「続・女流棋士の濫造 その1」
「続・女流棋士の濫造 その2」 の続きです。
今回の記事を書く一番の動機は、《女流棋士が増えたけれど、成績がイマイチの女流棋士同士の対局が多く、勝ち星を供給し合っていたり、予選ゾーンを抽選の妙で勝ち上がっていくことが多い》と感じること。
……ではあり、ここまで、いろいろ文句をつけたが、その根本にあるのは「“女流”という注釈は付くが、対局料をもらうプロとして、それに値する将棋を指しているのか?」である。
いい将棋を指していれば、文句は言えない。

上図の将棋は、たまたま目についた将棋。
中堅棋士と若手棋士の範疇に入るだろうか。“少し負け越し”と“けっこう勝ち越している”くらいの通算勝率。この論旨にはぴったりではないような気がするが、《上位棋士でない》という観点の他は意識せずに選んだ。
将棋は相穴熊で、両者とも指し慣れた戦型であるように感じた。図では若干先手が有利。
図の▲7二歩はタイミングの良い叩き。△7二同金なら▲6四桂の金の両取りが掛かる。なので、△6二金右とかわしたが、それでも▲7四桂の金銀両取りが掛かった。
以下も先手のペースで進み第2図。▲6三銀の打ち込みに対して△5一金と引いたところ。

おそらく、この金引きでは△5七とと銀を取り、▲同金に△8五銀と勝負した方が良い。以下▲5二銀成に△8六銀▲同歩△6六歩と進むと、3三の角筋がけっこうな脅威となる。
とは言え、図の△5一金も女流棋士Bの“辛抱強い”特質が現れた一着。
その後も、後手は辛抱強い指し手を続けるが、先手が着実に有利を拡大していく。
第3図。△6二銀! ……なかなか気持ちの入った銀打ちだ。

さらに局面は“先手有利”から“先手優勢”に。

後手の辛抱の手が続いている。
………続く
「続・女流棋士の濫造 その2」 の続きです。
今回の記事を書く一番の動機は、《女流棋士が増えたけれど、成績がイマイチの女流棋士同士の対局が多く、勝ち星を供給し合っていたり、予選ゾーンを抽選の妙で勝ち上がっていくことが多い》と感じること。
……ではあり、ここまで、いろいろ文句をつけたが、その根本にあるのは「“女流”という注釈は付くが、対局料をもらうプロとして、それに値する将棋を指しているのか?」である。
いい将棋を指していれば、文句は言えない。

上図の将棋は、たまたま目についた将棋。
中堅棋士と若手棋士の範疇に入るだろうか。“少し負け越し”と“けっこう勝ち越している”くらいの通算勝率。この論旨にはぴったりではないような気がするが、《上位棋士でない》という観点の他は意識せずに選んだ。
将棋は相穴熊で、両者とも指し慣れた戦型であるように感じた。図では若干先手が有利。
図の▲7二歩はタイミングの良い叩き。△7二同金なら▲6四桂の金の両取りが掛かる。なので、△6二金右とかわしたが、それでも▲7四桂の金銀両取りが掛かった。
以下も先手のペースで進み第2図。▲6三銀の打ち込みに対して△5一金と引いたところ。

おそらく、この金引きでは△5七とと銀を取り、▲同金に△8五銀と勝負した方が良い。以下▲5二銀成に△8六銀▲同歩△6六歩と進むと、3三の角筋がけっこうな脅威となる。
とは言え、図の△5一金も女流棋士Bの“辛抱強い”特質が現れた一着。
その後も、後手は辛抱強い指し手を続けるが、先手が着実に有利を拡大していく。
第3図。△6二銀! ……なかなか気持ちの入った銀打ちだ。

さらに局面は“先手有利”から“先手優勢”に。

後手の辛抱の手が続いている。
………続く
相変わらず羽生さんの対局結果に一喜一憂しながら、週一で海外の方に将棋を教えだして?早9年になります。英さんは相変わらずお忙しいですか?
第二図の下の読み筋で8六銀同歩のところが8六歩になっていますね。
ご指摘、ありがとうございました。
海外の方に9年も将棋を教えている。言葉は堪能なのでしょうか?
9年間というのは凄いです。将棋が面白いというのも要因のひとつですが、通り菅井さんの人徳のたまものですね。
私も6年間ほど公民館で十数名相手に教えました。小中学生と年配の方が半々でした。
この両グループ相手は、けっこう大変でした。
公民館をお借りできたことは大変助かったのですが、それによる縛りもけっこうありました。
その後、自宅で数名相手に4年~5年教えました。
普段の生活は……やはり、忙しいです。忙しいというより、煩わしいことが多いと言った方が正確です。