英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『謎解きはディナーのあとで』 第2話 「殺しのワインはいかがでしょう」

2011-10-27 00:00:16 | ドラマ・映画
 ドラマとしては面白いと思います。
 先週の初回SPのロングバージョンの時間稼ぎの無駄が減った分、スッキリ見ることができましたし、(パンケーキを咥えながら現場に入る)風祭刑事のウザさが減少、面白さが増加した点もよかったです。
 容疑者は毒物入手可能な医療関係者に絞り込めると言い、聞いた結果4人すべてが医療関係者であることがわかり、「オッケー、全員医療関係者っ!」と喜び、麗子に「容疑者、絞れてないですよ」と突っ込まれ消沈する様は笑えました。

 麗子と執事の影山とのやり取りも、面白いですね。
 優雅に朝食を楽しもうとする麗子に対し、昨夜の停電を告げ、コンセント使用の時計が遅れていたため、その停電時間も推測できるという推理を披露。で、麗子の時計も遅れていたことが発覚する。その気づいた時の二人のやり取りも、面白い。
 「答えなさい、影山。今は6時半よね」……目を逸らす影山。いやあ、こういうノリ、好きです。それはそうと、執事として、遅刻しないよう起こさなくてよいのか?

 このドラマならではの推理として、庶民が行う普通の行為が、推理のポイントとなる点です。本を読んでいる最中、何らかの原因で中断しなければならなくなったら、どうするのか?(前回は編み上げブーツで急いで部屋に入らなければならない場合)
 お嬢様は執事を呼びつけるのですが、庶民は適当なカードを本に挟む。そのカードが見つからない証拠品のメッセージカードだった。
 なるほど、こういうパターンのですか?いいと思います。

 あと、「お金で人を殺すなんて考えられない」というお嬢様の常識も面白いです。こういったお嬢様の常識に対し、執事が忠告するのもこのドラマのミソなのでしょうね。


 そんなわけで、楽しめたのでしたが、推理ドラマ、刑事ドラマとしては、疑問符が残ります。

① 執事が少し出しゃばりすぎです。原作はどうなんでしょう?あそこまで聞き込みや盗み聞きをするのでしょうか?犯人追及のシーンも、お嬢様刑事を押しのけていますし。
 まあ、それには目を瞑るとして、今回の一番の不満点は、執事の捜査が推理のポイントとなってしまった点です。本棚の書物が逆さまになっていて、それは犯人が暗闇の中でその本を戻したのではと推理できた。これをお嬢様と執事との推理の会話の途中で知らされるのでは、視聴者が推理する余地がない。

② 火の玉が部屋のあちこちを彷徨っていたのは、証拠となる本やメッセージカードを回収するためだったと推理した。これはこれで良いのだが、見つかって回収できたのか、見つからなかったのかは判断できない

③ 火の玉の正体がなんであったのか?マッチ、ライターの種類を推理するのだが、結局家族4人全員が共謀していたのなら、意味がない。大事な証拠品なら、皆で探すのが普通だと思うし、見つかっていないのなら、お嬢様がディナーをしている最中も必死で探しまわって見つけてしまうのではないか?

★その他、些細な突っ込み
・暗証番号が3桁って……
・辛さで涙が出るのは「条件反射」とは言わない
・練り立てのカラシは確かに辛いが、昼間につくっておいたカラシはそこまで辛いものなのか?
・大和田さん、おでんのカラシを口にしてから、それが効くまで、時間が掛かり過ぎ!
・「だまらっしゃい!」という決め台詞、しっくりこない(原作でも決め台詞?)。お嬢様なら、せめて「おだまりなさい!」…これもあまり……

【補足】
家族全員が犯人という結末やスナックのエピソードは原作には、なかったようです。

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2 コメント

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同じ事を… (将棋を知らない母)
2011-10-27 15:07:33
Nちゃんがお熱を出しているのに、観ちゃいました。
「お金で人を殺すなんて考えられない」なんて…言ってみたいわ…それどころか、値札を見ずに買いものしてみたい~庶民の意見です。。
「だまらっしゃい」は、ホントに似合わないですね。。
大和田さん…どんどん変な路線に行っている気がするのは気のせい??(笑)頑張れ~福井県民ーー
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あの台詞は ()
2011-10-27 17:47:17
将棋を知らない母さん、こんばんは。

>「お金で人を殺すなんて考えられない」なんて…言ってみたいわ

 ははは、そうですね。
 あ、この台詞、『富豪刑事』(深田恭子主演)で、「たった1億円で人を殺すなんて信じられません」というような台詞を言っていたのを思い出しました。
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