国会を解散し600億円以上の税金を浪費する(600億円が世の中に循環する利はあるかもしれない)。今回の選挙は「自民党、大企業の為の解散」と言っていいだろう。
 野党がふらふらしているので、自民が勝っちゃうんだろうなあ……


【その他のぼやきなど】
・今回の衆議院選挙で、福井県は3選挙区から2選挙区に減った。更に地域格差が進んじゃうんだろうなあ。石川県には来年、新幹線が通るのに、福井県は10年遅れだよ……(まあ、石川県も地方だけど)
・消費税を下げると、消費拡大になって景気回復し、所得税、法人税収アップという図式は成り立たないのかな?誰か試算してよ。
・小渕氏、当選しちゃったら、群馬県の県民性を疑うよ(まあ、過去にも多々あることだけど)
・2009年の衆議院選挙で、当時の公明党党首の太田氏を破った民主党(当時)の青木愛氏(現・生活の党)の演説風景が、注目選挙区(今回も太田VS青木)ということで紹介されたが、青木氏の顔が随分引き締まっていたのが印象的だった。
・選挙とはズレルが、改造内閣で大臣が後退するのも無駄。
・小沢氏の名付けた選挙の名前、≪よく言ったぞ!≫

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4 コメント

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ばかばっか (かみしろ)
2014-12-05 00:39:54
群馬の県民性とか日本の国民性とかに疑う余地が大いにあるのはまあ今更なのですが、

財政健全化を標榜する政府が消費税を上げるという非常識極まりない案が、まじめな顔してニュースで流れるという経済後進国振りにはうんざりします。
ハブルの時代を知らない世代は二回目か初めてなので仕方ないかな、とも思いますが
バブルでも3%導入の数年後に不況突入税収減少
持ち直して5%の翌年に失われたなんちゃら突入税収減少
今回未曾有の財政出動による株高理由に8%、直後にGDPマイナスです。
今40前後より上の人間は、もう3回も消費税のデフレ効果を目の当たりにしているんですよ。
日本人の大半は知性があるというに足る最低限の記憶力を有していないと言っていいでしょう。
世の中存外馬鹿が多いですよね。
馬鹿ばっか。
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日本人は忙しすぎ ()
2014-12-05 19:10:13
かみしろさん、こんばんは。

>群馬の県民性とか日本の国民性とかに疑う余地が大いにあるのはまあ今更なのですが

 そう言えば、群馬県は有力な自民党議員を多く輩出した県ですね。確か、県の特産物を保護するため、滅茶苦茶高い関税を掛けていたと記憶しています。

>日本人の大半は知性があるというに足る最低限の記憶力を有していないと言っていいでしょう。

 日本人は忙しすぎで、そのせいかもしれません。
 目先の課題を解決するのに精いっぱいで、少し先の将来を深く考える余裕がないのかもしれません。考えないので、忘れてしまう。
 あと、多少の困難は受け入れて我慢したり、何とか克服しようとします。いい面でもあり、悪い面でもあります。
返信する
群馬は戦後政治に於ける田舎の縮図 (かみしろ)
2014-12-05 23:47:12
>そう言えば、群馬県は有力な自民党議員を多く輩出した県ですね。確か、県の特産物を保護するため、滅茶苦茶高い関税を掛けていたと記憶しています。

地方の農村には目先のわかりやすい利益を示して表を集め、長期的には地方を疲弊させる政策を行うというのが戦後自民党の基本的なやり方でした。
義務教育もまともに受けられなかった世代に教養がないのは悲しいけれど仕方がないことなんですが、そういった世代は流石にごくわずか(戦争を直接知っている世代でもあるのですが)で、現在殆どが高校くらいは出ている。

しかしまあ、それを言ったらお終い的なことを言えば、
賢明な人間は子供の頃から賢明で
馬鹿は大人になっても馬鹿
なんですよね。

それ自体はどの国でも同じことなんですが、
政治に関して自分で判断して自分で選択する
という文化的習慣の希薄さが、本来もっとまともな判断(情報を集め、自分の選択と結果を記憶し、学習する)ができる筈の人間が、それができない割合が多いのでしょう。
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政治家に舐められてはいけない ()
2014-12-06 12:34:31
かみしろさん、こんにちは。

>地方の農村には目先のわかりやすい利益を示して表を集め、長期的には地方を疲弊させる政策を行うというのが戦後自民党の基本的なやり方でした。

 原発誘致などは、その典型ですね。

>政治に関して自分で判断して自分で選択する
という文化的習慣の希さ

 これが一番の問題点ですね。
 政治家は民衆を完全に舐めています。皆が政治に関心を持って厳しい判断を下せば、政治家ももっとまともになるのですが。
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