英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

スペシャリスト 第7話

2016-02-26 22:29:36 | ドラマ・映画
病院に送られてきた怪文書――病院の7不思議――
 宅間が調べてみると、犯罪や悪戯などを示唆したものだった
・「整形外科でリハビリを受けると金運が下がる」……振り込め詐欺などの為の情報収集
・「眼下には目玉の神様がいて、常に見張っている」……盗撮(プロパーが売り込みの為の情報収集)
・「産婦人科にはお産の時に亡くなった妊婦の例がいる」……妊娠偽装(三角関係のもつれによる)
・「消化器内科で死んだ患者は翌月生き返る」……私文書偽造による年金の不正受給(一か月分をごまかす)
・「泌尿器科ではトイレのヤギコさんが紙を食べる」……トイレットペーパー泥棒
・「小児科では夜中にいないはずの子供が泣く……子どもの悪戯(ぶーぶークッション)
・「玄豊会病院にはカルテのない患者がいる」……カルテ改ざんによる水増し請求
しかし、この七番目の怪文書だけは「玄豊会病院に恐ろしいものが撒かれる」と七不思議とは異なるものだった。

 自慢のセキュリティも宝の持ち腐れ。宅間でなくとも、少し気をつければわかりそうなモノ。
 事務長・山本茂文(袴田吉彦)が偉そうにしていたが、無能そのもの。まあ、この事務長は今回の黒幕で、自分の金儲けにしか興味がないので、致し方なし……

 7つ目の怪文書は、スマートトレンディー社の創始者の大城滋夫を恨む犯行予告だった。
 ただし、送ったのは事務長で、大城の入院を公けにして、株価操作で儲ける企みだった。

 こういう黒幕の存在は、『スペシャリスト』では常套手段。
 しかし、黒幕を作ると、実行犯がしょぼくなるのも、『スペシャリスト』の悪癖。
 あれだけ、セキュリティを完全にコントロールしたというのに、最後に大城会長を襲う時は、「おおしろ~!」とかなり離れた地点からナイフを振りかざすなんて、「止めてくれ!」「逃げてくれ」と言っているようなものだった。

 復讐するだけなら、大城が病室を出る時、襲えばいいだけ。停電や閉じ込めなど、多くの人に迷惑(病院の停電は命に係わる)を掛けるし、犯人(実行犯)にとっても必然性がない。
 視聴者の裏をかこうとするあまり、ストーリーに粗が生じるのは残念だ。基本的には面白いんだけど…


【一番面白かったこと】
ぶーぶークッションに驚いた真里亜(夏菜)の素敵なリアクション


【その他の感想】
・病院案内ボランティアの小百合(小柳友貴美)が、「ウィルス」「テロ」とあまりに見事に大騒ぎするので、犯人の仲間かと思った(その割に患者たちはパニックにならなかった)
・セキュリティ責任者の梶村さん、そのセキュリティは普段、活かされずに犯罪が横行し、悪事に気づいてしまったばかりに事務長に殺されてしまった。殴られ方も痛そうだった。


【ストーリー】番組サイトより
 「玄豊会病院に恐ろしいものが撒かれる」という怪文書が送られ、宅間善人(草剛)、我妻真里亜(夏菜)、野方希望(和田正人)の3人が玄豊会病院にやってくる。怪文書はすでに7通も送られているものの、“撒かれる”日時も、具体的な金銭等の要求もなく、捜査一課は総合事犯対応係(仮称)に捜査を任せた形だった。
 同じ頃、松原唯子(芦名星)と堀川耕平(平岡祐太)は、梶村隼男(黒岩司)という男性が撲殺された現場に臨場。物盗りではなく、怨恨の線も薄いことから、何らかのトラブルか事件に巻き込まれた可能性を探るが、宅間は玄豊会病院の怪文書と梶村の撲殺事件が繋がっていると言い出す。なんと梶村は、玄豊会病院の最新セキュリティシステムの開発者だったのだ!

 玄豊会病院では、事務長の山本茂文(袴田吉彦)と外科部長の高沢憲一(池田政典)が宅間たちの応対をしていた。これまで送られてきた6通の怪文書と、7通目の内容があまりに違うもので、しかも不吉な文面だったため、山本は徹底的に調べてほしいと依頼。だが高沢は「わざわざ警察の手を煩わせることでもない」と、捜査介入に難色を示す。
 宅間はこれまでの6通の怪文書はブラフで、今回こそ本当に何かが撒かれるのではないかと推測。その言葉に、高沢もしぶしぶ院内の捜査を認めるのだった。
 院内捜査を始めた宅間たちは、案内ボランティアの女性・馬場小百合(小柳友貴美)たちと出会い、そこで“玄豊会病院の七不思議”について耳にする。その内容が、6通目までの怪文書と一致したことから、宅間は看護師の鳥塚蕗子(逢沢りな)に案内役を頼み、院内の“検査”を開始。すると、七不思議に見せたさまざまな犯罪が明るみになり…!?

脚本:戸田山雅司
監督:細川光信

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