英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『絶対零度~未解決事件特命捜査~』第6話

2010-05-20 20:46:58 | ドラマ・映画
 今回のポイント
①≪主題≫事件に関わった者のそれぞれの痛み
見るべきポイントは
②学校の飼育小屋に行ったはずのユキが、なぜ千山こども交流会殺傷事件の現場にいたのか
③沢井春菜(福田麻由子)の「(千山事件の)犯人はまだ捕まっていない」という言葉の意味
④千山事件と学校飼育動物連続殺傷事件の関連は?
⑤真犯人は誰か?(刑事ドラマとしては当たり前ですね)

そして、全体に横たわる裏のテーマ
引き延ばし感・間延び感・じれったさ


①事件に関わった者のそれぞれの痛み
 まず、千山事件での遺族の悲しみ(痛み)ですが、ユキの母親の悲しみと事件現場に娘が行ったことへの疑問と千山事件で春菜が受けた心の傷の深さが主に取り上げられているだけで、その他の遺族や関係者(交流会の世話役)についてはほとんど触れられなかった。
 塚本刑事は千山事件に携わっていたが、当時の関係者の悲しみは知っていたが、彼自身は痛みを感じるほどのものではなかったように思う(事件が発生し、すぐ犯人が取り押さえられた)。
 飼育動物殺傷事件の関係者の悲しみ(痛み)ですが、可愛がっていた動物が殺された悲しみや、飼育当番に遅刻しなければ動物が殺されることはなかったという自責の涙が痛々しかった。
 捜査刑事の痛みとしては、桜木の元上司で退官間際の村山刑事(モロ師岡)が、きちんと捜査できなかった後悔の念が描かれて?いた。

 と、主題として「事件にかかわったものの痛み」と挙げたわけですが、これは、どんな事件についてもいえるわけで、「今さら」という感がした。
 長島室長(北大路欣也)に言わせ、2週間引っ張った割には、「根こそぎ」
拾い切れていない気がした。まあ、事件の関係者の悲しみや痛みを真正面から受け止めると、重くなりすぎる可能性が大。

②学校の飼育小屋に行ったはずのユキが、なぜ千山こども交流会殺傷事件の現場にいたのか
 そう、これこそ、この事件のキモ。当日、ユキは飼育当番で学校に行く予定だったということが判明してから、ずっと謎だった。そして、その理由を仲の良かった春菜は知っているはず。というより、その原因は春菜にあることは、ほぼ間違いない。
 しかし、春菜は「千山事件の犯人は捕まっていない」と言うだけで、語ろうとはしない。また、桜木も事情聴取の際、そのことを追究しない。まあ、動物殺傷事件の事情聴取だから、それは聞けなかったかもしれないが、取調室とは別の場所で聞く機会はたくさんあったはず。
 じれったい。答えないだろうが、さっさと聞いてくれぇ!

 真相は…………………春菜のラブレターを、想い人のバッグに本人に代わってユキが忍ばせるため!?
 いままで、そんな彼の存在って出てきたの?
 仲良し二人の髪飾りの回想シーンはしつこく出てきたけれど、誰なんだよ、そいつは。
 春菜とユキの友情に直接関係することだと思ったぞ。髪飾りなどのプレゼントか何かの。

③沢井春菜(福田麻由子)の「(千山事件の)犯人はまだ捕まっていない」という言葉の意味
 まあ、これは「ユキが死んだのは春菜のせい。ユキが事件当日事件現場にいたのは春菜に原因がある」ということは、視聴者なら容易に想像できる。
 もしかしたら、犯人は複数いて、捕まっていないもう一人が、動物を殺傷している可能性もある。私は、そちらの方に期待したが。

 春菜の言葉は、「早く真相を暴いてほしい」という心の叫びだと解釈できるが、それなら、まず、ユキの母親に告白するべきだろう。

④千山事件と学校飼育動物連続殺傷事件の関連は?
 春菜が深くかかわっていたが、その他は、真犯人の犯行動機と最初の動物殺傷事件が関連しているだけだった。
 どうせなら…⑤につづく

⑤真犯人は誰か?
 真犯人としては、どうせなら、ユキの母親の方がつながりが強く、納得できる。
 なぜ、ユキがあの事件の現場にいたのか、警察に調べ直してほしかった。あるいは、ユキが死んだ原因は春菜にあると知って、あるいは疑って、春菜を悲しませるため、窮地に陥れるため、春菜の飼育当番の日に事件を起こした。
 これだと、その後の動物殺傷事件は不合理になりますが、精神に異常をきたしたと理由づけできないこともない。

 真犯人は飼育動物委員会の男。そして、その動機が

「きみ(春菜)が亡くなった友だちを思い出して泣いているのを見て
うさぎが死ねばもっと泣いている姿が見れると思った。
その姿を見るのが面白いから」

 最低。

 もともと、殺人はしてはならないことで、正当な理由はないが、千山事件といい、こいつといい最低最悪。

その他の今週の突っ込み
・村山刑事は、桜木にハッパをかけるだけ。もう少し、捜査に絡ませてほしかった。存在意義、薄し!

・塚本刑事も、千山事件に関わっていただけで、被害者を痛む気持ちはあったが、心に特別引っかかっていたことや後悔はなく、千山事件は動物殺傷事件に深入りするきっかけのエピソードに過ぎなかった

・それに対して、深沢刑事(丸山智己)の、赤い髪飾りの少女の目撃証言に関する推理の方が、光っていた

・毎回、科捜研の方が事件解決に貢献している

・わざとらしい徹夜など、桜木には無駄な行為が多い


 とにかく、回想や同じようなシーンが多く、<b>間延び感が強かった。
 その、じれったさに加え、前回のひどい女に続き、最低の犯人と、視聴後の気分は最悪だった。
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